ヒロイックソングス・レジェンド!
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リアクション
■生まれた“最悪のイドラ”を弱らせ、未来の可能性を繋ごう! 2
「地球様のお告げに従い、アイドルを穢す不届き者に鉄槌を下します!」
天鹿児 神子が地球様に祈りを捧げた後、伸びてくる分裂体の腕にバトンを叩きつけて退かせる。周囲をぐるりと回るように振るわれるバトンは分裂体の伸ばす腕の侵入を拒んだ。
(これだけの数です、無理に攻め込まず、皆さんと協力していきませんと)
一度捕まってしまえば、逃げ出すのは困難を極めるだろう。地球様から授けられた力を奪われないよう、神子は決して突出しないように慎重に、かつ大胆に分裂体に攻撃を繰り返していった。
「チッ! ヌルヌルと気持ち悪ぃ奴らだぜ!」
カイザー・シュマーレンが銃を構え、腕を伸ばしきった態勢の分裂体を撃ち抜く。一体は倒れるがその間に四体の分裂体が距離を詰め、カイザーを近距離から攻撃しようとする。
「その間合いは、ボクの距離さ!」
その前に飛び出した水原 真凛が四体の分裂体に、炎と雷を交互に浴びせる。倒せるほどの威力ではないものの、行動を阻害するには十分であった。
「ハハッ! お前、いい動きするじゃないか! こいつは負けてられないな!」
真凛を称賛したカイザーが両の手に銃を持ち、構える。
「ロマンティックに行くぜ!」
「うん! ロマンティックにだね!」
カイザーが銃を乱れ撃ち、立ち直りかけていた分裂体から再び行動の自由を奪う。そして武器を構えた真凛が目標の一体に対し、まるで猛獣が獲物に食らいつくような幻覚を見せつつ攻撃する。すでに何度か攻撃を受けていたのに加え、猛獣の幻覚は“最悪のイドラ”の一部である分裂体にさえも恐怖を呼び起こし、回避をさせなくした。
「えーい!」
結果、まともに真凛の一撃を食らった分裂体が大きく吹き飛び、壁に当たって人型を失い、ドロドロとした液体のようなものになって消えていった。
「なるほど、その人の嫌いなもの、苦手なものを真似てくるとはこういうことでござるか」
一対の大剣を構えた白川 郷太郎の前に現れたのは、無数のセミの死骸だった。これがただ死んでいるだけならまだしも、不規則にジタバタと暴れ回りながら脚を飛ばしてくるのだから実に心臓に悪い。
「だが、今の拙者は力が有り余っているでござるよ! ……ゾロールよ、拙者に力を貸してくれ給え!」
郷太郎が大剣に秘められた力を解放すれば、剣に嵐のような覇気が宿る。さらに郷太郎は自身につむじ風を纏わせ、攻撃と共に無数の風の刃が生じるようにする。
「その脚も羽も、まとめて空の彼方へ吹っ飛ばしてやるでござる!」
そしてまさに竜巻のように、郷太郎がセミの死骸――分裂体を斬り刻み、粉々にしていく。恐怖させるような姿を恐れなければ、勝負は一方的であった。
「地球様のお告げに従い、アイドルを穢す不届き者に鉄槌を下します!」
天鹿児 神子が地球様に祈りを捧げた後、伸びてくる分裂体の腕にバトンを叩きつけて退かせる。周囲をぐるりと回るように振るわれるバトンは分裂体の伸ばす腕の侵入を拒んだ。
(これだけの数です、無理に攻め込まず、皆さんと協力していきませんと)
一度捕まってしまえば、逃げ出すのは困難を極めるだろう。地球様から授けられた力を奪われないよう、神子は決して突出しないように慎重に、かつ大胆に分裂体に攻撃を繰り返していった。
「チッ! ヌルヌルと気持ち悪ぃ奴らだぜ!」
カイザー・シュマーレンが銃を構え、腕を伸ばしきった態勢の分裂体を撃ち抜く。一体は倒れるがその間に四体の分裂体が距離を詰め、カイザーを近距離から攻撃しようとする。
「その間合いは、ボクの距離さ!」
その前に飛び出した水原 真凛が四体の分裂体に、炎と雷を交互に浴びせる。倒せるほどの威力ではないものの、行動を阻害するには十分であった。
「ハハッ! お前、いい動きするじゃないか! こいつは負けてられないな!」
真凛を称賛したカイザーが両の手に銃を持ち、構える。
「ロマンティックに行くぜ!」
「うん! ロマンティックにだね!」
カイザーが銃を乱れ撃ち、立ち直りかけていた分裂体から再び行動の自由を奪う。そして武器を構えた真凛が目標の一体に対し、まるで猛獣が獲物に食らいつくような幻覚を見せつつ攻撃する。すでに何度か攻撃を受けていたのに加え、猛獣の幻覚は“最悪のイドラ”の一部である分裂体にさえも恐怖を呼び起こし、回避をさせなくした。
「えーい!」
結果、まともに真凛の一撃を食らった分裂体が大きく吹き飛び、壁に当たって人型を失い、ドロドロとした液体のようなものになって消えていった。
「なるほど、その人の嫌いなもの、苦手なものを真似てくるとはこういうことでござるか」
一対の大剣を構えた白川 郷太郎の前に現れたのは、無数のセミの死骸だった。これがただ死んでいるだけならまだしも、不規則にジタバタと暴れ回りながら脚を飛ばしてくるのだから実に心臓に悪い。
「だが、今の拙者は力が有り余っているでござるよ! ……ゾロールよ、拙者に力を貸してくれ給え!」
郷太郎が大剣に秘められた力を解放すれば、剣に嵐のような覇気が宿る。さらに郷太郎は自身につむじ風を纏わせ、攻撃と共に無数の風の刃が生じるようにする。
「その脚も羽も、まとめて空の彼方へ吹っ飛ばしてやるでござる!」
そしてまさに竜巻のように、郷太郎がセミの死骸――分裂体を斬り刻み、粉々にしていく。恐怖させるような姿を恐れなければ、勝負は一方的であった。