イラスト

シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

真夜中に出没する扉

リアクション公開中!
真夜中に出没する扉

リアクション

■扉のむこう(1)

 緊急事態を告げるサイレンが鳴り響くそこは、だだっ広い格納庫だった。

 「うそでしょ!?」
 
 渋谷 柚姫は驚きのあまり叫ぶ。
 渋谷 柚姫は驚きのあまり叫ぶ。格納されているのは飛行機や戦闘機ではなく、ヒト型の巨大ロボだった。それも一つや二つではない。

「第三銀河の偵察船が来てるみたい。みつけしだい捕獲。作戦を聞き出すから、できるだけ異星人は生け捕りだって」

 小さな少女が現れた。どこかの銀河の連邦軍や防衛軍のような厳めしい制服を着こんでいるが、どう見ても小学生4,5年生だ。気づけば柚姫も、少女と同じ格好をしている。

「今日は初号機に乗れるんだよ? あたし初号機初めて! 緊張するぅっ」

 言うだけ言うと少女はどこかへ行ってしまった。柚姫は目を閉じて深呼吸する。

  落ち着け落ち着け。これは現実とは違う。扉の向こうの世界だ

 柚姫が深呼吸を終え、目を開けた瞬間……



  
「うっ、わああぁぁぁぁ!!!」

 目の前に空が広がった。一瞬で場面が切り替わり、柚姫は『初号機』とやらに乗って、飛空しているようだった。
 
「ちょ、場面転換が唐突すぎない!?」 

 高度を下げると街並みがよく見えた。
 
 繁華街には公衆電話が並び、国鉄130系の電車が走りまわっている。東京タワーより高いビルは今よりもっと少なくて、通行人の誰一人、スマホどころかガラケーすら、ほとんど持っていない。
 
 昭和の日本だ。
 
「すっごぉぉい! でも、なんだって柚姫のままなの!? この世界、肝心なところが理想通りじゃないんだけど!」

 旋回した巨大ロボのコックピットに、柚姫の声が響き渡る。

『柚姫? なに言ってるの?』

 通信がつながっているらしく、先ほどの少女の声が聞こえてきた。

「楽しいんだけど、やっぱりこれじゃだめだ。元の体に戻るって柚姫と約束したから……まずは僕、元の世界に戻らないと」

『はあ??』

「実はさ、地球で巨大ロボットを作る、っていうのが僕の夢なんだ。世界も体も、元に戻らないとだよね」
ページの先頭に戻る