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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

ファイト島3 探索

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ファイト島3 探索

リアクション

撮影ベース


「よいしょっと。ここの資材は、こんなところでしょうか」
 海岸に積みあげられた木材などを、古川 玲河が確認していきました。
 今回は色々と建材が必要そうなので、事前準備としてスタッフ総出で木や竹を切ったりして集めてあります。
 発見や完成の美味しいところはアイドルたちにもっていってもらうとして、地道な繰り返し作業は古川玲河たちスタッフの努力のたまものです。そう、ADくんの着ぐるみなくして、この番組は成り立たないのです。
「でも、なんで、ADくんなのよ」
 相変わらずの演技メモをポケットにしまいながら、古川玲河がぼやきました。衣装さんから手渡された着ぐるみは、もはや番組のお約束となりつつあるようです。他のスタッフも、意図的に画面に映るときは、極力ADくんの着ぐるみを着ています。
 それにしても、もうちょっと海岸が整備されればいいのですが。撮影機材などは、いちいちボートに積み替えて上陸させているので大変です。
 今回は、桟橋を作るアイドルがいるようなので、完成すれば直接運搬船などを着けることができるようになるかもしれません。そうすれば、フレームの外で働くスタッフはこそっと重機が使えるようになるかもと、淡い期待に胸ふくらませる古川玲河でした。
 さて、お弁当はちゃんと用意しましたし、探索組には先に手渡してあります。今回は、色々と奥地に調べに行ったり、危険動物を駆除したりするので、それぞれの目的に対した装備や備品なども手渡せるように整理してあります。
「すいませーん。明かり貸してもらえませんかあ」
 そこへ、緑色のジャージを着た一色 緑がやってきました。
「何に使うのですか?」
 ADくん(古川玲河)が、訊ねます。
「小島の洞窟を調べてみたいので」
「気をつけてくださいね。はい」
 そう言って、ADくん(古川玲河)が一色緑に、頑丈な懐中電灯を手渡しました。
助かります♪
 白い軍手を填めた右手で一色緑が受け取ります。左手は素手ですので、ピンクの軍手はジャージのお尻のポケットにねじ込んでいるようです。
「備品ですから、なくしたり壊したりしないでくださいね。自腹で弁償になりますよ」
 さり気なく釘を刺しておくことも忘れない、ADくん(古川玲河)です。
「はーい」
 愛想よく答えると、一色緑が西へむかって出発しました。


桟橋


 海岸では、赤いジャージの宝庭 シェプストと、オフホワイトのジャージを着たカガミ・クアールが、海中に杭を立てる作業に追われていました。
「この前は脱がなかったけどー、実は、今回は下に水着を着てるんだよー♪」
 カメラにむかってニッコリと言うと、宝庭シェプストがちょっとだけ胸のファスナーを下ろして、下に着ている水着をチラリと見せました。
 基礎は、杭となるしっかりした丸太を、地中深くに打ち込みます。高波や台風に晒されても、基礎が残れば修理することができます。
「ぷぇーい! ぷぇーい!」
 謎の雄叫びをあげて、宝庭シェプストが、杭の上においた大きめの石に手慣れたパンチを叩き込んでいきました。その一撃で、杭は無事に地中へと打ち込まれていきます。地上に出ている部分よりも、地下の方が長い方が当然安定しますから、容赦なく宝庭シェプストは力を込めて打ち込んでいきました。
 打ち始めは杭が長くて頭に手が届きませんので、持ってきたドラム缶を足場にして、ジャンプ一番、渾身の一撃を叩き込みます。
「ふわわわあ~」
 おかげで、杭を支えるカガミ・クアールは、たまったものではありません。木の板で作った枠で杭をガイドしているわけですが、それを抑えるのがカガミ・クアールやADくんたちの役目です。そこへ、宝庭シェプストの一撃ごとに衝撃が伝わってくるわけです。
「ふわわわあ~」
 振動で、カガミ・クアールがプルプルしました。開きかけていた胸元のファスナーが弾けて、Tシャツにつつまれた巨乳がプルプルします。
「ふわっ!?」
 周囲にいたADくんたちが、思わずのけぞります。
「よっ、ほっ、はっ!」
 ADくん(古川玲河)が、絶妙のタイミングでモザイクパネルを持って画面に飛び込んできました。素早く、カガミ・クアールをパネルでカバーします。プルルンは、ゴールデンタイムのお茶の間には刺激的すぎます。
「つ、疲れたよぉ」
 杭を数本打ち込んだところで、宝庭シェプストが音をあげました。ここでちょっと小休止です。
 それでも、朝からの作業で、岸から海の中にむかって、何本もの杭を打てました。寄せる波にもゆらぐことなく、しっかりと立っています。
「これを繋げばいいんですね」
 きゃっ、海に入って濡れちゃうとばかりに、カガミ・クアールが水着になって海に入りました。竹材を使って、杭と杭の間を繋いで補強していきます。これが終われば、後は杭同士をしっかりした木材で繋いで、上に渡り板を貼っていくだけです。
 トントントン。
 プルルン♪
いゃーん
 しゅたっ!
 トントントン。
 プルルン♪
「いゃーん」
 しゅたっ!
「ぜいぜいぜい……」
 ADくん(古川玲河)、大活躍です。
「大丈夫ですかあ?」
 砂浜で休んでいたはずの宝庭シェプストが、息も絶え絶えなADくん(古川玲河)に声をかけました。
「何してるんです。休んでたんじゃなかったんですかあ!?」
 こっそりとテーブルのような物を作っていた宝庭シェプストに、ADくん(古川玲河)がちょっとプチおこです。
「えー、これって、ADさんたちの役にもたつんだよ」
 そう言って、宝庭シェプストが説明しました。なんでも、岩海苔を乾かして、板海苔を作るための台なんだそうです。板海苔が量産できた暁には、モザイク板よりも確実に対象を隠せる黒ベタが……。
「海で濡れたら溶けちゃうでしょう」
 ADくん(古川玲河)がツッコミました。
「その場合は、焼いて、美味しくいただくとかあ……」
 本来、海苔はそういう物です。
「さあ、休憩は終わりです。桟橋を作りましょう」
「はーい」
 ADくん(古川玲河)にうながされて、宝庭シェプストはジャージを脱いで水着になると、海に入っていきました。

★    ★    ★

 その後、スタッフたちの頑張りと、宝庭シェプストとカガミ・クアールの再訪で作業は進んでいき、海岸には通常の物資を積み卸しするには十分な桟橋ができあがりました。なぜか、おまけで、海苔を干したり魚を干したりする台も近くにできています。
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