ヒロイックソングス・レジェンド!
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リアクション
■生まれた“最悪のイドラ”を弱らせ、未来の可能性を繋ごう! 3
「ねむみは二度と朝がこないようにしたいんです、まま」
芽里衣 ねむみがそう口にした途端、分裂体から太陽のような光が発され、躍動感溢れる動きで攻撃を仕掛けてきた。
「……それで朝を体現しているつもりか。悪に染まりしモノが朝を迎えたのなら、真っ先に消滅するべきであろう」
冷めた表情で告げた真蛇が鳳凰を召喚し、炎に包まれた分裂体がもがいた後に倒れ、そのまま消えていった。
「ねむみを起こそうとする朝は、消えてしまえー、です」
顔を重点的に守ってくれるバリアで身を守りつつ、ねむみはうさぎの姿をしたしもべを召喚する。しばらくうさぎと分裂体のドンパチが行われ、やがてしもべが役目を終えて消える頃には、朝の輝きも日が沈む直前までに弱っていた。
「これで、おしまい」
その弱った分裂体を対象に、ねむみは絶対に敵を制裁する夢から輝く巨大な剣を出現させ、叩きつけるように振り下ろす。剣に直接裂かれたものはもちろんのこと、叩きつけた際に生まれた衝撃は周りの分裂体を巻き込んでダメージを与えていった。
「ふわぁ……もう眠っていい?」
(詩歌は……私はこの先も、大好きな人達と生きていたいんだ!)
分裂体の伸ばしてきた腕を、行坂 詩歌の設置した光のステージがドーム状に変化することで防ぐ。それでも構わず攻撃を繰り返す分裂体だったが、攻撃に集中するあまり自身を狙う存在に気づくのが遅れた。
『僕にこの距離まで近づかれた時点で、君の負けだ』
海藤キョウヤのダイブするDマテリアルが光の剣を横に振り抜き、分裂体を上下に斬り捨てる。すぐに次の分裂体がキョウヤを追撃しようとするが、退く彼を守るように天井から鋭い氷柱が降り注ぎ、追撃の手を阻んだ。
『ありがとう、助かった』
「ふふ、どういたしまして。……欲を言えばありがとう、の後に『智里』って呼んでほしかったな」
『……努力する』
ダイブ越しのキョウヤの顔が赤くなっているような気がして、瀬那覇 智里は楽しそうに笑った。
「次からは私も行くよ。連携して倒そう! 詩歌も援護、お願いね!」
智里が振り返った先、詩歌が任せて、と言いたそうにぐっ、と拳を握った。続けて勇気が湧いてくるような曲が流れ、智里とキョウヤに力を与える。
『Dマテリアル、アクション!』
掛け声と共に、先程は光の剣だったデバイスが今度は光の弓に変わり、前方の分裂体を光の矢が襲う。攻撃を受けて分裂体が怯んだところに詩歌の操る光の鎖が巻き付き、締め上げる。分裂体は身体を変形させて逃れようとするも、それでも鎖は分裂体を逃さず締め続けた。
「この一撃で、決めるっ!」
長剣サイズに変化させた剣を、拘束された分裂体目掛けて振り上げる。キョウヤも追いつき再びデバイスを剣に変え、智里の描く軌跡に被せるように振り上げる。
『!!』
二筋の痕が分裂体に刻まれ、ぐにゃりと歪んだかと思うと地面に溶けるように消えていった。
「そこに見えるのが本体で、その周りを分裂体が囲ってる……コイツらを剥がせば本体の方に行ける、なら……やることは一つ!」
槍沢 兵一郎が黒い大型の回転式拳銃を、“最悪のイドラ”本体の周りに居た分裂体に狙いを付け弾丸を発射する。専用の大型弾は分裂体をやすやすと貫き、破片を周囲に飛び散らせた。
「コイツらの相手は、俺が請け負ったァ! 思う存分本体の方に行ってこいッ!」
兵一郎がそう口にして、拳銃でもう一体、分裂体を撃ち抜く。これで分裂体の狙いはほぼ、兵一郎に集まることとなり、それにより“最悪のイドラ”本体への道が開けた。
「後は俺が、この場を凌げるか……それじゃ、勝負だぜ……ッ!」
(兄様ひとりに戦わせるなんて、いたしません! 行きますわよ、蒼玉さん!)
(ええ、紅玉さん。お兄様の援護に参りましょう!)
視線を交わし頷き合った蔵樹院 紅玉と蔵樹院 蒼玉がそれぞれ、パーソナルカラーであるルビーレッドとサファイアブルーのボディが眩しいDマテリアルにダイブする。
(蔵樹院 紅玉こと槍沢 紅葉、行きますわよ!)
(蔵樹院 蒼玉こと槍沢 藍花、行きますわぁ!)
