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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

夏祭り、納涼のど自慢大会!

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夏祭り、納涼のど自慢大会!

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 夏祭り=楽しい行事は大多数の人が思っていることである。しかし、夏祭り=うるさいと考えている人だっている。

(お祭りうるさいなー)

 千夏 水希はこの付近に用があったのでそれを済ませ、帰り道にお祭りが行われている商店街を通る。通り過ぎようとしたとき、Tシャツに短パン姿の不良たちが立ちはだかった。

「おねーさん、俺達これから祭りに行くんだけど、どう?」

 不良たちの絡みに心の中で舌打ちをしつつ、声をかけられた嬉しさが胸に広がる。そんな中、水希はある生き物に目がとまった。

(なぜ、ゴブリンがここに……)

 地球上にいるはずのない生物が不良たちと一緒にいる。なぜだろうと考えていると、不良たちに手を引っ張られた。

「ほらー黙ってるのは肯定だよ。いこーぜ」

 ゴブリンが気になって仕方ない水希は不良たちと祭りを回ることになってしまった。

 祭りを回っている途中、不良の1人がやたらと顔をチラチラと見てくる。

「私の顔になんかついてる?」

「いや、おねーさん、どっかで見たことあるよーな……あっ!!」

 突然の大声に、水希の肩がはねる。

「おねーさん、キラフェス2027優勝者?」

「そ、そうだけど……」

「まじか! やべぇ!」

 不良たちがちやほやする中、水希はゴブリンに視線を向ける。ゴブリンは怯えた表情でこちらを見ている。まるで助けを求めているみたいだ。
 褒め言葉が収まらない最中、水希は彼らのマナーの悪いのは若いからだと好意的に解釈しつつ、その場をしのいだ。

 祭りを一通り回ったところで、不良たちはこのあとどうするかを相談していた。

「この後どうするー?」

「水希ちゃんの歌聞きたい! だからカラオケー」

「りょ!」

 ということでカラオケに行くことが決まってしまった。
 乗せられるままカラオケ店に入った水希は普段通りに歌う。【マジックファゴット】で【アンプコーラス】をしたり、【アンプロンプチュ】を披露する。
 そろそろ帰りたくなってきた水希は、ゴブリンに目配せして席を立とうとする。

「あれあれー? どこ行くの?」

「そろそろ帰りたいんだ」

「えーアイドルってみんなを楽しませる人たちのことを言うんでしょ。だったらさ~朝まで俺たちに付き合ってよ」

 顔からにじみ出る下心に、水希は一気にテンションが下がると同時に嫌悪感が広がっていく。

「残念……私はあんたらが思ってるよーなアイドルじゃなくて……魔を以て魔を滅ぼす闇夜の住人。魔女の類なんだ」

 何を言っているのかわからないとでもいうように不良たちは首をかしげる。その隙に指輪に仕込んだ【ブラッド・ジェム】を起動し、【マナエグザード】を発動させる。

「少しだけ楽しかった。でもやっぱ人間嫌いだわ、おやすみ」

 【魔術師の矜持】にかけて【ダークネス】を繰り出す。水希の背後から闇がせまり、不良たちは悲鳴をあげながらその闇に飲み込まれ、気絶した。

「ふぅ……」

 嫌いな人間たちを処理したことに安堵のため息をはく。そして水希はゴブリンを横目でチラリと見る。ゴブリンは水希の力が強すぎたのか、その場にのびていた。

(この迷子をどうにかしないとね)

 ゴブリンを人形のように抱いて、水希はカラオケ店から出ていった。
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