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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

スパルタ学校とプラクティス・マッチ!

リアクション公開中!
スパルタ学校とプラクティス・マッチ!

リアクション

■ステージは楽しく明るく、賑やかに!■




「私は別に宗呂学院の地獄の様なレッスンを受けるのもたまには良いと思うけど、今回は勝ちに行くわ!
 宗呂学院の生徒の目がちょっと気になるのよね……」
 今までの戦いをみた限りでは、そう自我を見失う、とかそういう話じゃないようなので、それは良かった。
 しかし、どっちにしても硬い。厳しい。というイメージは崩れない。
 ぐっと、頑張ろう!と誓う弥久 風花
「まだまだ卵でも! アイドルたる者、技術だけ詰め込まれてても気持ちが籠められないようになっちゃ、お仕舞よ!」
 そんな弥久の言葉に世良 延寿も頷く。
「宗呂生にも笑顔になってもらいたいよね! 
 自分たちが試合に勝つことで、宗呂生にも楽しいフェスタのレッスンを体験してもらえると嬉しいね!!」
 全力で頑張るよー! と、エンジェルスマイルを放つ。
「同じ武闘派として相手校の荘厳礼節も重んじたいですが、フェスタの自由な明るい風潮を取り入れた戦い方や魅せ方がある事を、相手校の方々にも伝わればと思います」
 クリーンモッパー【掃除用モップ】を手に、バニーボーイのうさぎの耳としっぽがついており、フリルやリボンがたっぷりあしらわれた愛らしくボーイッシュな衣装。髪には大きなリボン。
 そんなアイドル・ファンタジーな服装の羽倉 なつみ。もちろん、一緒に対戦する宗呂生を和ませる為である。素人魂を持ってステージに出た羽倉は。
「こんにちは~♪ 皆、今日は来てくれてありがとー! 今から、掃除するから、ちょっと待っててね♪」
 手を振りつつ、クリーンモッパーで掃除をし始めた。
「そうそう、これもこれも」
 ホワイトバックスタブで取り出した粉がたっぷり付いた黒板消しを、ぽんぽん叩き。
「ごほごほっ!!」
 本来なら敵にダメージ与えるはずの黒板消し攻撃が、羽倉自身にHIT! 
『わははは!!』
 まぁ、本人も狙ってやってたワケで、大きな動きで派手である。
「すみませーん!」
 クリーンモッパーで拭き取り――丁寧な一礼。
 その間には、小囃によるメンバー6人の紹介も終り。
『バトル開始!!』
 一瞬で真剣な表情に変った羽倉は、先制とばかりに黒板消しを川村に向かって投擲する。
 棒で防いだようだが粉までは防ぎ切れず、羽倉と同じようにむせる川村。
 その間に距離を詰めていく。


 戦着物による防具に模擬剣を手に、フェスタ生徒の心得で周囲の人々を少し安心させる――もとい、和ませた弥久は、試合開始の合図と共に、相手の3人の先頭にいる宗呂院生、蜂須にと距離を縮める。
 弥久の表情は、とてもとても楽しそうな笑顔だ。
「私、戦うの自体は大好きなのよ」
 同じような模擬剣で踏み込んでくる蜂須。
 抜刀一閃で弥久は抜きざまに一撃を放つ。
「よろしくね」
 にっこり笑った弥久に、お返しとばかりに蜂須も一刀両断とばかりに攻撃を見舞わせる。
 綺麗な太刀筋だったが、弥久はフェスタ流護身術で防いだ。
「……よろしく」
 自分と似た動きをするならば、合わせやすいな、と弥久は、蜂須の動きのタイミングを見つめた。


