太陽を取り戻せ! 嵐のサイハテ浜!
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■プロローグ■
サイハテ浜に、闇を内包するような黒い嵐が吹き荒れている――。
フェスタ生たちは嵐の中、船を下りてサイハテ浜に上陸した。
「Yo! Say! 闇が夏を支配する! 生足魅力の大いなるイドラ!」
「Fooo! Fooo!!」
そこでは、一足先にイドラ教団の団員たちがイドラの女王をリスペクトした際どい衣装を身に纏い、
嵐にも負けない激しい曲の中で情熱的に踊り狂っていた。
今回、イドラ教団側のライブに協力すると申し出た者たちが彼らのテントへと合流していく。
「ふわぁ、すっごい雨……というか嵐!
ひとまず、途中まではイドラ教団に任せちゃっていいんだよね?」
泉 光凛はそんな様子を遠目に見ながら、フェスタ生達と共にテントの設営を始める。
ヒロイッククラリティの二人も、イドラ教団というイレギュラーを含めた今日の段取りを改めて聖歌庁と電話で確認しているようだ。
「それじゃ、俺たちは幽霊船の探検に行ってくるよ」
「……そう言ってまた迅がサボらないよう、他の者はしっかり見ていてくれ」
早見 迅が幽霊船へ向かうボートへ足を向けると、橘 駿が後ろから釘を刺した。
しかし迅は珍しく真面目な顔で答える。
「見慣れない女の子が付いて来ようとしてるっぽいからね。ちゃんとサポートするさ」
「こ、この子って……メグ!?」
こうしてフェスタ生たちは、サイハテ浜のノイズに挑む者、幽霊船の恐怖と謎に挑む者に分かれ、
今回のミッションに臨んだのだった。
■目次■
1ページ プロローグ・目次
2ページ 【1】1-1.嗚呼我らのイドラ教団
3ページ 【1】1-2.太陽と安らぎと
4ページ 【1】1-3.どこまでも広がる
5ページ 【2】2-1.どこへ行く?
6ページ 【2】2-2.より深い場所へ
7ページ 【2】2-3.水底の真実
8ページ 【3】3-1.サンサンの太陽
9ページ 【3】3-2.変わりゆく男女
10ページ エピローグ