ヒロイックソングス・レジェンド!
リアクション公開中!
リアクション
■生まれた“最悪のイドラ”を弱らせ、未来の可能性を繋ごう! 4
(過去を捻じ曲げてアンラを騙す……ねえ。そう簡単に騙されてくれると良いけど)
リリィ・エーベルヴァインの前方、アイドルたちの攻撃を回避しノイズの弾丸を放つのは、リリィが知るアンラ・マンユの姿をしていた。
(自分が倒されそうになったら、未来のアンラにメッセージを送ったりしないのかな。
……考えても仕方ないか。まぁ最悪のイドラとやらには、アンラと一緒に眠っててもらおうかな)
眠るの気持ちいいよ、とリリィは“最悪のイドラ”に言葉を送りながら、味方が攻撃を当てられるように眩しい光を発する団子を投げて気を逸らせようとする。
(これで素直に眠ってくれるならよし、眠らなかったらその時は……ちょっと痛い目に遭ってもらおう)
そのための準備はしてきた。……でも使わないで済むなら、それが一番いい。
(痛いのは嫌だし、ね)
ジュヌヴィエーヴ・イリア・スフォルツァの祈りによって生み出された光の矢が“最悪のイドラ”を襲う。矢は回避されたが地面に弾けた際光の粒となって辺りに散らばり、“最悪のイドラ”の力を弱める結界となった。
「ムジカ様、アンサンブルの皆様、共に参りましょう」
ジュヌヴィエーヴの声に神獣ムジカが鳴き、竪琴の演奏にぴったり合わせるアンサンブルの音色に合わせてウタを紡ぐ。ウタは結界の力をさらに強め、“最悪のイドラ”はまるでトリモチに引っかかったように足を地面から離せず、苦渋の表情を浮かべてもがいた。
(過去を変えることで、今より悲しい思いをされる方も生まれてしまうのかもしれません。
それでも、きっと今より一人でも多くの方が――アンラ様が笑顔になれる未来を信じて……)
「よし、今だ! 行くぜ、迅!」
「よしきた。俺たちで変えてみせよう、未来を」
早見 迅の声に、春瀬 那智があぁ、と大きく頷いた。
(そうだ、俺たちで変えてやるんだ、未来を。
泣いても笑ってもこれが最後……でもどうせなら、最後に笑ってるやつは多い方がいいよな)
目の前で苦しんでいる“最悪のイドラ”も、叶うなら……と付け足し、那智がしなやかに舞うように踏み込み、予測の難しいダイナミックな攻撃を繰り出す。拘束された状態であっても“最悪のイドラ”は攻撃を回避してきたが、流石にすべて回避とはいかず攻撃を食らってしまう。
「これで終わりにするつもりはないよ」
那智に続いて迅が攻撃を繰り出し、“最悪のイドラ”にさらなるダメージを重ねた。
「その台詞、いただき! これで終わりにするつもりはないぜ!」
炎を纏わせた刃を振るい、那智が迅の攻撃の終わりに追加の一撃を浴びせた。
「D.D.、あんたにゃ言いたい事が山ほどあるが……今は手を貸してくれ――ぐはぁ!」
水鏡 彰の背後から突きを加えたミリィ・ファーレンが、D.D.にぺこり、と頭を下げた。
「マザー、アキラの無礼な物言い、お許しください。マザーが危険な時はどうか、アキラを盾に使ってしまってください」
「うふふ、いいのよ。お母さんになんでも話してみて……? お母さんが全部、受け止めてあげるわぁ~」
D.D.の母性マシマシの振る舞いに、彰も言い争いになりそうな言葉を避け、巨大な剣を構え剣の周囲にハルモニアの光を宿らせる。
「いくぜ、突撃だ!!」
『今回は速度が命です、足を止めたら文字通りフルボッコにされますよ』
ユニゾンしたミリィの言葉を、彰とD.D.が受け止める。そして、背中からハルモニアを放出しながら彰が大剣を突き出し、“最悪のイドラ”に一撃を与えつつ飛び過ぎる。攻撃を受けた“最悪のイドラ”の注意が彰に向いた瞬間、背後に当たる位置からD.D.が鎌を振るい、ダメージを与えた。
「ふふふ、よそ見はいけませんよ~。ほら、私をちゃんと見てください……」
D.D.の全身から発される母性力は、たとえ“最悪のイドラ”であっても無視できるものではなかった。注意がそちらへ向いた直後、折り返すようにして彰が再び突撃による攻撃を背後から浴びせる。
「最悪のイドラってんなら……てめーをぶっ飛ばせば、そいつぁ希望になる!」
彰がD.D.と二人で“最悪のイドラ”を翻弄しつつ、ダメージを蓄積させていく――。
雷の気を纏わせ斬りつける弥久 風花に対し、“最悪のイドラ”はよく凌いでいた。
(先輩、お願いします!)
