夏祭り、納涼のど自慢大会!
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リアクション
次の参加者が舞台に立っている中、文月 翡翠は黒地に鮮やかな蝶の柄とピンクの帯の浴衣を、高橋 朱炉は亀甲十字柄で紫紺の浴衣に、モンキータンバリンを手首につけてお祭りを楽しんでいた。
すると、目の前に射的をする子供たちの姿があった。射的が好きな翡翠は朱炉の手を引っ張りながら誘う。
「朱炉くん、射的しませんか?」
朱炉は手を急に引っ張られたことに苦笑を浮かべながら答える。苦笑を浮かべたのは、急に手を引っ張られて戸惑っているだけであり、嫌というわけではない。
「いいけど、翡翠射的好きなのか?」
「はい、お祭りでは毎回たくさんやるんです!」
「そうなんだな」
子供たちが射的を終え、翡翠たちの番になる。
「何狙うんだ?」
「もちろん、スティッチです。ですが、最初は肩慣らしとして他のものを狙っていきましょう」
翡翠は自分の目の前にあった鉄砲ではなく、隣の鉄砲に手を伸ばす。
「目の前にあるやつは使わないのか?」
「はい、先ほど子供たちの様子を見てこれがしっかりしてそうだったので」
経験を積んできているということもあり、射的への対策は徹底的だ。
「まずは、お菓子でも狙いましょうか」
鉄砲をかまえ、狙う位置がずれないようにしっかりと脇をしめる。真剣な空気が漂う中、翡翠は鉄砲を撃つ。弾はお菓子の箱の端に当たり、回転しながら倒れた。
「おめでとう、景品ね」
おじさんからお菓子をもらったあと、翡翠は次々と景品を当てていく。朱炉はおじさんが困らないかと心配していたが、そういう雰囲気は一切感じられない。朱炉は隣で見ているだけではちょっと寂しくなったので、お金を払って参戦する。
「翡翠、俺も射的する。コツとか教えてくれないか?」
翡翠は手を止め、鉄砲選びから手取り足取り教えてくれる。そして景品を狙うときが来た。
「まずは軽いやつな」
朱炉はティラノサウルスのおもちゃに狙いを定める。
「翡翠ー、姿勢とか大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。しっかり脇は固めてくださいね」
なんて言いながら、翡翠は朱炉の射的姿に見惚れている。姿勢に関しては身体に触れながら修正したいところだったが、そこまでやる勇気はなく、言葉で指摘する程度に止めた。
パンッと軽い音がして、気付けば朱炉は恐竜のおもちゃをゲットしていた。
「朱炉くん、すごいです!」
「翡翠のおかげだ、ありがとな」
優しい笑みに翡翠は思わず照れる。
「そんな……ところで、次は何狙いますか?」
「んー……スティッチかな?」
「えっ、でもあれ難しいですよ」
翡翠の不安をよそに朱炉は再び鉄砲をかまえる。
「お姫様のご要望だからな、大物狙いで行かせてもらう!」
「朱炉くん……」
朱炉の頼もしさにキュンとしながら翡翠も鉄砲をかまえる。
「朱炉くん、私も手伝います。あのスティッチを同時撃ちで倒すのはどうでしょう?」
「それ名案だと思う」
2人はスティッチが入った箱の角を狙う。回転させて倒すことは難しいものなので、後ろに倒れる形で狙うことにした。
「準備はいいですか?」
「ばっちりだ」
『3・2・1……』
2人は声をそろえて、カウントする。0と同時に言ったとき、2つの弾は同時に発射され、箱の角にあたる。箱はゆっくりと後ろへと倒れた。
「朱炉くん」
「翡翠……」
「やりました!」
「あぁ!」
スティッチゲットの嬉しさのあまり、ハイタッチして喜びを分かち合う2人だった。
すると、目の前に射的をする子供たちの姿があった。射的が好きな翡翠は朱炉の手を引っ張りながら誘う。
「朱炉くん、射的しませんか?」
朱炉は手を急に引っ張られたことに苦笑を浮かべながら答える。苦笑を浮かべたのは、急に手を引っ張られて戸惑っているだけであり、嫌というわけではない。
「いいけど、翡翠射的好きなのか?」
「はい、お祭りでは毎回たくさんやるんです!」
「そうなんだな」
子供たちが射的を終え、翡翠たちの番になる。
「何狙うんだ?」
「もちろん、スティッチです。ですが、最初は肩慣らしとして他のものを狙っていきましょう」
翡翠は自分の目の前にあった鉄砲ではなく、隣の鉄砲に手を伸ばす。
「目の前にあるやつは使わないのか?」
「はい、先ほど子供たちの様子を見てこれがしっかりしてそうだったので」
経験を積んできているということもあり、射的への対策は徹底的だ。
「まずは、お菓子でも狙いましょうか」
鉄砲をかまえ、狙う位置がずれないようにしっかりと脇をしめる。真剣な空気が漂う中、翡翠は鉄砲を撃つ。弾はお菓子の箱の端に当たり、回転しながら倒れた。
「おめでとう、景品ね」
おじさんからお菓子をもらったあと、翡翠は次々と景品を当てていく。朱炉はおじさんが困らないかと心配していたが、そういう雰囲気は一切感じられない。朱炉は隣で見ているだけではちょっと寂しくなったので、お金を払って参戦する。
「翡翠、俺も射的する。コツとか教えてくれないか?」
翡翠は手を止め、鉄砲選びから手取り足取り教えてくれる。そして景品を狙うときが来た。
「まずは軽いやつな」
朱炉はティラノサウルスのおもちゃに狙いを定める。
「翡翠ー、姿勢とか大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。しっかり脇は固めてくださいね」
なんて言いながら、翡翠は朱炉の射的姿に見惚れている。姿勢に関しては身体に触れながら修正したいところだったが、そこまでやる勇気はなく、言葉で指摘する程度に止めた。
パンッと軽い音がして、気付けば朱炉は恐竜のおもちゃをゲットしていた。
「朱炉くん、すごいです!」
「翡翠のおかげだ、ありがとな」
優しい笑みに翡翠は思わず照れる。
「そんな……ところで、次は何狙いますか?」
「んー……スティッチかな?」
「えっ、でもあれ難しいですよ」
翡翠の不安をよそに朱炉は再び鉄砲をかまえる。
「お姫様のご要望だからな、大物狙いで行かせてもらう!」
「朱炉くん……」
朱炉の頼もしさにキュンとしながら翡翠も鉄砲をかまえる。
「朱炉くん、私も手伝います。あのスティッチを同時撃ちで倒すのはどうでしょう?」
「それ名案だと思う」
2人はスティッチが入った箱の角を狙う。回転させて倒すことは難しいものなので、後ろに倒れる形で狙うことにした。
「準備はいいですか?」
「ばっちりだ」
『3・2・1……』
2人は声をそろえて、カウントする。0と同時に言ったとき、2つの弾は同時に発射され、箱の角にあたる。箱はゆっくりと後ろへと倒れた。
「朱炉くん」
「翡翠……」
「やりました!」
「あぁ!」
スティッチゲットの嬉しさのあまり、ハイタッチして喜びを分かち合う2人だった。