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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

ヒロイックソングス・レジェンド!

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ヒロイックソングス・レジェンド!

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■人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 7

 これまでヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、パフォーマンス……様々なスタイルのアイドルがステージに立ってきたが、ループゼロ・ペアのスタイルは、DJ。前のアイドルのライブが終わった直後から、彼のステージは始まっていた。
「ん? これさっきのライブで聞いた――」
 観客がそんな反応を示したのが見えたのかそうでないのか、曲が引っ込み次の曲に移る。その変化にぶった切り感はなく、観客はスムーズに次の曲に反応することができた。
「これは3つ前のライブで聞いたぞ!」
「これは7つ前!」
 観客が反応し、会場が盛り上がりを増していく。一度会場を沸かせた曲がアレンジを受け、違った視点から観客の心に刺さり、再び会場を沸かせる。このライブがそうであったように、ジャンルは実に幅広く、観客は改めて音楽の力を思い知った。
「フッ――」
 最後に、微かに笑ったように見えたループゼロが次の曲へ繋げるように余韻を残して、ステージを後にした――。

 ステージが氷の結晶によって、キラキラと神秘的に煌めく。
(お膳立てされたから……ってわけじゃないけど、このライブは私の集大成として――)
 まるで雪の降るような光景の下、ステージに上がった小羽根 ふゆがしっとりとしたラブソングを紡ぐ。これぞアイドル、と言わしめる歌声に観客は聞き入っていたが、これでライブは終わらなかった。

「好きだよ、ずっと待ってる」

 曲の一番の盛り上がりどころで、ふゆが自分を見ている『向こう』の人たちに手を差し伸べながらそう、告げた。
「あぁ~」
 もちろん会場の観客はたちまち恋に落ちてしまったのだが、『向こう』の人たちにも効果は抜群であり、悶え転がる人が続出していた。
(いつか……未来、運命の人が訪れるかもしれない。
 そんな奇跡があったら、素敵だと思わない?)

 ステージに生まれた、涼やかさを伴う霧霞に包まれ、アルネヴ・シャホールがオルガンに指を這わせる。氷のように落ち着いた曲調に乗って、REIKAが派手さを抑えたダンスで観客の注目を集める。
(ボクの冷気、玲花の太陽――お互いに抱えた、闇。
 ボク達だから出来る、ボク達だけのライブをしよう)
 赤い月の幻影が一瞬強く輝き、スッ、とアルネヴの姿が消えたかと思った矢先、太陽のように情熱的な曲調へと転調する。月はいつの間にか消え、ステージには太陽――のように自ら光を放ち躍動するREIKAが熱を振り撒く。序盤の冷気によって抑えられていた熱量が太陽の熱によって加速度的に爆発し、観客を奮い立たせる。
「キミたちは宇宙を見る――」
 アルネヴの呟きが会場に伝播し、どこかうっとりとした表情の観客は二人の背後に、壮大な宇宙の光景を垣間見た――。

 仄かに溶けて消えていく それは氷の華のように
 あなたに溶けて残りたい いつか忘れたとしても……


 会場に氷の華が舞い降り、観客はステージで歌う氷華 愛唯に、『エース・ジャックに比肩するスーパーアイドル』の評価を下しつつ見入る。
(普通に考えれば、これだけ大勢の中で過去の愛唯さんを見つけ出すのは不可能に近いです。
 ですが今の愛唯さんは、スーパーアイドル魔法少女。不可能を可能にしてしまうんです)
 小鈴木 あえかが自らの身体をよりしろとして、ステージに炎の龍を喚び出す。その龍に乗った愛唯が会場をぐるりと回って観客にアピールした後、ひとりの少女の下へと降り立った。
「さあ、いつか目覚めるわたし。鍵を手に取って」
 愛唯が、ライブに使用していた氷の華の形をしたマイクを差し出す。愛唯の言葉に従うように、少女がマイクを――『鍵』――を取った。
「いつか目覚めるわたしの心に『愛』を。
 そしていつか目覚めるアンラさんに、わたしに灯した『愛』を――」

 それはこおりのはなのように
 あなたにとけてのこりたい
 わたしはここにいた おぼえていてね……


 『愛』をうたう歌が、いつまでも、いつまでも観客の心に残り続けた――。
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