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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

共奏のオルトアース~ファイナルステージ~

リアクション公開中!
共奏のオルトアース~ファイナルステージ~
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リアクション

エピローグ


 ――スカイタワー頂上のライブ会場。

 もとよりねじれた“覇権”の力で現れた会場は、徐々にその姿を失っていた。
 観客たちも規制退場に従って、夢から覚めたように地上へと降りていく。
 残されたのは、アイドル達と大きな展望台ばかりであった。

「……玲花、さん」

「今は、何も言わないでくださいまし。
 わたくしは敗者なのですから」

 意気消沈して壁にもたれかかった玲花には、もはや少しばかりの覇気もない。
 四つの都市の分身は敗れ、プロミネンスの力も失われたのだ。

「玲花」

 依然凛として立つ茉莉花は、玲花を見下ろして言い放つ。
 それはある意味では、玲花にとって優しさでもあった。

「子役時代から、あなたを知っているわ」

「……だから、なんだというんですの」

「あなたの強かさと諦めの悪さを知っていると、そう言っているの」

 ――その一方。
 別方向の展望台を見つめて、西宮 彩が驚きの声を上げた。

「見てください! 東京湾に――
 東京湾に島が浮いてますよ!!

 その声に続いて、ほかのアイドル達も海のほうを見やった。
 すると彩の言葉通り、やはり、東京湾上に謎の島々が浮遊しているのが見えた。

「いっ、いったいどこから……!?」

「始めからあったのよ。そこに、ずっと昔から」

 茉莉花は、その島々を見つめてつぶやいた。
 彩の中にいるイドラの女王も同意見らしく、頷いて応じる。

 そして彩や光凛たちが困惑する中――展望台のモニター越しに、木 馬太郎校長が顔を出した。
 聖歌庁の白陽 秋太郎や、このタワーの所有者であるグランスタの社長烏扇 統夜もそろい踏みだ。

「皆さんにも、ついに見えるようになったのですね!」

「校長!? これっていったい……」

 光凛の問いかけに答えたのは、烏扇と秋太郎であった。

「これこそが芸能界! 人の喜びと感動をつかさどる、天上の世界だ!」

「オルトアース現象はやはり、アイドル達をこの領域へ導くものだったか」

 それは、アイドル達が相応しい領域に到達したことで、もともと存在していた島々を見ることができるようになったということを意味しているのでした。
 そして「導かれた」ということは、つまり、アイドル達がその領域にたどり着く必要があったということでもあったのです。

 そして、継ぐ言葉を待つアイドル達に、校長は元気よく言いました。

「芸能界は、厳しい派閥と団結の世界でもあります。
 まずその門戸を叩くため――フェスタは新たな“プロダクション”を設立します!
 今回の玲花くんとの対決を見させてもらい、特に素晴らしかった皆さんを、
 フェスタプロダクションのキックオフメンバーに任命します!!

 校長の言葉とともに、モニターに次々と名前が現れていきます。


行坂 貫
シャーロット・フルール
近衛 詩歌
槍沢 兵一郎
剣堂 愛菜
氷華 愛唯
千夏 水希
睡蓮寺 小夜
天導寺 朱
アーヴェント・ゾネンウンターガング



「グランスタも無論、芸能界に挑ませてもらうが――こんなところで、大っぴらに言いはしないぞ?
 お楽しみは、勿体付けたほうが面白いからな。せいぜい楽しみにしているといい」

 烏扇はコートを翻して、モニタの前から去っていきました。
 その一部始終を見ていた玲花に力が戻ることはなく、やはりぐったりとうなだれたままでした。
 ですが、その瞳には、また再び熱いものが宿ろうとしているのを、茉莉花は感じ取ったのでした。

「――待っているわよ。芸能界で」

「その言葉……後悔させて差し上げますわ」

 クスリと笑い、横に倒れかかったところを、茉莉花に支えられる玲花。

「ああ、せっかく、あの方たちに、ノイズの操り方も教えていただいたのに――」

あの方――?

 しかし、茉莉花の問いかけに、玲花が答えることはありませんでした。
 玲花を肩に抱いたまま、茉莉花は、意味深な言葉に眉を顰めます。
 しかし、確かめるすべはありません。
 ――アイドルの力をすべて失った玲花を、起こして詰問するつもりは、茉莉花にはなかったのでした。

◆ ◇ ◆

 かくして、アイドル達の前に、エンタテインメントの殿堂、芸能界が姿を現しました。
 それはアイドル達にとって、これまでになく壮大な冒険となることでしょう。

 最高のアイドル活動が、いよいよ幕開けです!

