ヒロイックソングス・レジェンド!
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リアクション
■生まれた“最悪のイドラ”を弱らせ、未来の可能性を繋ごう! 1
クロノスの力を借り、2015年へやって来たアイドルたち。
そこに居た2015年当時の木 馬太郎に力を与え、アンラ・マンユがヒロイックソングス!によって生み出した“最悪のイドラ”を世界の狭間から引っ張り出すことに成功した。
無数の分裂体を生み出し、再び世界の狭間に帰るために襲いかかる“最悪のイドラ”。
ここで逃げられれば、世界の滅びは決定的なものとなる。
アイドルたちはそれぞれ思いを胸に、芸器を取り、戦いを挑んだ――。
「うわあぁぁ! このっ、離せよっ!」
“最悪のイドラ”が生み出した分裂体のひとつが伸ばしてきた、鞭のようにしなやかな腕にアイドルが絡み取られる。振りほどこうにもぬるぬるとしており、力を入れられない。
「その人を離して……!」
水鏡 みなもがジャンプした後、重量のあるバトンを腕に叩きつける。締め付けていた腕がだらり、と落ち、その間にアイドルは脱出することができた。
「見ているだけで不気味で気持ち悪いわね。それに凄い数……!」
振り向きざま、自分を絡め取ろうとした腕をバトンで打ち払う。だがもう片方から伸びてきた腕が、みなもの武器に絡みついた。
「しまった――」
武器を引かれ態勢を崩したみなもに、先程弾かれた腕が襲いかかる。
「いやっ、離して!」
みなもの身体に腕が絡みついていく――。
「ハッ! みなも様が危ない! 今お助けします!」
みなもの危機を察知したカガミ・クアールが、相手していた分裂体を蹴り技で退け、みなもの元へ急ぐ。
「みなも様、ただいまお助けします!」
みなもを絡め取っていた分裂体を背後から強襲し、弱らせる。みなもに絡みついていた腕が離れ、みなもがその場に崩れ落ちた。
「みなも様! 大丈夫ですか!」
「だ、大丈夫だから、その胸どけて。あと周り見て」
押し付けられた胸から逃れつつみなもが言い、カガミが周りに視線を巡らせれば――。
「……おっと、これは」
周りは無数の分裂体に囲まれていた。
「どうやら、覚悟が必要なようですね」
「大変、仲間が囲まれてる! 助けなくちゃ!」
近くで戦っていたリーナ・エストファーネが二人の援護に向かう。
「背後から一撃を浴びせられれば……!」
短刀を構え、間合いまであと一歩のところで、接近に気づいた分裂体がリーナの方を向いた。
「ひっ――」
そして、その表情を見たリーナが悲鳴を上げて凍りつく。対する者の苦手なものを真似することができる“最悪のイドラ”は、リーナが苦手であるオバケに真似ていたのだ。
「だめ、力が入らない……」
戦意を喪失したリーナがその場に崩れ落ち、そこへ伸ばされた腕が襲いかかる――。
「俺の稲妻、くらいやがれ!!」
そこに飛び込んできた虎野 直闘が、足に電撃を纏わせ蹴り上げる。バチッ、と派手な音がして腕が大きく弾かれ、周りにいた分裂体にも余波が飛び、たちまち混乱に陥った。
「俺にできるのは、全力で戦うこと! 俺の炎は消えないぜ!」
構えた直闘の手足に、灼熱の炎が宿る。
「いっけぇぇぇ!!」
勢いのままに飛び込み、次々と攻撃を繰り出す。分裂体は撤退を強いられ、窮地に陥っていた仲間も包囲網を脱出することができた。
どれだけ数が多くとも、強大であっても、必ず勝ち残り、目的を達してみせる。
アイドルたちの気迫が、“最悪のイドラ”を前に激しく燃え上がる――。
クロノスの力を借り、2015年へやって来たアイドルたち。
そこに居た2015年当時の木 馬太郎に力を与え、アンラ・マンユがヒロイックソングス!によって生み出した“最悪のイドラ”を世界の狭間から引っ張り出すことに成功した。
無数の分裂体を生み出し、再び世界の狭間に帰るために襲いかかる“最悪のイドラ”。
ここで逃げられれば、世界の滅びは決定的なものとなる。
アイドルたちはそれぞれ思いを胸に、芸器を取り、戦いを挑んだ――。
「うわあぁぁ! このっ、離せよっ!」
“最悪のイドラ”が生み出した分裂体のひとつが伸ばしてきた、鞭のようにしなやかな腕にアイドルが絡み取られる。振りほどこうにもぬるぬるとしており、力を入れられない。
「その人を離して……!」
水鏡 みなもがジャンプした後、重量のあるバトンを腕に叩きつける。締め付けていた腕がだらり、と落ち、その間にアイドルは脱出することができた。
「見ているだけで不気味で気持ち悪いわね。それに凄い数……!」
振り向きざま、自分を絡め取ろうとした腕をバトンで打ち払う。だがもう片方から伸びてきた腕が、みなもの武器に絡みついた。
「しまった――」
武器を引かれ態勢を崩したみなもに、先程弾かれた腕が襲いかかる。
「いやっ、離して!」
みなもの身体に腕が絡みついていく――。
「ハッ! みなも様が危ない! 今お助けします!」
みなもの危機を察知したカガミ・クアールが、相手していた分裂体を蹴り技で退け、みなもの元へ急ぐ。
「みなも様、ただいまお助けします!」
みなもを絡め取っていた分裂体を背後から強襲し、弱らせる。みなもに絡みついていた腕が離れ、みなもがその場に崩れ落ちた。
「みなも様! 大丈夫ですか!」
「だ、大丈夫だから、その胸どけて。あと周り見て」
押し付けられた胸から逃れつつみなもが言い、カガミが周りに視線を巡らせれば――。
「……おっと、これは」
周りは無数の分裂体に囲まれていた。
「どうやら、覚悟が必要なようですね」
「大変、仲間が囲まれてる! 助けなくちゃ!」
近くで戦っていたリーナ・エストファーネが二人の援護に向かう。
「背後から一撃を浴びせられれば……!」
短刀を構え、間合いまであと一歩のところで、接近に気づいた分裂体がリーナの方を向いた。
「ひっ――」
そして、その表情を見たリーナが悲鳴を上げて凍りつく。対する者の苦手なものを真似することができる“最悪のイドラ”は、リーナが苦手であるオバケに真似ていたのだ。
「だめ、力が入らない……」
戦意を喪失したリーナがその場に崩れ落ち、そこへ伸ばされた腕が襲いかかる――。
「俺の稲妻、くらいやがれ!!」
そこに飛び込んできた虎野 直闘が、足に電撃を纏わせ蹴り上げる。バチッ、と派手な音がして腕が大きく弾かれ、周りにいた分裂体にも余波が飛び、たちまち混乱に陥った。
「俺にできるのは、全力で戦うこと! 俺の炎は消えないぜ!」
構えた直闘の手足に、灼熱の炎が宿る。
「いっけぇぇぇ!!」
勢いのままに飛び込み、次々と攻撃を繰り出す。分裂体は撤退を強いられ、窮地に陥っていた仲間も包囲網を脱出することができた。
どれだけ数が多くとも、強大であっても、必ず勝ち残り、目的を達してみせる。
アイドルたちの気迫が、“最悪のイドラ”を前に激しく燃え上がる――。