美しいものは地球を救う!
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■プロローグ■
「集まったのは、たった4人か……」
泉光凛と共に講堂まで藍を運んできた大和田カレンは、肩を落としてつぶやいた。
藍の手当と茜の捜索に協力できる者を校内放送で募った結果、いち早く駆け付けたのは藍屋 あみか、合歓季 風華、藤原 陽、弥久 風花の4人だけだったからだ。
「大和田せんせ、藍ちゃんがもう限界です!」
光凛の声に振り向くと、藍は光凛の腕の中ですっかり猫の姿になっている。
「にゃ、にゃぁ」
力なく話す言葉はもう猫のものでしかない。
「とりあえず二人ずつに手分けして、藍の方と茜の方に分かれてもらいたい!」
初めから、あみかと風華は二人でパフォーマンスをするつもりで来たし、陽と弥久風花は茜捜索に向かうつもりだ。
力いっぱい指示を出すカレンを放置して、4人は旧交を温めあったりしている。
「あみかちゃんと陽さんと風花ちゃんと私。昼夜とその間、集まった感じで。よき縁です」
風華が柔らかく微笑むそばで、陽がワクワクを隠せないでいる。
「ねむねむとあーみん…そして藍と茜。きゃわたんの為なら死ねる的な?」
陽のテンションの高さに引きずられることなく、あみかが礼儀正しい挨拶をする。
「陽さん、妹がいつもお世話になってます、無事終わったらいきさつお話ししたいですね。茜さんの方、気を付けてくださいね」
「おう、藍は任せるぜ? それにしても両手に花…むしろ四つ葉のクローバー? これはオレの時代キてるわ」
「両手に花……あらあら」
ほわほわと風華が相槌を打つが、しっかり者の弥久風花は行動開始を促す。
「とにかく時間が無さそうよ。藍さんの方は彼女たちに任せて、急いで茜さんを探しましょう!」
講堂の広い客席の最前列中央に、猫の姿の藍がぽつんと座っている。
テレビ局の撮影クルーもスタンバイOK。2台のカメラが舞台上と藍の表情に焦点を合わせる。
「これはいい画が録れるぞ! 俺の勘は100%正解だから間違いない」
客席の端で、自称敏腕プロデューサー茂門賀紋はひとりほくそ笑んだ。
■□■
弥久風花と陽はフェスタを出た。
「陽さん、ちょっとお話があるんだけど」
「お話? デート的な? マジテンアゲだわ!」
弥久風花はおちゃらける陽をあっさりスルーして言った。
「違うわよ。私、こんなメッセージカードを作ってきたの」
陽は差し出されたカードの内容を読む。
『藍は預かった、また会いたければフェイトスターアカデミーの講堂まで足を運ばれたし 泉光凛』
「……これは?」
「茜さんに手渡すわ。脅迫状を見たら、さすがに茜さんも心配になってフェスタに来ると思うの」
「アンタ……きゃわたんな上に頭もいいんだな」
真顔で褒められて、弥久風花は頬を赤くする。
「と、とにかく、二手に分かれて探しましょう」
「おうよ! アンタも気ィつけてな!」
「集まったのは、たった4人か……」
泉光凛と共に講堂まで藍を運んできた大和田カレンは、肩を落としてつぶやいた。
藍の手当と茜の捜索に協力できる者を校内放送で募った結果、いち早く駆け付けたのは藍屋 あみか、合歓季 風華、藤原 陽、弥久 風花の4人だけだったからだ。
「大和田せんせ、藍ちゃんがもう限界です!」
光凛の声に振り向くと、藍は光凛の腕の中ですっかり猫の姿になっている。
「にゃ、にゃぁ」
力なく話す言葉はもう猫のものでしかない。
「とりあえず二人ずつに手分けして、藍の方と茜の方に分かれてもらいたい!」
初めから、あみかと風華は二人でパフォーマンスをするつもりで来たし、陽と弥久風花は茜捜索に向かうつもりだ。
力いっぱい指示を出すカレンを放置して、4人は旧交を温めあったりしている。
「あみかちゃんと陽さんと風花ちゃんと私。昼夜とその間、集まった感じで。よき縁です」
風華が柔らかく微笑むそばで、陽がワクワクを隠せないでいる。
「ねむねむとあーみん…そして藍と茜。きゃわたんの為なら死ねる的な?」
陽のテンションの高さに引きずられることなく、あみかが礼儀正しい挨拶をする。
「陽さん、妹がいつもお世話になってます、無事終わったらいきさつお話ししたいですね。茜さんの方、気を付けてくださいね」
「おう、藍は任せるぜ? それにしても両手に花…むしろ四つ葉のクローバー? これはオレの時代キてるわ」
「両手に花……あらあら」
ほわほわと風華が相槌を打つが、しっかり者の弥久風花は行動開始を促す。
「とにかく時間が無さそうよ。藍さんの方は彼女たちに任せて、急いで茜さんを探しましょう!」
講堂の広い客席の最前列中央に、猫の姿の藍がぽつんと座っている。
テレビ局の撮影クルーもスタンバイOK。2台のカメラが舞台上と藍の表情に焦点を合わせる。
「これはいい画が録れるぞ! 俺の勘は100%正解だから間違いない」
客席の端で、自称敏腕プロデューサー茂門賀紋はひとりほくそ笑んだ。
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弥久風花と陽はフェスタを出た。
「陽さん、ちょっとお話があるんだけど」
「お話? デート的な? マジテンアゲだわ!」
弥久風花はおちゃらける陽をあっさりスルーして言った。
「違うわよ。私、こんなメッセージカードを作ってきたの」
陽は差し出されたカードの内容を読む。
『藍は預かった、また会いたければフェイトスターアカデミーの講堂まで足を運ばれたし 泉光凛』
「……これは?」
「茜さんに手渡すわ。脅迫状を見たら、さすがに茜さんも心配になってフェスタに来ると思うの」
「アンタ……きゃわたんな上に頭もいいんだな」
真顔で褒められて、弥久風花は頬を赤くする。
「と、とにかく、二手に分かれて探しましょう」
「おうよ! アンタも気ィつけてな!」