神々の悪戯! ハロウィンナイト悪夢編
リアクション公開中!
リアクション
■Halloween night light(1)
行きかうお客さん達の手には明るいランタン。
あちこちの木や地面には、光を放つジャック・オ・ランタン(顔のついたカボチャ)。
皆が手にしているお菓子のせいか、甘い香りが漂っている気がする。
「ハロウィン……ずっと参加したかったわ」
ドリス・ホワイトベルは、初めてのハロウィン体験に感動を隠せない。
今日のドリスは、白い猫耳カチューシャ。
体には白い包帯をぐるぐる巻いて片手に白猫のパペット……しっかりと仮装している。
「あれ、猫のミイラ?」
2人の女子がドリスに注目して足を止めた。
フェスタの新入生であるドリスは、ドキドキしながらもアイドルとしての自覚をもって挑む。
「私は1000年生きる白猫マミー(ミイラ)よ。この子は相棒の、白猫お化けのミルク」
ドリスは手にしている白猫パペットと会話を始めた。
「うん? そうねミルク。久々に復活したんだもの。せっかくだから生きた人間を食べないと……てことで、」
2人が顔を見合わせ、きゃあっと声をあげた。
「頂きます♪」
【キャッチーフレーズ】での決めゼリフと共に、パペットの白猫お化けの口が、ちょん、ちょん、と2人のほっぺに触れる。
「「きゃーっ!! お菓子あげるから食べないでー、ミルクちゃーん!」」
辺りに笑い声が起きた。
□■□
ドリスのパペット劇に近づこうとしていたカップルが、顔を見合わせる。
「今の、」
「何の音?」
ぴちょん……ぱしゃん
辺りに水場などないのに、爽やかな水音が聞こえてくる。
……ひゅうぅ
何かの合図のように微かな風が起き、頬を撫でていく。
2人の背後には芽里衣 ねむみ。
【モブモーション】によって存在感も個性も無くし、ひっそりと佇んでいる。
水音は【水虎の衣】。風は【奔放な風】の演出だ。
~お菓子をくれるいいこには
~ねむみの有り余る【徳】をあげましょう
~ふふん♪
歌うような声に気づき2人は恐々振り返る。
「ねむみが、見えるんですか」
地味ハロウィンを狙ったねむみは『ふつうの幽霊の女の子』の姿をしている。
しかしそれはそれで生々しく……。
「「!!」」
怖くなったカップルは何も見なかったことにして先へ進もうとする。
そこでねむみが【浮遊身転】。
半妖の身体を空中でくるりと一回転させ、2人を追い越した。
「トリック・オア・トリート」
「「ギャーッ!」」
『怖さ』を存分に楽しんだカップルは、たっぷりとお菓子を差しだした。
□■□
「すごい……なかなかの怖さです」
ねむみを見て青ざめたのは芹沢 葉月。
悪魔をイメージしたいでたちで、葉月は通行人に声をかけていく。
「わ、私の歌聴いてくれませんか? もうお腹ぺこぺこで……」
優しそうな、子連れのファミリーが立ち止まった。
「悪魔のお姉ちゃん、お菓子食べる?」
ファミリーの子ども達が、お菓子を差し出して来た。
しかし葉月は受け取らず、丁寧に首を横に振る。
「私は魔物……ライブを見た人の『楽しい気持ち』を食べて生きてます」
そして歌い始めた。
いたずらさせて
お菓子もちょうだい
今日のわたしは悪魔、わがままで当然なの
【ゴーストダンサーズ】が不気味に可愛く踊り出す。
さらに葉月は【ねこぱんちすてぃっく】で子ども達をぺちぺちして、猫の鳴き声を鳴らす。
辺りはハロウィンナイトらしい、楽しい空気に満ち満ちた。
「ありがとうございました、お陰でお腹いっぱいです!
