イラスト

シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

ヒロイックソングス・レジェンド!

リアクション公開中!
ヒロイックソングス・レジェンド!

リアクション

■人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 6

「どうもー! 未来からやって来た『ケモミミがーるず』だよっ!」
「どうもー! ってなにその挨拶!? お客さんの頭にハテナマーク浮かんでるから!」
 八上 ひかりのツッコミに川村 萌夏があはは、と苦笑しつつ、続ける。
「あっ、信じてない! 本当なんだから!
 何処かでライブを見ている、過去のわたしへ。辛い事や悲しい事があっても、頑張る気持ちを持ち続けて。
 そして、いつか、世界中の人々を笑顔にするようなアイドルになって!」
「はぁ……まぁ、応援したい気持ちは、いいんじゃないかな。それじゃわたしも、過去のわたしに一言、言ってみようかな。
 お笑いにはたとえ、どんなに辛い出来事があったとしても、人間の心を明るくして前に進む勇気を生み出させる力があるの。お笑いの持つ、その素晴らしい力に気付いて……そして、萌夏と一緒に、世界中の人々を笑顔にするようなアイドルになって!」
「……さて! これ以上やるとお客さん置いてけぼりだから、ここからは目の前のお客さんを楽しませるライブを!」
「わたしたちの茶番に付き合ってくれて、ありがとね! ここからはめいっぱい楽しんでいってね!」

(この場でこのウタを紡ぐことは、自分への挑戦。
 私が心から信じる、人の世のあたたかさと未来を切り拓く『希望』のメッセージを全身全霊で届けます……!)
 ステージに上がった鮫谷 此白が紡ぐは、どの世界のものとも合致しない言語によるウタ。観客は此白の生み出す音を最初はただ綺麗なものとして聞いていたが、やがてその音に想いが含まれているのに気づき、いったい何をうたったものであるかに想像を巡らせていく。もし観客の想いが色で可視化されたとしたら、それは虹のように七色に色づいていたことだろう。
 そして、歌い終えた此白が小箱の形をしたスクロールの蓋を開けば、白くてふわふわな綿毛のようなエレメントが現れた。果たしてそれがなんであるのか――その答えの最初は、一部の観客からもたらされた。
「それは、希望の象徴!」
 一部の声は、やがて全体の声へと変わる。全員がパンドラの匣を想像してはいなくとも、此白が希望を謳い、希望の象徴としようとしたという意図は、疑う余地のないものと認識していた。

(この頃の僕は……まだ自分のあり方に悩んでいた時期ね。
 だから、これからのライブで伝えよう。希望を持って欲しい、未来の僕は、幸せだよって――)
 ステージに光の橋がかかり、橋に虹がかかる。その上を神獣と戯れながら五月女 千鶴が歩いていく。見惚れるような美しい光景に観客の視線が引きつけられる中、千鶴は魔法を使って光の幻影を見せたり、ハートマークを描いたりしてステージをより明るいものに彩る。
(自分らしく、楽しむ。それがなにより大切なことだって、この場の観客にも、そして過去の僕にも伝えたいんだ)
 華々しい歌声を会場に響かせ、春を思わせる花の香りを漂わせ、千鶴は過去の自分へメッセージを送った――。

 眠たい目を擦りながら始まる日常
 どうしてなのかな? 足取りが重いの
 不安や恐怖の波が迫ってきているの


 相沢 涼サヤカ・ムーンアイルの歌うステージに、黒い霧でできた化け物の影が浮かび上がる。歌を聞いて不安を感じた観客の心から不安を吸い上げ、剣堂 愛菜が生み出した化け物が、まるで二人に襲いかかるように迫った――。

 私の小さな腕じゃ変えられないのかな?
 そんなことは絶対にないって言ってあげる
 あなたの顔はまだまだ笑ってられるから


 サヤカの手に、飾り剣が握られる。その手を涼が上からそっと握り、二人で剣を持つようにして、背後から迫っていた影を切り払い、切り払われた影はパッ、とステージから消え、太陽の光が広がる青空が映し出された。

 今から世界を繋げるの 遮るものなんて一つもないよ
 さぁさ、何を見に行こう?
 今なら空も掴めるよ ジャンプして飛び出そう!


 序盤の暗い雰囲気を払拭し、明るく希望のある曲を紡いでいった涼とサヤカに、観客は大きな声援で応えた。
(これは、あたしからのメッセージ……ありがとう、みんな)
 愛菜が羽根ペンで描いた『ありがとう』の言葉が、羽ばたきに乗って会場へと届けられた。

 僕らが生きる輝ける世界へ……
 大好きだよ!!
ページの先頭に戻る