真夜中に出没する扉
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リアクション
すぐに陽とハヤテは合流し、屋内に踏み込んだ。
「シャーロット!?」「シャーロット!」
床に倒れているシャーロットを、父が抱きかかえている。陽とハヤテが近づいても両親は気にもとめず、シャーロットの名前を呼び続けていた。
「シャロはん!」
「かいちょ」
二人の声に反応し、シャーロットが目を開けた。
「よーちゃん、たぬちゃん……これ、扉の中の夢の世界なんだよね。判ってるよ。でも、判りたくないな、もう、いいかな……これでいいかな……ここで、いいかな。だって、幸せなんだよ? だから、うん。もう、いいかな」
「あー、もう! かいちょは良くてもオレが困んだよ!!」
「シャロはん、ここは願望を叶えるためのただの夢でしかあらへん。過去に囚われて現実(いま)から目を背けては、うちらは前に進まれへんよ」
「たぬきちの言う通り、過去にすがるのはノージャスティス的な?」
ハヤテと陽が、息も絶え絶えなシャーロットに、心をこめた言葉を贈る。まるでライブのように熱く。
「うちらは選択し、未来(あす)を掴み取ることができる。それが人であることの特権なんよ」
「色んなことする約束したろ! バンドも遊びも、かいちょとしたいこと沢山あんだよ!」
「シャロはんがいなくなったら……グループのみんな、悲しむわ」
「辛さ怖さ悲しさ寂しさ水も涙も! オレが蒸発させてやっから! かいちょのいないドル活なんて考えらんねぇんだよ……!」
「だから……戻ってき! シャロ!」
「シャーロット!?」「シャーロット!」
床に倒れているシャーロットを、父が抱きかかえている。陽とハヤテが近づいても両親は気にもとめず、シャーロットの名前を呼び続けていた。
「シャロはん!」
「かいちょ」
二人の声に反応し、シャーロットが目を開けた。
「よーちゃん、たぬちゃん……これ、扉の中の夢の世界なんだよね。判ってるよ。でも、判りたくないな、もう、いいかな……これでいいかな……ここで、いいかな。だって、幸せなんだよ? だから、うん。もう、いいかな」
「あー、もう! かいちょは良くてもオレが困んだよ!!」
「シャロはん、ここは願望を叶えるためのただの夢でしかあらへん。過去に囚われて現実(いま)から目を背けては、うちらは前に進まれへんよ」
「たぬきちの言う通り、過去にすがるのはノージャスティス的な?」
ハヤテと陽が、息も絶え絶えなシャーロットに、心をこめた言葉を贈る。まるでライブのように熱く。
「うちらは選択し、未来(あす)を掴み取ることができる。それが人であることの特権なんよ」
「色んなことする約束したろ! バンドも遊びも、かいちょとしたいこと沢山あんだよ!」
「シャロはんがいなくなったら……グループのみんな、悲しむわ」
「辛さ怖さ悲しさ寂しさ水も涙も! オレが蒸発させてやっから! かいちょのいないドル活なんて考えらんねぇんだよ……!」
「だから……戻ってき! シャロ!」