デザートにお菓子も欲しいな♪」
足を止め歌を聞いていた人々は、皆、葉月にお菓子を差し出した。
□■□
葉月の楽しい歌が風にのって聞こえてくる一画で。
「はぁっ!」
弥久 風花は気合を入れている。
目の前の【デスサンドバッグ】を、力強く【聖式寸勁】と【八極三連】で攻撃。
戦闘でも始まったのかと恐れおののいた通行人は、風花を見やり、そのまま目を奪われている。
「とう!」
【フィニッシュブローアクト】で必殺の一撃を演出する風花は、幽霊を彷彿させる和服姿。
荒っぽい動きによって裾や襟は若干乱れ、チラチラと色々なものが見えそうになっている。
「さーて悪戯でもすっか~」
そこへ現れたのは小さな輝夜。
妖精のように枝から枝を渡り歩いている。
「「あ……」」
見上げた風花と、見下ろした輝夜の目が合った。
「はっぴぃはろうぃ~ん♪」
にんまり笑った輝夜は、†神パワー†的な何かを発動。
「きゃっ! な、なに!?」
ひどい違和感を感じた風花が、胸に手をやり悲鳴をあげた。
風花の着物の襟合わせからは、大量の【クワガタムシ】が湧き出してきた。
しかしよく見ると【クワガタムシ】は本物ではなく、甘そうなチョコで出来ている。
「輝夜ちゃん特製の『ちょこれいとかぶとむし』。
あそこからたーっぷり出てくるから、みなさんでどーぞぉ♪」
様々な理由から拍手と歓声が沸き起こる中、驚きのあまり風花はその場に倒れる。
□■□
「見て延寿! 風花のところ、あんなに人が集まってる」
人だかりを見て感心してるのは2人のハロウィン魔女。
世良 延寿と泉 光凛。
つま先からとんがり帽子までハロウィン一色。
全体的にキュートだが、女の子らしい抜け感のある露出も随所に散りばめられている。
2人のかわいい姿に、皆が注目して立ち止まった。
「「こんばんわ」」
2人は鏡の割れるような演出とともにパッと姿を消す。
【ミラージャンプ】だった。
そしてそれぞれ移動した先で、再び鏡の割れる演出と共に姿を現す。
「お菓子をくれないと……」
「悪戯しちゃうぞ!」
その言葉通り、誰かの後ろから突然現れたり、いきなり2人仲良く手をつなぎあって現れたり……。
ハロウィン魔女になり切った、楽しいパフォーマンスを繰り広げる。
あっという間に2人の魔女のとんがり帽子はお菓子でいっぱい。
「おいしそう! 早く食べたいね」
「うん。お菓子、交換しようね!」
「では皆さま……」
「私達、これから魔女会議なので」
「「ハッピー・ハロウィン!! ありがとう!!」」
拍手の中、2人は仲良く【ミラージャンプ】で姿を消した。
行きかうお客さん達の手には明るいランタン。
あちこちの木や地面には、光を放つジャック・オ・ランタン(顔のついたカボチャ)。
皆が手にしているお菓子のせいか、甘い香りが漂っている気がする。
「ハロウィン……ずっと参加したかったわ」
ドリス・ホワイトベルは、初めてのハロウィン体験に感動を隠せない。
今日のドリスは、白い猫耳カチューシャ。
体には白い包帯をぐるぐる巻いて片手に白猫のパペット……しっかりと仮装している。
「あれ、猫のミイラ?」
2人の女子がドリスに注目して足を止めた。
フェスタの新入生であるドリスは、ドキドキしながらもアイドルとしての自覚をもって挑む。
「私は1000年生きる白猫マミー(ミイラ)よ。この子は相棒の、白猫お化けのミルク」
ドリスは手にしている白猫パペットと会話を始めた。
「うん? そうねミルク。久々に復活したんだもの。せっかくだから生きた人間を食べないと……てことで、」
2人が顔を見合わせ、きゃあっと声をあげた。
「頂きます♪」
【キャッチーフレーズ】での決めゼリフと共に、パペットの白猫お化けの口が、ちょん、ちょん、と2人のほっぺに触れる。
「「きゃーっ!! お菓子あげるから食べないでー、ミルクちゃーん!」」
辺りに笑い声が起きた。
□■□
ドリスのパペット劇に近づこうとしていたカップルが、顔を見合わせる。
「今の、」
「何の音?」
ぴちょん……ぱしゃん
辺りに水場などないのに、爽やかな水音が聞こえてくる。
……ひゅうぅ
何かの合図のように微かな風が起き、頬を撫でていく。
2人の背後には芽里衣 ねむみ。
【モブモーション】によって存在感も個性も無くし、ひっそりと佇んでいる。