心の中で名乗りを上げてから、二人はビームガンを手に、ヘイトを向けられた兵一郎を守るべく、彼に攻撃をしようとしている分裂体に近づき攻撃を始めた。分裂体にしてみれば不意打ちを受けたようなものであり、瞬く間に無数のビームを浴びて戦闘不能へと追いやられていった。
『紅玉さん、前方に分裂体の一行が見えますわぁ』
『二人の合わせ技を見せて差し上げましょう、蒼玉さん』
マテリアルエネルギーが集束し、剣として顕現する。紅玉と蒼玉が並び立ち、ちょうど二人にとって行の位置に並んでいた分裂体へその剣を斬撃の形で放つ。
『ルビーブレイド!』『サファイアブレイド』
大きな閃光が生じ、分裂体が光の彼方へと消え去った。
無数に思われた分裂体も、アイドルたちの奮戦により数を減らしつつあった。
“最悪のイドラ”本体への道が開け、アイドルたちはとっておきの一撃を浴びせるべく、足を踏み入れていった――。
「ねむみは二度と朝がこないようにしたいんです、まま」
芽里衣 ねむみがそう口にした途端、分裂体から太陽のような光が発され、躍動感溢れる動きで攻撃を仕掛けてきた。
「……それで朝を体現しているつもりか。悪に染まりしモノが朝を迎えたのなら、真っ先に消滅するべきであろう」
冷めた表情で告げた真蛇が鳳凰を召喚し、炎に包まれた分裂体がもがいた後に倒れ、そのまま消えていった。
「ねむみを起こそうとする朝は、消えてしまえー、です」
顔を重点的に守ってくれるバリアで身を守りつつ、ねむみはうさぎの姿をしたしもべを召喚する。しばらくうさぎと分裂体のドンパチが行われ、やがてしもべが役目を終えて消える頃には、朝の輝きも日が沈む直前までに弱っていた。
「これで、おしまい」
その弱った分裂体を対象に、ねむみは絶対に敵を制裁する夢から輝く巨大な剣を出現させ、叩きつけるように振り下ろす。剣に直接裂かれたものはもちろんのこと、叩きつけた際に生まれた衝撃は周りの分裂体を巻き込んでダメージを与えていった。
「ふわぁ……もう眠っていい?」
(詩歌は……私はこの先も、大好きな人達と生きていたいんだ!)
分裂体の伸ばしてきた腕を、行坂 詩歌の設置した光のステージがドーム状に変化することで防ぐ。それでも構わず攻撃を繰り返す分裂体だったが、攻撃に集中するあまり自身を狙う存在に気づくのが遅れた。
『僕にこの距離まで近づかれた時点で、君の負けだ』
海藤キョウヤのダイブするDマテリアルが光の剣を横に振り抜き、分裂体を上下に斬り捨てる。すぐに次の分裂体がキョウヤを追撃しようとするが、退く彼を守るように天井から鋭い氷柱が降り注ぎ、追撃の手を阻んだ。
『ありがとう、助かった』
「ふふ、どういたしまして。……欲を言えばありがとう、の後に『智里』って呼んでほしかったな」
『……努力する』
ダイブ越しのキョウヤの顔が赤くなっているような気がして、瀬那覇 智里は楽しそうに笑った。
「次からは私も行くよ。連携して倒そう! 詩歌も援護、お願いね!」
智里が振り返った先、詩歌が任せて、と言いたそうにぐっ、と拳を握った。続けて勇気が湧いてくるような曲が流れ、智里とキョウヤに力を与える。
『Dマテリアル、アクション!』
掛け声と共に、先程は光の剣だったデバイスが今度は光の弓に変わり、前方の分裂体を光の矢が襲う。攻撃を受けて分裂体が怯んだところに詩歌の操る光の鎖が巻き付き、締め上げる。分裂体は身体を変形させて逃れようとするも、それでも鎖は分裂体を逃さず締め続けた。
「この一撃で、決めるっ!」
長剣サイズに変化させた剣を、拘束された分裂体目掛けて振り上げる。キョウヤも追いつき再びデバイスを剣に変え、智里の描く軌跡に被せるように振り上げる。
『!!』
二筋の痕が分裂体に刻まれ、ぐにゃりと歪んだかと思うと地面に溶けるように消えていった。
「そこに見えるのが本体で、その周りを分裂体が囲ってる……コイツらを剥がせば本体の方に行ける、なら……やることは一つ!」
槍沢 兵一郎が黒い大型の回転式拳銃を、“最悪のイドラ”本体の周りに居た分裂体に狙いを付け弾丸を発射する。専用の大型弾は分裂体をやすやすと貫き、破片を周囲に飛び散らせた。
「コイツらの相手は、俺が請け負ったァ! 思う存分本体の方に行ってこいッ!」
兵一郎がそう口にして、拳銃でもう一体、分裂体を撃ち抜く。これで分裂体の狙いはほぼ、兵一郎に集まることとなり、それにより“最悪のイドラ”本体への道が開けた。
「後は俺が、この場を凌げるか……それじゃ、勝負だぜ……ッ!」
(兄様ひとりに戦わせるなんて、いたしません! 行きますわよ、蒼玉さん!)
(ええ、紅玉さん。お兄様の援護に参りましょう!)
視線を交わし頷き合った蔵樹院 紅玉と蔵樹院 蒼玉がそれぞれ、パーソナルカラーであるルビーレッドとサファイアブルーのボディが眩しいDマテリアルにダイブする。
(蔵樹院 紅玉こと槍沢 紅葉、行きますわよ!)
(蔵樹院 蒼玉こと槍沢 藍花、行きますわぁ!)
心の中で名乗りを上げてから、二人はビームガンを手に、ヘイトを向けられた兵一郎を守るべく、彼に攻撃をしようとしている分裂体に近づき攻撃を始めた。分裂体にしてみれば不意打ちを受けたようなものであり、瞬く間に無数のビームを浴びて戦闘不能へと追いやられていった。
『紅玉さん、前方に分裂体の一行が見えますわぁ』
『二人の合わせ技を見せて差し上げましょう、蒼玉さん』
マテリアルエネルギーが集束し、剣として顕現する。紅玉と蒼玉が並び立ち、ちょうど二人にとって行の位置に並んでいた分裂体へその剣を斬撃の形で放つ。
『ルビーブレイド!』『サファイアブレイド』
大きな閃光が生じ、分裂体が光の彼方へと消え去った。
無数に思われた分裂体も、アイドルたちの奮戦により数を減らしつつあった。
“最悪のイドラ”本体への道が開け、アイドルたちはとっておきの一撃を浴びせるべく、足を踏み入れていった――。