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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

スパルタ学校とプラクティス・マッチ!

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スパルタ学校とプラクティス・マッチ!

リアクション

■麻雀は本気か演技か。そして準備万端!■




「わたしのアイドル勝負は、もちろん麻雀! 
 宗呂生は麻雀知らないだろうから、ルール説明はするし研究時間もあげるよ!」
 天地 和の企みは『宗呂にも麻雀アイドルを誕生させよう!』である。
「……あと勉強嫌なので頑張る!」
 ストレートな本音である。

 と、いうワケで、天地の勝負は、麻雀。
 宗呂院生、青松、七戸、元川はルールを教えてもらう為に天地の目の前に正座。
 その間に鈴木の筋肉パフォーマンス、宗呂学院の組体操が終っている。


「わたしは……最初から全力全開でいくよ! ……ポン!」
 視線誘導で観客の視線の動きを読み、それを惹き付けるように動く手。
 振り付けの基礎で鍛えた天地の動きは綺麗である。
(宗呂生が思わず見とれるくらいカッコよく!)
「またポン!」
「さらにチー!」
「またまたポン!」
 得意とする役は天和・地和。つまりは、親や子の第一ツモによる上がりで……、
「裸単騎でプレッシャーをかけるよ……!」
 目がキラリと光る。
 タンヤオ、ピンフ、ヤクハイ。
 とにかく、ひたすらあがるあがるあがる……!!
 一緒に居る宗呂院生は、天地の勢いに目をぱちくりさせていく。
 なんといっても、一緒になって、上がらなければ――! と初心者ならでは、そう思う。
 とはいえ、天地のスピードに頭がついていかず。
「ま……まさか、わたしが負けるとは……ぐわー!?」
 はっ! と気付けば、天地がハイジャンプで派手に飛んでいる!!
(でも、勝ち負けよりも『自分も他人も楽しくなる』のがアイドル麻雀に一番大切!)
「き、気持ちよく勝たせてあげたんだよ!」
 ぐっ! とサムズアップする天地に、相手をしていた3人は惜しみなく拍手を送る。
 このパフォーマンスアリーナで、何故いきなり麻雀かと。
 条件あっていないんじゃ? とか思いつつも付き合っていたが、劇である。
 その真意に気付けなかった我が身を恥じながらも、気付かせず、自分のペースに持ち込み、その気にさせた天地の動きは見事である。
「麻雀、頑張って覚えるよ……!」
「私も!」
「次は、天地さんの演技に飲み込まれないよう、技術を磨いてくる!!」
 感動した3人。
 まぁ、校長に軟弱者と怒られたのは言うまでもない。



*  *  *





「ウチと向こう、どっちのやり方が正しいか教えて来い……なんて事を校長は言いたいわけじゃないわよね。
 ウチにはウチの、向こうには向こうの『良さ』があるわけだし。
 ただ、向こうを見てると異様に堅苦しくって。こっちまで息が詰まりそうなのは確かだわ。
 ……ん、要はウチの強みである『自由さ』でガス抜きしてやれってことよね? 
 ついでにウチは向こうの『質実剛健さ』を学んで来いと……質実剛健、確かにこっちではあんまり聞かない響きだな」
 そう言って苦笑を浮かべるのは小囃 十々子である。
「まぁ、そういう事なら。このプラクティスマッチ、お互いが楽しめる『エンターテインメント』になるよう頑張ってみましょうか!」
 マネー・イズ・オールで金を豪快に惜しみなくばら撒き、ライブヴューイングの大型モニターを用意し、校長に頼み、学院各所に敷設してもらい、お祭り感を演出する。
 ミュージックステージ、パフォーマンスアリーナと映像を流し、ライティング指示で証明の調整を行い、ステージを盛り上げていく小囃。
 そして、次の実況が必要そうなファイトスタジアムの為にマイクを借りて、小囃も皆と一緒にステージへ向かう。
「むふふふふ。小囃くん、表舞台に出なくてよいのですか? せっかく、それだけの準備が出来るなら、小囃くん自身が上手く使えて目立っていたかと思うのですが」
 校長の問いに、小囃はとろけるような嬉しそうな笑みを浮かべる。
「私は皆の為なら、命もかけるし金もかけるのよ」
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