ヒロイックソングス・レジェンド!
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■プロローグ
「それでは、皆さん……ご健闘を祈ります」
クロノスの術で過去に送り出されていくフェスタ生たちを
木 馬太郎が優しく、そして神妙に見送っていく。
“校長”としてやれることは全てやりきった、と馬太郎は目を細める。
あとは、愛すべき彼らの“仲間”として同じ戦場――舞台で、堂々と決戦に臨むのみだ。
「殊勝なことだな」
「おっと、格好いいモノローグのつもりでしたが全て口に出ていました!
フフフフ、お恥ずかしいところを見られてしまいましたね……白陽さん」
聖歌隊を引き連れて作戦に合流した白陽 秋太郎は、構っている暇はないとばかりに黙って踵を返した。
アンラの捕縛に向けててきぱきと部下に指示を出していく秋太郎の背に、馬太郎は問いかける。
「あなたにも、悔いを残さないために立場を超えてやりたいことはないのですか?
聖歌庁の白陽秋太郎としてではなく、あの子の“友人”の白陽秋太郎として――」
「……下らんことを」
秋太郎はそれだけ言ってその場を去るかと思われたが、途中でぴたりと足を止めて微かな声で呟いた。
「今のあれに、もはや私の声は届かない。
だが、万一、彼女の心に何かを響かせられるとしたら――奇跡を起こせるとしたら。
それを為すのは私ではなく、アイドル達……なのだろうな」
秋太郎の言葉に、馬太郎はにっこりと微笑んだ。
「信じてください、私の自慢の生徒たちを。
必ずや、あなたのことだって笑顔にしてみせますから!」
■目次■
1ページ プロローグ・目次
2ページ 【1】生まれた“最悪のイドラ”を弱らせ、未来の可能性を繋ごう! 1
3ページ 【1】生まれた“最悪のイドラ”を弱らせ、未来の可能性を繋ごう! 2
4ページ 【1】生まれた“最悪のイドラ”を弱らせ、未来の可能性を繋ごう! 3
5ページ 【1】生まれた“最悪のイドラ”を弱らせ、未来の可能性を繋ごう! 4
6ページ 【1】生まれた“最悪のイドラ”を弱らせ、未来の可能性を繋ごう! 5
7ページ 幕間1 ~変化~
8ページ 【2】人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 1
9ページ 【2】人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 2
10ページ 【2】人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 3
11ページ 【2】人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 4
12ページ 【2】人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 5
13ページ 【2】人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 6
14ページ 【2】人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 7
15ページ 【2】人々の心を一つにし、異世界への道を拓こう! 8
16ページ 幕間2 ~終焉の島~
17ページ 【3】閃く希望
18ページ 【3】想いをぶつけ
19ページ 【3】ヒロイックソングス・レジェンド!
20ページ エピローグ