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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

【異世界カフェ】ようこそ! もふもふカフェ・ミルクホール

リアクション公開中!
【異世界カフェ】ようこそ! もふもふカフェ・ミルクホール

リアクション

 
◆エピローグ

 ハッとして藍が目を覚ますと、隣で茜が船を漕いでいる。
「茜、茜、起きて」
 肩を揺さぶると、茜はようやく「んぁっ?」と眼を開けたが寝ぼけ眼(まなこ)だ。

 見回すと、カフェの客席には誰もいない。
 二人が慌てて明るい厨房に入っていくと、アイドルたちが談笑していた。
 
「あ、起きましたの?」
「よく寝てたから、起こさないでそのまま寝かせてやろうってな」

 八玖斗の歌声で、うっかり居眠りしてしまった双子は恥じ入った。
「すみません! 寝るなんて失礼しました!」
「申し訳ありませんでした!」
 二人は深々と頭を下げる。
 
「いいっすよ。二人共お疲れが出たんすよ」
「それより、余った材料で、みんなでいろいろと面白いものを作ったのよ。藍さんたちも一緒に食べよう?」
「カフェは、表のチョークボードを中に入れて店じまいしたから、今からここで打ち上げだ」

 顔を上げると、厨房やホールのスタッフとして参加したアイドルだけでなく、お客として来たアイドルたちもいて、こちらを向いて笑っている。
 びーすと姿になって耳や尻尾を振りながら打ち上げの準備をするアイドルたちは、心底楽しそうだ。

 藍と茜の胸に、今日一日の出来事が蘇る。
 
 二人は無意識のうちに手をつなぎ、目の前の光景を眺めた。
「皆さん、楽しんでくれたよね?」
「喜んでくれたよね?」


 明るい笑い声が絶えない一日限りの“もふもふカフェ・ミルクホール”。
 ここは終わっても、他の異世界カフェは続けていく。
 先輩アイドルたちを感謝の眼差しで見つめて、双子は決意する。
 先輩たちが助け導いてくれた異世界カフェとアイドルの道に、これからも精進することを……。
 
 
  ――終わり――
 
 

担当マスター:浅田 亜芽

担当マスターより
 
 最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
 今回はちょっとボリュームが多くて大変だったと思います。お疲れさまでした。
 シナリオに参加していただいた皆様に、心よりお礼申し上げます。

 異世界カフェの最終話、楽しんでいただけましたでしょうか?
 私はとても楽しく書かせていただきました。
 実際、もふもふ好きなので、皆様のびーすと姿を想像してテンション上がりました。
 初めて異世界カフェに参加してくださった方々もいらっしゃって、さてはもふもふ好きだな? と密かにほくそ笑んでおります。

 ひとつ、種明かしをしておこうと思います。
 前回ネヴァーギブアップカフェのリアクションのマスターコメントで、
「ミルクセーキでも飲みながら、また参加していただけたら嬉しいです」と書きました。
「なんで突然『ミルクセーキ』?」って思いませんでしたか?
 ミルクセーキは、牛乳と卵で作る甘い飲み物です。
 ほにゅーるいが好きなミルクと、はちゅーるいの好きなたまごの両方を使った飲み物から想像できる世界といえば……。
 実はこれ、“次のカフェはビーストラリアです”というヒントのつもりだったのです。
 わかりにくかったかな……?

 それから、NPCの藍と茜をとても想ってくださるアクションを書いていただいた方が、たくさんいらっしゃいました。
 なんて優しいのでしょうか。
 もうただただ感謝しかありません。
 メタな話になりますが、藍と茜は皆さんが活躍していただくために存在している脇役です。
 それなのにいつの間にか皆さんに成長させていただいて、可愛がってもいただいて、愛されているんだなぁと思うと涙が出る程嬉しかったです。
 本当にありがとうございます。


 今年の2月に異世界カフェシリーズを始める時、マスターページにこんな風に書いておりました。
「全4作の予定で始めますが、あまり需要がないようでしたら中断しちゃうかも。
 逆に、皆さんが楽しんでくださっているようでしたら、延長するかもしれません。」
 ……なんとなく覚えているという方も、いらっしゃるかもしれません。

 不安に思いながら始めた異世界カフェシリーズでしたが、おかげさまで途中打ち切りにもならず、毎回たくさんの方に参加していただきました。
 シリーズを通して、皆さんと藍と茜の絆も生まれました。
 きっと楽しんでいただけた、と私は信じます!
 
 そこで有言実行ということで、
「異世界カフェ番外編」を出させていただくことにしました!

 舞台は藍と茜の生まれ故郷、華乱葦原です。
 シナリオガイドの公開は7月17日(火)です。
 
 今回は、異世界カフェに長くお付き合いくださっている方には、感謝の意味で招待を出しておりますが、
 これまで通り気楽な内容で、どなた様にも参加しやすくなっております。

 よろしければ、次回も是非! ご参加ください!

 感謝で胸がいっぱいの浅田亜芽でした。
 
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