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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

幻呼び風鈴

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幻呼び風鈴

リアクション

■対峙するは思い出の敵


 草木も眠る丑三つ時、華乱葦原の桜稜郭、人気の無い色町の外れ。

「……幻を呼ぶ風鈴かぁ」
 弥久 風花は、雁屋から貰った幻呼び風鈴を目線に合わせ改めてまじまじ。
「私に縁ある者というなら……」
 呼び出す相手に考えを巡らし、思いついたのは
「あのモンスターしかないわね! アイドルを目指す切欠になったあのモンスター!」
 危険な相手。
「……どこの世界のモンスターかは覚えてないけど、大丈夫かしら」
 多少の不安はあれど会いたい、いや遭いたい相手はもう変えられない。
「いざっ!」
 覚悟を決めた風花は、幻呼び風鈴を揺らし澄んだ音を辺りに響かせた。

 現れた幻は
「現れたわね」
 自身が求めた異世界のモンスター。
「もう一回戦いたかったわよ(小学校4年生の頃に襲ってきたこのモンスターを倒してくれたアイドルに憧れて、私もアイドルを志したのよね)」
 天津剣士の風花は凛とした表情でモンスターを睨み付けつつ、二刀の天剣ムラクモに触れる。当時を回顧しながら。
「あのときとは違う!」
 体に走る武者震いに促され高々と声を張り
「今の私ならきっと楽勝!」
 勢いよく二刀の天剣ムラクモを抜刀し
「いざ!!」
 『雷霆双剣』で雷の気を刀に纏わせ操り
「はぁぁっ!!」
 『剣戟乱舞』で、防御を顧みない大振りな攻撃を踊るが如く、絶え間なく繰り出す。
「これでイチコロよっ!」
 モンスターを滅多切りにして撃破と思いきや
「……じゃないっ!?」
 元気一杯ぴんぴんしている。
「どういうこと!! 思ったより強い!」
 当時とは比較にならぬほどの強さに風花は慌て、対峙した時の凛々しさはどこへやら。風花は知らない、思い出補正でモンスターが超強くなっている事を。
「こうなったら……」
 風花は続けても埒があかないと連続攻撃をやめ、モンスターとの距離を詰め、高速で剣を構え
「無明絶刀!!」
 その速さを乗せて大上段から斬りつけた。
 しかし
「そ、そんな……! 無傷だなんて……」
 モンスターに傷一つつける事は、出来なかった。
 強力な攻撃にもびくともしない相手に諦めるかと思いきや
「でも、呼び出したからには朝まで戦い続けてあげる!」
 風花は二刀の天剣ムラクモを握り直し、きりっとモンスター睨み射貫くや
「はぁぁっ!!」
 戦いを再開した。
 この後、朝方にあられもない姿で見つかる風花であった。
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