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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

ヒロイックソングス・レジェンド!

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ヒロイックソングス・レジェンド!

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■人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 4

「――会場のみんなに、今日このステージを作り上げる仲間を見て欲しいんだ!
 ……うのさのさん、力を貸してくれ」
 ステージ裏から観客席へと声を飛ばした藤堂 水花が、控えていた二人の黒頭巾を被ったアシスタント、祐乃佐野に指示を送り、二人がこくり、と頷いてステージのライト操作盤に取り付いた。
「双子の姉妹、瑠亜と瑠衣!」
 ライトが白鷺 瑠亜夢月 瑠衣を照らし、瑠亜の周りには緑の羽、瑠衣の周りには橙の羽に見せた氷の結晶がキラキラと煌めいた。
(私達は過去を見据えることで未来へ歩む。私は……過去に恥じぬ私でいたい。
 さあ、皆で歌を届けましょう)
(昔の自分にアイドルを目指すきっかけとなるような、そんなライブを披露してみせるのだ!)
 それぞれ思いを胸に、瑠亜のハープと瑠衣のベースが音を重ね合う。
「ドラマー、夕真!」
 ライトが月染 夕真を照らし、紫の羽に見せた氷の結晶がキラキラと煌めいた。
(15歳の俺は、何を考えていたっけ。……あぁ、多分、弟妹のことで頭がいっぱいで、笑えてなかったな。
 今日の俺は、俺自身が笑えるようなライブを目指すよ)
 今日のライブへの意気込みを胸に、ステージを沸かせる演奏で盛り上げる。
「ヴォーカル、穂波! コーラス、輝!」
 ライトが日下部 穂波藤堂 輝を照らし、穂波の周りには白の羽、輝の周りには青の羽に見せた氷の結晶がキラキラと煌めいた。
(過去の自分は役者を目指してはいたけど、こんなに素敵なライブは頭になかった。
 だからこそ、ライブの楽しさを、未来で出会う最高の仲間を、ボク自身に伝えよう!)
(大切なものを追い求めていた過去の自分へ――今の俺にはもう水花という大切な人がいる。
 堂々と生きていれば必ず手に入れられる――今だから表現できるライブを、全力を尽くして伝えよう!)
 最高のライブを目指す思いを胸に、穂波が美しく響く歌声を届け、輝がその歌声に沿うように声を重ねた。
「パフォーマー、鈴! 陽方!」
 ライトが奏瀧 鈴空染 陽方を照らし、鈴の周りには黄色の羽、陽方の周りには赤の羽に見せた氷の結晶がキラキラと煌めいた。
(入学する前の私は、どんな未来を目指していたのでしょうか。今となってはおぼろげですが……。
 昔の自分に誇れるような、今の自分を表現したライブをするのですよ!)
(14歳の俺へ。お前が大切にしてた家族はさ、今じゃ皆幸せになってんだぜ?
 だからさ、俺が未来に自信を持って進めるように俺自身が自信を持って、ライブに挑むぜ!)
 この場の全員でステージを作り上げる意思を胸に、鈴が躍動感溢れるダンスを披露し、陽方は炎が燃え上がるような激しいダンスで会場を沸かせる。
「以上、【Strelitzia】のメンバーで――」
 お届けします、と締めくくろうとした水花は、光の加減から自分の居る場所近くにライトが当てられていることに気づいた。
(……もう。でも、そうだね。私も【Strelitzia】の一員だから、ね。
 12歳の私へ。今は苦しくても前に進んで欲しいな。
 大切な人が出来た。守らなきゃいけない場所ができた。
 未来に期待したって、いいんだよ)
 今日という日を迎えられたことに感謝して、水花が言葉を紡いだ。
「あと、プロデューサー、水花! 以上、【Strelitzia】のメンバーでお届けします!!」
 ライトがステージ全体を照らし、観客の声援が降り注がれる中、ライブが開かれる。

 日向に照らされた花
 時は過ぎ 時は満ち
 過ぎてく夕焼け雲 輝く明日が来る

 水面に波打ち揺れるルアー
 鈴の音が類は友よと貴方を呼ぶ

 忘れないで昨日の君
 忘れないで楽しかったあの日

 この翼に思いを託して さぁ進もう
 はばたこう! 広がる世界へ


 穂波と瑠亜の美しい歌声に、輝のコーラスが重なり深みを増す。瑠衣と夕真の演奏が歌声を鮮やかに彩り、鈴と陽方がステージをめいっぱい翔け回り、盛り上がりは最高潮へと達した。
(感じるよ、キミたちの思い! ボクたちは最高の仲間だ!)
 穂波が空を指差し、そして様々な色に染められた羽が降ってくる。それはメンバー紹介の時に氷の結晶が見せた色と同じ。
 穂波の手元には、白の羽。
 鈴の手元には、黄色の羽。
 瑠亜の手元には、緑の羽。
 瑠衣の手元には、橙の羽。
 陽方の手元には、赤の羽。
 夕真の手元には、紫の羽。
 輝の手元には青の羽が、舞い降りてきた。
「さぁ、水花。あなたももちろん、ステージの主役だ。一緒に歩もう」
 輝に連れられてきた水花の手元にも、水色の羽が舞い降りる。それを掴んで、メンバーがひとつの輪を作った。

「この羽を次に掴むのは、キミたちだ!」

 そして再び、羽が宙を舞う。観客は自分の手元にも羽が舞い降りてくるのを見た――。
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