担当マスター:ヒロイックソングス!運営チーム

担当マスターより
「ヒロイックソングス!」運営チームです。
「共奏のオルトアース~ファイナルステージ~」のリアクションをお送りいたします。

グランドシナリオではアクションの採用・不採用がございます。
不採用の場合はキャラクターはリアクション登場しませんので、ご了承ください。
ただし、アクションの不採用があるのは基本的にグランドシナリオのみとなりますので、ご安心ください。

リアクションの結果は以下のようになりました。

★リアクションの結果
【1】食べ残しばかりしていた分身玲花は、食への感謝を思い出し、一皿を平らげて消滅した。
【2】戦闘の末、ブリリアントレイカは破壊され、移動していた那覇島はゆっくりと帰りはじめた。
【3】あらゆる補正を身に着けた分身玲花は、ライブ対決によってそのすべてを打ち砕かれて消滅した。
【4】美しさを極めし星獣となった分身玲花は、星獣たちと星獣使いの絆を理解して消滅した。
【5】プロミネンスの力を誇った天歌院 玲花は、しかしアイドル達とのライブ対決に敗北。オルトアース各地の異常に終止符が打たれた。

また、今回のリアクションの結果を受け、以下の方々に
フェスタプロダクション(フェスプロ)のキックオフメンバーの証である
ステータス付きの称号が付与されます!

★フェスプロキックオフメンバー
行坂 貫(HSM0005424)様
シャーロット・フルール(HSM0002441)様
近衛 詩歌(HSM0005727)様
槍沢 兵一郎(HSM0001126)様
剣堂 愛菜(HSL0005050)様
氷華 愛唯(HSM0000558)様
千夏 水希(HSM0000938)様
睡蓮寺 小夜(HSL0003252)様
天導寺 朱(HSM0000017)様
アーヴェント・ゾネンウンターガング(HSM0001901)様


★『ヒロイックソングス!』の今後の展開について
11月16日(金)より、「芸能界」を舞台とする新シリーズ
「レジェンドスターズ」が開始いたします!
また、セブンスフォールでも「ディアグラータ突入編」が展開していきます。
華乱葦原を舞台にしたシナリオや、「クロスハーモニクス」に関連したシナリオも予定されておりますので、お楽しみに!

今後も『ヒロイックソングス!』をよろしくお願い致します。

最後に今回のリアクションを執筆したマスター陣からのコメントをお送りします。


【1】【ライブ】食神都市オーサカへ向かう
【4】【バトル】星獣都市ハコダテへ向かう
担当:卜部イ蔵

この度は「共奏のオルトアース~ファイナルステージ~」シナリオにご参加いただき誠にありがとうございました。
グランドシナリオの、その締めくくりとなるシナリオに参加させていただく運びとなり恐縮の限りです。
皆様に楽しんでいただければと思い力を尽くした次第ですが、いかがだったでしょうか?
皆様の素敵なアクションと共鳴し高め合うようなリアクションを書けていれば幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。
 
 
【2】【バトル】超玩都市オキナワへ向かう
【3】【ライブ】二次元都市ナゴヤへ向かう
【5】【ライブ】スカイタワーで玲花本体と戦う
担当:猫宮 烈

 『共奏のオルトアース~ファイナルステージ~』【2】【3】【5】パートを担当しました、猫宮 烈です。
 皆さま、ご参加いただきどうもありがとうございました(ぺこり

 オーサカ、オキナワ、ナゴヤ、ハコダテ、4つの都市を守る戦いを経て、スカイタワーでの一大決戦となる今回のシナリオ。
 その中でも自分が担当したオキナワではDマテリアルを駆使した激しいバトルを、ナゴヤでは数多のアイドル補正――キャラ付けを駆使した華やかなライブを魅せられるようにしました。

 スカイタワーでの玲花との対決は、玲花があれだけの力を振りまいている状態ですので、どうしても一方的な感じになってしまうのが申し訳ないです(汗
 玲花ほどの才を持つものでも、届かなかった『芸能界』。さてはて、どのような展開が待っているのでしょう。

 皆さまにとって少しでも、楽しかった、と思ってもらえるリアクションであったなら、とても嬉しく思います。
 それでは、また。
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