幾度かの攻防を経て、風花の斬撃が“最悪のイドラ”の足を浮かせた。
「っしゃいくぜえぇ!」
生まれた隙を逃さず、桐島 泰河がぶつかるように踏み込んで斬りつけ、受けるしか無くなった“最悪のイドラ”は大きく突き飛ばされた。
「校長先生、背中をお借りします!」
『いいでしょう! 生徒に頼られるのは今も未来も変わりませんよ!』
ドラゴンの姿に変じた馬太郎の背中を伝い、風花が飛び上がる。泰河も風花に続き、そして馬太郎の羽ばたきが二人を“最悪のイドラ”の頭上へと運んだ。
「ドラゴンの加護を得たドラグーンの切り札、その身でキッチリ味わいなさい!」
両手に持った刀を交差させ、重なると同時に斬りつける。泰河も渾身の力を込めた一撃を“最悪のイドラ”に浴びせ、態勢を整えようとしていた“最悪のイドラ”に再び膝をつかせることに成功した。
(過去を捻じ曲げてアンラを騙す……ねえ。そう簡単に騙されてくれると良いけど)
リリィ・エーベルヴァインの前方、アイドルたちの攻撃を回避しノイズの弾丸を放つのは、リリィが知るアンラ・マンユの姿をしていた。
(自分が倒されそうになったら、未来のアンラにメッセージを送ったりしないのかな。
……考えても仕方ないか。まぁ最悪のイドラとやらには、アンラと一緒に眠っててもらおうかな)
眠るの気持ちいいよ、とリリィは“最悪のイドラ”に言葉を送りながら、味方が攻撃を当てられるように眩しい光を発する団子を投げて気を逸らせようとする。
(これで素直に眠ってくれるならよし、眠らなかったらその時は……ちょっと痛い目に遭ってもらおう)
そのための準備はしてきた。……でも使わないで済むなら、それが一番いい。
(痛いのは嫌だし、ね)
ジュヌヴィエーヴ・イリア・スフォルツァの祈りによって生み出された光の矢が“最悪のイドラ”を襲う。矢は回避されたが地面に弾けた際光の粒となって辺りに散らばり、“最悪のイドラ”の力を弱める結界となった。
「ムジカ様、アンサンブルの皆様、共に参りましょう」
ジュヌヴィエーヴの声に神獣ムジカが鳴き、竪琴の演奏にぴったり合わせるアンサンブルの音色に合わせてウタを紡ぐ。ウタは結界の力をさらに強め、“最悪のイドラ”はまるでトリモチに引っかかったように足を地面から離せず、苦渋の表情を浮かべてもがいた。
(過去を変えることで、今より悲しい思いをされる方も生まれてしまうのかもしれません。
それでも、きっと今より一人でも多くの方が――アンラ様が笑顔になれる未来を信じて……)
「よし、今だ! 行くぜ、迅!」
「よしきた。俺たちで変えてみせよう、未来を」
早見 迅の声に、春瀬 那智があぁ、と大きく頷いた。
(そうだ、俺たちで変えてやるんだ、未来を。
泣いても笑ってもこれが最後……でもどうせなら、最後に笑ってるやつは多い方がいいよな)
目の前で苦しんでいる“最悪のイドラ”も、叶うなら……と付け足し、那智がしなやかに舞うように踏み込み、予測の難しいダイナミックな攻撃を繰り出す。拘束された状態であっても“最悪のイドラ”は攻撃を回避してきたが、流石にすべて回避とはいかず攻撃を食らってしまう。
「これで終わりにするつもりはないよ」
那智に続いて迅が攻撃を繰り出し、“最悪のイドラ”にさらなるダメージを重ねた。
「その台詞、いただき! これで終わりにするつもりはないぜ!」
炎を纏わせた刃を振るい、那智が迅の攻撃の終わりに追加の一撃を浴びせた。
「D.D.、あんたにゃ言いたい事が山ほどあるが……今は手を貸してくれ――ぐはぁ!」
水鏡 彰の背後から突きを加えたミリィ・ファーレンが、D.D.にぺこり、と頭を下げた。
「マザー、アキラの無礼な物言い、お許しください。マザーが危険な時はどうか、アキラを盾に使ってしまってください」
「うふふ、いいのよ。お母さんになんでも話してみて……? お母さんが全部、受け止めてあげるわぁ~」
D.D.の母性マシマシの振る舞いに、彰も言い争いになりそうな言葉を避け、巨大な剣を構え剣の周囲にハルモニアの光を宿らせる。
「いくぜ、突撃だ!!」
『今回は速度が命です、足を止めたら文字通りフルボッコにされますよ』
ユニゾンしたミリィの言葉を、彰とD.D.が受け止める。そして、背中からハルモニアを放出しながら彰が大剣を突き出し、“最悪のイドラ”に一撃を与えつつ飛び過ぎる。攻撃を受けた“最悪のイドラ”の注意が彰に向いた瞬間、背後に当たる位置からD.D.が鎌を振るい、ダメージを与えた。
「ふふふ、よそ見はいけませんよ~。ほら、私をちゃんと見てください……」
D.D.の全身から発される母性力は、たとえ“最悪のイドラ”であっても無視できるものではなかった。注意がそちらへ向いた直後、折り返すようにして彰が再び突撃による攻撃を背後から浴びせる。
「最悪のイドラってんなら……てめーをぶっ飛ばせば、そいつぁ希望になる!」
彰がD.D.と二人で“最悪のイドラ”を翻弄しつつ、ダメージを蓄積させていく――。
雷の気を纏わせ斬りつける弥久 風花に対し、“最悪のイドラ”はよく凌いでいた。
(先輩、お願いします!)
幾度かの攻防を経て、風花の斬撃が“最悪のイドラ”の足を浮かせた。
「っしゃいくぜえぇ!」
生まれた隙を逃さず、桐島 泰河がぶつかるように踏み込んで斬りつけ、受けるしか無くなった“最悪のイドラ”は大きく突き飛ばされた。
「校長先生、背中をお借りします!」
『いいでしょう! 生徒に頼られるのは今も未来も変わりませんよ!』
ドラゴンの姿に変じた馬太郎の背中を伝い、風花が飛び上がる。泰河も風花に続き、そして馬太郎の羽ばたきが二人を“最悪のイドラ”の頭上へと運んだ。
「ドラゴンの加護を得たドラグーンの切り札、その身でキッチリ味わいなさい!」
両手に持った刀を交差させ、重なると同時に斬りつける。泰河も渾身の力を込めた一撃を“最悪のイドラ”に浴びせ、態勢を整えようとしていた“最悪のイドラ”に再び膝をつかせることに成功した。