水音は【水虎の衣】。風は【奔放な風】の演出だ。
~お菓子をくれるいいこには
~ねむみの有り余る【徳】をあげましょう
~ふふん♪
歌うような声に気づき2人は恐々振り返る。
「ねむみが、見えるんですか」
地味ハロウィンを狙ったねむみは『ふつうの幽霊の女の子』の姿をしている。
しかしそれはそれで生々しく……。
「「!!」」
怖くなったカップルは何も見なかったことにして先へ進もうとする。
そこでねむみが【浮遊身転】。
半妖の身体を空中でくるりと一回転させ、2人を追い越した。
「トリック・オア・トリート」
「「ギャーッ!」」
『怖さ』を存分に楽しんだカップルは、たっぷりとお菓子を差しだした。
□■□
「すごい……なかなかの怖さです」
ねむみを見て青ざめたのは芹沢 葉月。
悪魔をイメージしたいでたちで、葉月は通行人に声をかけていく。
「わ、私の歌聴いてくれませんか? もうお腹ぺこぺこで……」
優しそうな、子連れのファミリーが立ち止まった。
「悪魔のお姉ちゃん、お菓子食べる?」
ファミリーの子ども達が、お菓子を差し出して来た。
しかし葉月は受け取らず、丁寧に首を横に振る。
「私は魔物……ライブを見た人の『楽しい気持ち』を食べて生きてます」
そして歌い始めた。
いたずらさせて
お菓子もちょうだい
今日のわたしは悪魔、わがままで当然なの
【ゴーストダンサーズ】が不気味に可愛く踊り出す。
さらに葉月は【ねこぱんちすてぃっく】で子ども達をぺちぺちして、猫の鳴き声を鳴らす。
辺りはハロウィンナイトらしい、楽しい空気に満ち満ちた。
「ありがとうございました、お陰でお腹いっぱいです!
デザートにお菓子も欲しいな♪」
足を止め歌を聞いていた人々は、皆、葉月にお菓子を差し出した。
□■□
葉月の楽しい歌が風にのって聞こえてくる一画で。
「はぁっ!」
弥久 風花は気合を入れている。
目の前の【デスサンドバッグ】を、力強く【聖式寸勁】と【八極三連】で攻撃。
戦闘でも始まったのかと恐れおののいた通行人は、風花を見やり、そのまま目を奪われている。
「とう!」
【フィニッシュブローアクト】で必殺の一撃を演出する風花は、幽霊を彷彿させる和服姿。
荒っぽい動きによって裾や襟は若干乱れ、チラチラと色々なものが見えそうになっている。
「さーて悪戯でもすっか~」
そこへ現れたのは小さな輝夜。
妖精のように枝から枝を渡り歩いている。
「「あ……」」
見上げた風花と、見下ろした輝夜の目が合った。
「はっぴぃはろうぃ~ん♪」
にんまり笑った輝夜は、†神パワー†的な何かを発動。
「きゃっ! な、なに!?」
ひどい違和感を感じた風花が、胸に手をやり悲鳴をあげた。
風花の着物の襟合わせからは、大量の【クワガタムシ】が湧き出してきた。
しかしよく見ると【クワガタムシ】は本物ではなく、甘そうなチョコで出来ている。
「輝夜ちゃん特製の『ちょこれいとかぶとむし』。
あそこからたーっぷり出てくるから、みなさんでどーぞぉ♪」
様々な理由から拍手と歓声が沸き起こる中、驚きのあまり風花はその場に倒れる。
□■□
「見て延寿! 風花のところ、あんなに人が集まってる」
人だかりを見て感心してるのは2人のハロウィン魔女。
世良 延寿と泉 光凛。
つま先からとんがり帽子までハロウィン一色。
全体的にキュートだが、女の子らしい抜け感のある露出も随所に散りばめられている。
2人のかわいい姿に、皆が注目して立ち止まった。
「「こんばんわ」」
2人は鏡の割れるような演出とともにパッと姿を消す。
【ミラージャンプ】だった。
そしてそれぞれ移動した先で、再び鏡の割れる演出と共に姿を現す。
「お菓子をくれないと……」
「悪戯しちゃうぞ!」
その言葉通り、誰かの後ろから突然現れたり、いきなり2人仲良く手をつなぎあって現れたり……。
ハロウィン魔女になり切った、楽しいパフォーマンスを繰り広げる。
あっという間に2人の魔女のとんがり帽子はお菓子でいっぱい。
「おいしそう! 早く食べたいね」
「うん。お菓子、交換しようね!」
「では皆さま……」
「私達、これから魔女会議なので」
「「ハッピー・ハロウィン!! ありがとう!!」」
拍手の中、2人は仲良く【ミラージャンプ】で姿を消した。