陰陽アイドル大戦 ~ファイナルステージ~
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■プロローグ■
――華乱葦原。
広々とした平原に、化け物じみて静かに進むものたちがあった。
仮面をつけた直衣と狩衣の集団――夜刀。
そして、大人10人を縦に重ねたような巨体を誇る怪物――穢ノ神。
彼らは桜稜郭にある『塞ノ門』を破壊し、黄泉の神々を開放しようとしていた。
「ねえ、真蛇ちゃん」
「なんでしょう、輝夜」
陰陽師の頭目である真蛇が、背後を振り向いた。
すると――背後から穢ノ神の輝夜がぐわしと真蛇の仮面を鷲掴みにした。
そのまま、鬼の白面を割って剥ぎ取り、彼の素顔をあらわにする。
「ッ――!」
「へえ、結構可愛い顔してるじゃない」
真蛇が面をしていたのは、この輝夜たち穢ノ神から、己の正体を隠すためだったのだ。
穢ノ神を復活させる術は、常に逆流――体を奪われるの危険を伴う。
そのため、防御を施した仮面によって、真蛇は身を守っていたのである。
「この輝夜ちゃんに面が割れたれた意味、分かるわね」
輝夜がニタリと笑い、対照的に真蛇の顔が憎々しげに歪む。
そして黄泉の瘴気を受けた式神たちが一斉に飛び出し、戦況の火ぶたを切って落とした。
「……屍風情が」
こうして――
葦原をめぐる大戦はその幕を開けた。
■目次■
1ページ プロローグ・目次
2ページ 【1】避難誘導と戦闘(1)
3ページ 【1】避難誘導と戦闘(2)
4ページ 【1】避難誘導と戦闘(3)
5ページ 【1】避難誘導と戦闘(4)
6ページ 【1】避難誘導と戦闘(5)
7ページ 【2】アイドル華の乱・フロントステージ(1)
8ページ 【2】アイドル華の乱・フロントステージ(2)
9ページ 【2】アイドル華の乱・フロントステージ(3)
10ページ 【2】アイドル華の乱・フロントステージ(4)
11ページ 【3】(1)
12ページ 【3】(2)
13ページ 【3】(3-1)
14ページ 【3】(3-2)
15ページ 【3】(4-1)
16ページ 【3】(4-2)
17ページ 【3】(4-3)
18ページ 【3】(4-4)
19ページ 【4】迫りくる陰
20ページ 【4】此処ヲ守護セリ
21ページ 【4】その奥にある想い
22ページ 【5】穢れた神々の行進
23ページ 【5】炎ニ抱カレ輝ク夜ニ
24ページ 【5】ソノ炎ヲ消シタマヘ
25ページ エピローグ
26ページ エピローグ 2