呪いの歌を止めて
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リアクション
ゴーレム達を止めて(1)
「さて。倒してもすぐに元通りになるというあなたたち。どうやって料理しようかしら」
茨甲冑に身を包み、紅く熱い紅染刀を手にした風花は、慎重に間合いをとりながら二体のゴーレムと対峙した。ステージに立つために習得した『殺陣』だがその感覚はゴーレムとの間合いを取る際、参考になった。
一気に全身を破壊してもよかったが、風花はそれをせず、間合いを取りながらゴーレムに話しかける。
「お話、聞かせて?」
二体は動きも見た目も同じでこれといった個性はなかった。風花は近くに寄って来た左側のゴーレムに集中的に話しかけた。しかしゴーレムは話が分からないのか、単に無視しているのか、淡々と風花に襲い掛かってくる。
「仕方ないわね」
風花は近くにいたほうのゴーレムを睨み上げた。長いポニーテールを宙に踊らせ俊敏に動き、紅染刀で『足払い』を発動する。手ごたえを感じた風花は、さらなる攻撃『アーマーブレイク』を繰り出した。
ドロドロと音をたててゴーレムの足が崩れ落ちた。
「手足を落とせば、大人しくお話してくれるかしら?」
動けなくなったゴーレムが、抗議するようにガタガタと体を揺らす。辺りに飛び散っていた泥の塊が、まるで生き物のように震え始める。
「再生したら、また攻撃するまでよ?」
「ダレも、トオさぬ」
「やっぱりしゃべれるんじゃない、なら話を」
突然ゴーレムが風花に向かって倒れこんできた。
「ふぁっ!」
間合いが近すぎたためゴーレムを回避することはできなかった。倒れこんできたゴーレムは、衝撃であちこちが崩れ、風花は泥まみれになっていた。
「げほっ! 待って! 話を!」
ゴーレムの重さに加え『茨甲冑』の棘が邪魔で、うまく動くこともできない。
「ここの神獣になにがあったのか教えて! きっと、いえ絶対に、力になれるから! そっちの人も話を、きゃあっ!」
ゴーレムの泥におぼれながらも、風花は必死で語りかける。
「さて。倒してもすぐに元通りになるというあなたたち。どうやって料理しようかしら」
茨甲冑に身を包み、紅く熱い紅染刀を手にした風花は、慎重に間合いをとりながら二体のゴーレムと対峙した。ステージに立つために習得した『殺陣』だがその感覚はゴーレムとの間合いを取る際、参考になった。
一気に全身を破壊してもよかったが、風花はそれをせず、間合いを取りながらゴーレムに話しかける。
「お話、聞かせて?」
二体は動きも見た目も同じでこれといった個性はなかった。風花は近くに寄って来た左側のゴーレムに集中的に話しかけた。しかしゴーレムは話が分からないのか、単に無視しているのか、淡々と風花に襲い掛かってくる。
「仕方ないわね」
風花は近くにいたほうのゴーレムを睨み上げた。長いポニーテールを宙に踊らせ俊敏に動き、紅染刀で『足払い』を発動する。手ごたえを感じた風花は、さらなる攻撃『アーマーブレイク』を繰り出した。
ドロドロと音をたててゴーレムの足が崩れ落ちた。
「手足を落とせば、大人しくお話してくれるかしら?」
動けなくなったゴーレムが、抗議するようにガタガタと体を揺らす。辺りに飛び散っていた泥の塊が、まるで生き物のように震え始める。
「再生したら、また攻撃するまでよ?」
「ダレも、トオさぬ」
「やっぱりしゃべれるんじゃない、なら話を」
突然ゴーレムが風花に向かって倒れこんできた。
「ふぁっ!」
間合いが近すぎたためゴーレムを回避することはできなかった。倒れこんできたゴーレムは、衝撃であちこちが崩れ、風花は泥まみれになっていた。
「げほっ! 待って! 話を!」
ゴーレムの重さに加え『茨甲冑』の棘が邪魔で、うまく動くこともできない。
「ここの神獣になにがあったのか教えて! きっと、いえ絶対に、力になれるから! そっちの人も話を、きゃあっ!」
ゴーレムの泥におぼれながらも、風花は必死で語りかける。