「私たちが勝ったら、宗呂学院のみんなもフェスタでレッスンを受けられるんだよね。だったら、何としても勝たないと!」
 一緒に頑張ろうね! と、ハイジャンプをし、視線誘導で観客達にアピールをしながら、ダンス知識を披露して踊る世良。
 羽倉は川村。弥久は蜂須。
 最後の1人、平根が今か今かと目を輝かせて世良の攻撃を待ち構えている。
「ではー、ご期待に応えさせて貰うね!」
 世良が披露するのは、模擬剣を使ったトリックスラッシュによるフェイントを交えた動き。
 身軽で、軽いその攻撃は、防いだと思えば防ぎきっていない。などという事態が発生する。
 後ろへと下がる平根。
 踏み出す世良。
 移動で一瞬止んだ世良のトリックスラッシュの隙をついての平根からの攻撃。
 避け切れないと踏んだ世良は、そのままアクロバットキックによる軽い身のこなしによる蹴りを平根に食らわす。
 互いにダメージを受けつつも、蓄積されたダメージが平根にはある。
 少々無防備となった平根に、トドメとばかりにトリックスラッシュでの確実な攻撃をみせて、バランスを崩した所に、ウェポン・スローで模擬剣を投げつけ、バランスを崩す体勢を狙った方向に向けさせ――場外へと世良は平根を蹴り出した。


 羽倉の攻撃は主に正義の鉄槌、正義の味方になりきったパフォーマンスを交えた攻撃だ。
 つまりは。
 戦隊モノのヒーローを思い返せば、その姿と羽倉の姿が重なる事だろう。
 対する川村も負けじと、その大きな動きに合わせて、大きく、アクロバティックな動きを見せていた。
 しかし、世良の戦いは終った。
 残り時間もあと僅かである。
 羽倉は、大技、オデットの嘆き。
 白鳥が舞うように高く跳躍し、軽やかな回転を加えながら相手に蹴りの攻撃を連続で入れる。
 川村、DOWN、である。


 弥久は蜂須と同時に動き、距離を詰め、もしくは離し――話に聞いた宗呂院生の特徴「統率を旨とするパフォーマンスに長けている」を思い出しつつ、共に動く。
 そんな意図を汲み取ったのか、蜂須の口元に笑みが浮かび、彼女からも弥久の動きに合わせた戦闘を行ってくる。
 こうお互いの動きを読み合せていくならば、バトルではなくライブ、に持ち込むのも容易い。
 弥久はライブ技――殺陣を披露し、蜂須を引き込んで行く。
 タイミングを合わせた2人の殺陣は、すでに戦いではなくパフォーマンス。派手に観客の眼を惹いていき――――試合終了。


「フェスタにも是非遊びに来てくださいね」
 丁寧に礼をし、そう宗呂院生と握手をしていく羽倉。弥久も世良も後に続き、ステージを降りていく。
 最後に羽倉は観客達に礼をして、クリーンモッパーで掃除をしながら舞台を降りる。


『惜しみない拍手を――――!!』
 小噺の掛け声に、観客席から拍手が巻き起こる。



*  *  *




 後日。
「ようこそ、フェスタ校へ!!」
 フェスタのレッスンを受ける為に訪れた宗呂院生たちへ駆け寄る生徒達をみて、校長は満足げに笑った。
「私がお膳立てせずとも、仲良くなるとは。さすが、私の愛する生徒達です」
 バトルに挑んだ生徒達が、あれやこれやと宗呂院生達と情報交換、もとい親密になっていった事を、校長は知っていた――――。

担当マスター:やぅ。

担当マスターより
参加と暖かいプレイングをありがとうございます! 
お世話になっております、やぅ。です。
魅せる展開、魅せるパフォーマンスと。戦うだけでなくアイドル!! 
アイドルとは何か。を、すごく魅せられました。
ヒロイックソングスの将来的な、こう皆の動きというのは、やはり戦いなのだろうかとおもっておりましたが、
戦うことよりも、アイドルですね。こう人を惹き付けるという事を考える機会はリアルでも滅多にありませんが、アイドル業ってそうなんですよね。
三千界とはまた一味違う戦闘が見れそうで楽しみです。
今回はありがとうございました!!
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