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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

シルク・ド・フェスタ!

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シルク・ド・フェスタ!

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第2幕:フェスタ三勇士


 攫われた神官を助けるため、村人たちはある騎士に希望を託した。その騎士の名は日下部 穂波。彼女は今、灼熱の地にてゴーレムの手がかりを探っていた。だが、ある谷で足止めされてしまう。
 その谷の名は炎の谷。火の輪がぐるぐると周っており、わずかな隙を狙って通ろうとすると火弾【アグフレア】が行く手を阻む。

「どうすれば……」

 困り果てたときだった。谷の向こう側から、少女がミニゴーレムと共にたくさんの火の輪を軽々と連続でくぐり抜けやってくる。その少女は穂波の前で足をとめた。

「お困りのようだね。この先を通りたいの?」

「そうなんだ、どうすれば先に進めるのか教えてくれないか」

「教えてほしいならキミのお宝を寄越すんだよ! なんたってボクは盗賊だからね♪」

 ミニゴーレムと一緒に手を差し出す、盗賊の少女。だが、生憎宝を持っていない穂波は村から出るときにもらったパイを渡すことにした。

「持っているのはこれくらいなんだけど……」

 少女にパイを渡すと、匂いを嗅ぎ、危険があるのかどうか確かめる。安全であることが確認できたところで、少女はひとくちだけパイをかじる。

「こ、これは……!」

 サクサクとした軽い食感に、口の中で広がるリンゴの優しい甘さ。一瞬で少女はパイの虜になる。

「気に入ってもらえたかな……?」

 穂波の問いに少女は全力で首を縦に振る。

「ボクに付いてくればそのパイ、もっとご馳走するよ」

 パイの味を知った少女は自然と口から返事が出る。

「ボクもお供するよ!」

「ふふっ、よっぽど気に入ってもらえたようでよかった。これからよろしくね」

「うん!」

「キミの名前を聞いてもいい?」

「ボクの名はシャーロット・フルールだよ」

「ボクは日下部穂波だ」

「じゃあ、“ほなちゃん”って呼ぶね!」

「だったらボクはシャーロット君と呼ぶよ」

 お互い、握手を交わすと話題は炎の谷についてとなる。

「話を戻すけど、この先の炎が激しくて先に進めない。どうにかできないか」

「それなら、ボクのとっておきを!」

 シャーロットは、【演出用ジェム】で光やぱんぱかぱーんという音と同時に【サプライズボックス】で服の袖から【スフィリカルブリザード】を取り出した。

「これは……」

「魔法のアイテムだよ。ほなちゃんは離れてて!」

 シャーロットの指示に穂波は2・3歩後ろに下がる。

「行くよ~!」

 シャーロットが火の輪を前に、【スフィリカルブリザード】をかざす。すると宝株が割れ、冷気が噴き出す。冷気は火の輪の熱を知らないみたいに、あっという間に炎を消した。

「これで通れるよっ!」

「シャーロット君……ありがとう! これで先に進めるよ!」

「どういたしまして!」

「行こう!」

「うん!」

 【ピルム】を高く揚げて進む穂波。シャーロットも彼女のあとに続いた。
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