イラスト

シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

桜稜郭にようこそ!

リアクション公開中!
桜稜郭にようこそ!
  • 桜稜郭にようこそ!

リアクション

■散策・匠町


 朝、華乱葦原、桜稜郭の匠町。

「散策するだけならこの格好でも大丈夫かな」
 橘 樹は着ている不苦労Tシャツを見下ろしてから
「何せ、和服って見るのは好きだけど着るのは動きにくいし恥ずかしいし……ただでさえどんくさい方なのにこれ以上動きが鈍るのはまずいしね」
 着物を纏う通行人達を見ながら呟いた。
 とにもかくにも
「……早速ゆっくり見て回ろうかな。職人が集まる匠町にも前から興味あったし(まだ時間は朝だから全部の展示を見て回っても明るいうちに帰れるだろうし)」
 樹はゆっくりと散策の一歩を踏み出し
「まずは硝子細工の街頭展示から」
 催し物へ。

 硝子細工の街頭展示会場。

 到着早々
「うわぁ、これが硝子細工かぁ」
 樹を迎えるのは精緻な美しい硝子細工達。
「……ちょっと小学校の社会科見学を思い出すなあ」
 今の状況と重ねる思い出に樹は口元をくすりとしてから
「元々、キラキラした綺麗な物は好きだけど……これだけあるとすごいなぁ」
 改めて並ぶ硝子細工にゆっくりと目を向けた後
「まずは……」
 端からじっくりと見て回り
「すごいなぁ……って、何か分かってる感じのコメントができたらかっこいいけどやっぱりすごいなぁ」
 始終感心してばかり。
 ふと
「すごく細かいなぁ……花びらとか鳥の羽一つ一つ……今にも動き出しそう」
 凝り性で細かい作業が得意な樹は硝子細工とは思えぬ程の精密な作品に目を止めた瞬間
「そりゃ、ありがとうな」
 感嘆に礼を言う声が聞こえ
「!!」
 樹は勢いよく振り返った。
 そこにいたのは
「……この作品を作った職人さん?」
 鳥の頭をした明らかに妖怪な人物。
「そうだよ、妖怪金槌坊の金武(きんぶ)だ」
 金武は陽気な調子で自己紹介。
 樹も自己紹介を返してから
「よろしくな。しっかし、変な格好をしてるな」
 自分の服に金武がいささか珍しげにしているのに気付き
「……これTシャツっていうんだ」
 説明を行い
「そうか」
 金武が納得した所で
「ところで作品製作のこだわりとか色々聞きたいな」
 興味から問うた。
「……俺は硝子の置物専門で本物と見紛う物を作る事がこだわりだ」
 金武は自作の鳥に目を向ける。
「すごいなぁ。でもどうして?」
 樹はさらに問う。
「短い寿命で精一杯生きる花や動物が美しくて愛しくてたまらなくてな」
 金武は愛おしそうに眼前の日常を見てから
「興味があるなら俺の工房に来てみるか? すぐ近くだ」
 樹が自身の作品に興味を持ってくれた事もあってか自身の工房に誘った。
「是非!」
 樹は躊躇わず返事を返し金武の住宅兼工房にお邪魔し貴重なひとときを過ごしたという。
ページの先頭に戻る