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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

桜稜郭にようこそ!

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桜稜郭にようこそ!
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 朝、華乱葦原、桜稜郭の株町入口。

「今日は時間があるからゆっくりとこの町を散策をしよう」
 堀田 小十郎は隣の睡蓮寺 陽介睡蓮寺 小夜に声を掛け
「だなー。今日は演芸は休んでゆっくりするか」
「そうだね」
 二人からまったりとした返事が返って来た。
 という事で三人は散策に繰り出した。

 散策開始して時は昼過ぎ。
「……活気があるな」
「……そうだね」
 小十郎と小夜は歩きながら騒がしさを味わっていた。
 そんな二人の横で陽介が
「飛び入りの舞芸者を募集中?」
 住人に声を掛けられ近くの座の舞芸者募集の情報を得ていた。
 当然
「そりゃ、行くしかねぇな!」
 陽介が取る選択は一つだけだ。
「座が俺を呼んでるぜ……いくぞ、小十郎、小夜……!」
 陽介はのんびり過ごす二人に弾んだ調子で言った。
「今日は演芸は休んでゆっくりとじゃなかったのか?」
 小十郎は呆れ気味に陽介が発した先の言を使いツッコミを入れた。
「現地の演芸に触れ、それを堪能する……それも、立派な散策だよな!」
 陽介はニカニカと良い顔で言い張り
「物は言いようだな」
 小十郎に軽く溜息を吐かせるが
「んじゃ、一足先に行って俺達にも参加させてもらえるよう交渉するぜ!」
 高ぶった好奇心は止まらず即行動に移された。

 遠ざかる背を見送りながら
「まったく……アイツといると退屈しないよ、本当(……まあ、こんな日も悪くないか)」
 小十郎は肩を竦めた。予定変更についてはすっかり受け入れ済み。
 ただ
「き、今日は人前に出なくてもいいって思ってたのに……」
 幼い頃からの人見知りを持つ小夜は
「……座に参加するなんて……急に言われたら……うぅ……気分が……」
 様子が違っていた。
「……小夜」
 小十郎は気遣いげに隣に振り返った。
「……十くん」
 小夜はそろりと小十郎を見やり
「……分かってるよ。このままじゃいけないのは……治したいって心から思ってるし、最近は面ごしならなんとか人前でも歌えるようになった。けど……まだ気兼ねなくは無理だよ……」
 自身の思いを言葉にする。
「……今はそれでいいさ。自分なりに前へと進めばいい」
 小十郎は強い励ましではなく優しく見守る言葉で
「……うん。十くんのその言葉には、いつも助けられてるよ」
 小夜をほんの少し元気にした。
 という事で
「よし、座に行く前に……あの店を見て行かないか?」
 小十郎はニヤリと口元を歪め付近の店を指し示した。
「でも……」
 示された店に目を向けるも小夜は先行した兄の事が気になるのか迷いを見せるも
「少し寄り道するくらい許してくれるさ(何より急な事で混乱している今の小夜をこのまま連れて行っても演芸どころではないからな……もう少し少し落ち着かせてからの方がいい)」
 小十郎は軽く笑っていなした。元気の無さが残る小夜をこのままには出来ないから。
 二人は仲良く店に入った。

 入店早々。
「ライブの時に小夜がつけている面でも買っていくか?」
 そう言って小十郎は鳥モチーフの面を差し出した。
「……面……そう言えば、今日はライブ用のお面、持ってなかったな……」
 小十郎の言葉で大事な物が足りない事に気付いた小夜は
「……本当にこの面をわたしに?」
 面を受け取り聞き返した。
「あぁ、どうだ?」
 訊ねる小十郎の言葉から
「……うん、素敵……(うぅ……やっぱり心配、かけてるなぁ)」
 小夜はしっかりと自分に向けられた気遣いを感じ申し訳なさを抱き
「……(でも、何だかんだで散策できたし、嬉しいかも)」
 面に視線を向ける心はそれだけではなかった。
「小夜?」
 気遣いげに様子を窺う小十郎に
「これなら、座でも頑張れそうだよ」
 小夜は笑顔を向けた。
 二人は面を購入してから座に直行し陽介の交渉成功により待たされる事無く舞台袖へ。

 座の舞台袖。

「遅いぞ、二人とも。もうそろそろ俺達の出番だぜ!」
 すでに好奇心暴走中の陽介は元気に
「あぁ、分かってる(ここまで来たら精一杯やるしかないな)」
「怖いけど……精一杯やる」
 遅れて来た小十郎と小夜を迎えた。
「おーし、行くか! 人はそれなりに集まってる。俺達の演芸、皆に見せてやろうぜ!」
 陽介は二人に発破を掛けてから舞台へ。
「……兄さん」
 その姿を見送ってから小夜は
「今回は私が裏方だ。思いっきりやるといい」
 小十郎の励ましを背に受けつつ
「……二人がついてる……勇気をだそう(変わりたいって思いは、本当だから……)」
 買って貰った面をつけ舞台へ。

 二人が舞台袖から出てすぐに
「さてと、私も取り掛かろうか」
 小十郎も裏方として支えるべく仕事に取り掛かった。

 舞台。

「♪♪(今日の大道芸はミュージックパフォーマンスだ)」
 陽介の天狗の狛笛による演奏に合わせて
「♪♪(巫として舞い踊り、観客の皆さんに披露しよう……大丈夫、二人がついてる)」
少し緊張しつつ小夜は祈祷の鈴輪を片手に『薪舞い』を踊る。
 続けて陽介は
「♪♪(半妖として学んだ技術を駆使して盛り上げるぜ)」
 演奏に合わせ『飛炎』を飛ばしたり纏う蛍火の衣から漂う蛍火と共に『酒鬼乱舞』による妖しい炎を乱舞せて
「♪♪(小夜の舞いや歌がより熱く、より心に響くよう、俺と小十郎で後押しだ! 引っ張ってこないと、小夜は舞台に出てこないからな……人見知り、早く治るといいな)」
 作り上げた幻想的な空間の中
「……(緊張しているな)」
 小夜の緊張を読み取った小十郎の侍風にアレンジした『ロイヤルエスコート』による導きに合わせて
「♪♪(兄さんも、何だかんだでわたしの事、気にかけてくれてるし……)」
 歌が何よりも得意な小夜は『青春シャウト』と共に
「♪♪(さてと、最後は派手に舞台を彩るぜ!)」
 『アクロバーニング』による一層激しさを増した陽介のパフォーマンスに合わせて
「♪♪(想いを……観客の皆さんに届け)」
 思いを言葉に変えて
「……素敵な歌だな」
「……初めて見に来たけど歌も演出も素晴らしいわね」
「初めて見る演芸者達だな」
 観客達の心に歌としてしっかりと響かせた。
 その中には
「演出も歌も素敵やね」
「そうですね」
 朝霞 枢梓弓 莉花が仲良く舞台を見学する姿に
「……なかなか」
 歌が好きなアーヴェント・ゾネンウンターガングが聞き入る姿と
「……楽しんでるな」
 舞台だけでなく楽しむ三人の連れの姿に口元を優しく歪める高城 仄の姿があった。
 こうして飛び入り参加の三人は見る者達に素敵なひとときを届けたという。
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