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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

ヒロイックソングス・レジェンド!

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ヒロイックソングス・レジェンド!

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■生まれた“最悪のイドラ”を弱らせ、未来の可能性を繋ごう! 5

 真蛇と共同で召喚した一対の鳳凰が起こした黒い炎に包まれ、“最悪のイドラ”ががくり、と膝をついた。すぐに立ち上がれる状態にないのを見てとった行坂 貫が、真蛇に自分も身に着けている指輪を渡して告げた。
「トドメはこれで、二人の愛のビームを放つ」
「……いま一瞬でも、なるほど、と思った私自身を滅ぼしたくなったよ」
「理解が早くて助かる。なあ真蛇、俺と詩歌に子供が出来たら、名付け親になってくれないか?」
 視線を向けられた真蛇がフッ、と笑って、「その時が来たらな」と告げ、貫から渡された指輪をはめた。
(言質は取ったからな。……真蛇、お前にもいつか、家族と呼べるものが出来るといいな)
 今はまだ意中の相手は居ないようだが、少なくとも『その時』が来ることを真蛇が拒んでいないことに貫は喜びのようなものを得つつ、指輪をはめた手をかざした。
「未来からズカズカと入り込んで、暴れてすまなかったな。最後はこいつで呆れて笑って、眠ってくれ」
 貫の手に真蛇の手が合わさり、指輪にはめられていた宝石が綺麗なハートの形になった瞬間、巨大なピンク色のビームが“最悪のイドラ”を包み込んでいった――。

 “最悪のイドラ”が飛ばすノイズの弾丸が、黒瀬 心美を襲う。だが剣を目前で上に掲げた姿勢を保った心美を、ノイズの弾丸は傷一つ付けられないまま消滅させられた。ならば、とばかりにノイズの刃を出現させた“最悪のイドラ”が接近戦を仕掛けるが、刃が振るわれる前にダイヤモンド・ブレイドが剣でノイズの刃を弾き、剣を引き戻してからの一撃を“最悪のイドラ”に叩き込んだ。
 ――行け、その剣で絶ち切れ――
 言葉ではなく背中でそう語ったダイヤモンドが退き、そして声なき声を受け取った心美が二刀を立てて右手側に寄せ、左足を前に出して構えた後、出した左足の爪先に力を込め、大きく踏み出す。

 ――我が刃、命を絶つものに非ず。悪しき業を絶ち切るもの也――

 膝をついた姿勢から立ち上がったばかりの“最悪のイドラ”、その左肩から右脇腹にかけて二筋の痕が刻まれた――。


『――――』

 その声は空間を震わせず、誰にも聞こえること無く。――否、千夏 水希には“最悪のイドラ”の声が、聞こえていた。それは命あるものが放つ、生の叫び。
「貴方は世界の少数派に力を与え、故に悪意を向けられる旅に出る」
 倒れ、消滅しかかっている“最悪のイドラ”を抱き寄せ、よしよし、と頭を撫でる。水希の行動は“最悪のイドラ”に力を与えるものだが、二人を囲む青いバラが阻むのと、クロノスが対処可能と判断して手出しをしなかったことで認められた。

 私の唄は魔法になり 百と一つの種を生む

 百の絶望その目に写し
 涙は種に満ち満ちて
 絶望の花が開いても

 それでもまた種を生もう
 貴方の心を糧にして
 希望の花が開くまで

 光も闇も満ちた時
 生まれた愛が紡ぐ唄
 その唄に濁りはない
 幸せが訪れる唄がその胸に
 宿ると信じて 私は唄う

 百と一つの種を貴方に


「でも旅の終わりにきっと貴方の心に愛は生まれる。
 もっと歌が上手くなってみんなの力になれる、と思う」
 その言葉が手向けとなって、そして“最悪のイドラ”は霧散して消えていった――。


「皆さんの力で、“最悪のイドラ”を弱らせることができました!
 未来の私が見守ってきたあなた方……希望の光に、会えるのを楽しみにしています」
 ステージで手を振って見送る馬太郎に別れを告げ、アイドルたちはクロノスの導きの下、2029年へと帰るのであった。
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