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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

癒しの巡礼

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癒しの巡礼

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「見て、タリア! こんなにたくさん集まってくれたよ! これで癒しの巡礼もバッチリだよ!」
 泉が満面の笑みを浮かべて言う。
「まぁ…! 本当に、皆さん本当に、よろしいのですか?」
 タリアが感激のあまり目をうるませながら聞いてくる。
「もちろん! 私たちはその為に集まったんだから」
 長いポニーテールを揺らしながら弥久 風花が意気込む。
「ワタシもプリーストだから、タリアがアフォルを想う気持ち、解るわ……」
 チラリとアフォルを見てノエル・アドラスティアが言う。
「ノエルに頼まれたし、病気の神獣さんも放っておけないもの」
 加宮 深冬がタリアに微笑む。
「神獣のアフォルの病気を治す為、この勇者アレスも、一肌脱ぎますね!」
 アレス・アストレアもやる気満々だ。
「……もふもふ神獣、が……苦しんでるのに……ほっとけるわけ……ない……! ……それに……女の子の……悲しい顔を……見るのは……趣味じゃない……から」
 満斗 夜が少し離れたところで小さく言う。
「そんなところで呟いてないで、本人に言ってあげたらいい。きっと喜ぶ」
 エスシュルナ アミスが満斗に言う。
「人には得意不得意があるんだよ。気持ちがあればわざわざ言わなくても伝わるって」
 アルネヴ・シャホールがエスシュルナに言う。
 「神なんて信じてないんだけど、神獣でも動物だから……、あんたの為になんとかしてあげる」
 アフォルの隣にかがんだ千夏 水希が撫でながら呟く。
「翼の病、か……。こんな苦しそうなのは見ていられない。早く助けてやらないとな」
 それを優しい目つきで眺めるアーヴェント・ゾネンウンターガングが言った。
「ええ、パートナーを失う悲しみはどちらにとっても辛いことになりそうです。だからこそ神獣のアフォルさんの病気を是非治してあげたいですね」
 レイナ・プランナーが頷く。
「そうですね。……巡礼は湧水とドワーフのひげの入手でしたね」
 加賀 ノイが言う。
「一刻も早く治してあげたいからさ、分担作業の方がよさそうだよね」
 界塚 ツカサが提案する。
「早くなんとかできる手段があるなら、実行するのが一番さ。ドワーフのひげって薬草が事態の進展に役に立つなら、それを入手するのに全力を尽くすのが最善。それは僕が行こうかな」
 鈴木 太郎が言うと
「でしたら、タリアさんの大切なアフォルの病気を治す為に光凛さんと湧水を取りに行きますわ」
 ソフィア・フェナンチェが続く。
「基本この二つってとこかな?」
 ラーナ・ベレンゲルがどっちにしようか悩みだす。
 その傍で
「タリア、悲しそう…。自分が動けずアフォルの為に出来る事が歌う事だけというのはツラいよね」
 白波 桃葉がタリア達を眺めながら呟く。
「私、タリアさん達を手伝います!」
 藍屋 あみかが決意を表す胸元の白リンドウをきゅっと握る。
 その様子を見て白波が意を固める。
「だったら私たちも歌の手伝いをするわ。アフォルがよくなるように願いながら皆で歌いましょう」
 それを聞いたユーリ・ノアールが首を傾げる。
「アンタ、見たところプリーストではなさそうだが、大丈夫なのか?」
「確かに、私はプリーストではないけど華やかな方が歌のチカラの効果が高くなるんでしょ? それにコレで少しでもモチベーションが上がってくれればタリアのチカラ自体が増すかもしれないしね。アフォルの為に歌うわ」
 白波が答える。
「アフォルだけじゃなくって、タリアさんも元気にできるようにがんばって歌うんだよー!」
 ヘレン・ラビットが言う。
「タリアも?」
 世良 延寿が可愛く小首を傾げる。
「えっと、やまいはきから? ってゆーし、アフォルもタリアさんも元気がなさそうに見えるから、せめて気分だけでもげんきになってほしいなーって思うんだよ! だから、みんなといっしょにボクもお歌をうたっていーっぱい元気をとどけるんだー♪」
 にこやかにヘレンが答える。
「それはいい考えだわ!」
 にこにこと世良が同意する。
「タリアさんとアフォルにとって悲しい結末にしたくないのと、皆の笑顔の為に全力を尽くしたいですね」
 それを眺めていた夢月 瑠亜が言う。
「うん! その為に私も桃葉と一緒にタリアさんの歌のお手伝いをするわ」
 矢野 音羽が頷いた。
「終わったら俺もタリアの歌を聴いてみたいな」
 風間 梅太郎がタリアに話しかける。
「ありがとうございます」
 嬉し気にタリアが微笑む。
「じゃぁ、行ってくるね!」
 世良が元気よく出発の号令をかける。それに続くように目的地へ向かって一行は進むのだった。
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