イラスト

シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

真夜中に出没する扉

リアクション公開中!
真夜中に出没する扉

リアクション

「うちには、オカルト研究会2のリーダーとしてのプライドがあるけん。必ず真相を解き明かすよ」

 竹中 霞は【メッセージカード】に視線を落とす。

この扉に関する真実を解き明かす。
うちの名前は竹中霞。
巨乳の女の子憎むべし。


 特に力のこもった筆跡の最後の一行を読み返しながら、自分の胸を眺めおろし、霞はふうとため息をついた。
 
 カードには、霞の手書き文字が書かれている。心を惑わされないように、自分がすべき事、自分の名前等を記してある。おかげで混乱したり心を奪われて、自分そのものや目的を見失うことはなさそうだった。

 扉を開けた霞を待っていたのは、美男美女と美味しい料理が待つ酒池肉林の世界だった。料理や菓子の匂い、音楽、踊り、ひそやかな話し声、楽しそうな笑い声、この世のあらゆる美食と酒ののったテーブルや屋台……そんなものたちが、楽しそうに霞を取り巻いている。

「あー、あんな美女に抱きつかれて、美味しい料理を食べたらうちなら帰りたくなくなるけぇね。チャーハンとか肉の丸焼きとかお酒って美味しいし……」
 
 ふと、霞は足を止めた。すぐ向こう、とんでもないことを書いた看板が怪しく光っている。

『あなたも一瞬で巨乳に! とにかく一度試してみてください。今なら無料!』 

 これだけでは、魔法なのか薬なのかエステなのかも判らない。ガン見しそうになった霞は、我に返ってせきばらいをする。【メッセージカード】を、ぎゅっと握りしめる。



「お嬢さん、もんのすごーく興味ありそうなお顔してますわよぉ?」

 見事な乳をした妖艶な女が現れ声をかけてきた。ぎりぎり大事な部分だけを隠している挑発的な殺人的な服を着ており、道行く男性はみな彼女に一目置いていく。

「すみません、うち、急いどるけぇ」
「よろしかったら、お話だけでもどうです? きっと、帰りたくなくなっちゃうわよぉ?」
「ですから、うち……」「ほらほら♪」「いえ、ですから」「うふぅん♪」

 ぶちっ

 霞が切れた。

「おんどりゃぁ! たいがいにせーよ! うちは強い信念を持ってここに来とるんじゃぁ!」

 霞は、背負っていた【殴打用ギター】を振り回していた。

 ガツン!
 
 見事な乳をした妖艶女に、ギターが当たった。すると女の姿が扉に変わり、すうっと世界が静かになった。
ページの先頭に戻る