フェスタのスプリング・ワンデイ!
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■大切な人へのお土産
「本当は二人で来るはずでしたが……お土産話をたくさん用意して、後で二人で見ましょうか」
予定が合わず、一人である白鷺 透は歩き回り
「一緒ではなくても、同じものを見ることはできるはずですからね」
花見で賑わうひとときに視線を巡らし、大切な人と共有すべく記憶に刻む。
「今日という日を記憶して帰りましょう」
自身の頭の中だけでなく、形ある物にも記録する。
「……折角ですから」
風が吹き、透は手の平を伸ばし
「花びらも集めておきましょうか」
ひらりと桜の花弁を受け
「次は、一緒にこの花を眺めるために」
頭上に咲き誇る桜の木を仰いだ。
■桜の下でセッション
「ただ、だらんとしてるのも暇やし……せや、アイはん。セッションせえへん?」
桜の下、寝転がっていたハヤテ・シュートロックは上体を起こし、おもむろに誘った。
「……ん、なんですかハヤテ、セッションですか?」
隣で寝転がったままアイフェリア・エーフェルトは、聞き返した。
「せや」
ハヤテは頷いてから
「アイはんが大事に持ってるハーモニカ。それの音色に合わせて歌うから」
笑顔で一層誘った。
「構いませんが……あまりうまくありませんよ」
アイフェリアはゆっくり上体を起こしてから、念押し。
「大丈夫、ゆっくり奏でてくれればええよ」
ハヤテは優しい調子で言った。
「では、ゆったりとした感じで奏でますね」
決めたアイフェリアは、記憶のハーモニカを取り出し
「♪♪(初めはゆっくりと、そして少しずつ温めていくように……最後は余韻を感じられるように、静かに……)」
優しく音色を奏で始めた。
「♪♪(アイはんの演奏に合わせて優しく、癒されるような、落ち着いた歌声で)」
『ベーシックリズム』を持つハヤテは、見事にアイフェリアの音色から外れる事なく歌を紡いだ。
■花びらに誘われて
「桜の下で食べるサンドイッチと珈琲は最高だね♪」
界塚 ツカサは玉子サンドイッチと水筒の珈琲を満喫。
「そうですね」
ハムチーズサンドイッチを食べる加賀 ノイの隣で
「んー、お腹が膨れたら眠たくなってきた」
ツカサは満腹から来る眠気に誘われ、寝転がった。
「ちょっ、一般の人が居ないと言っても、他の生徒は居るんですよ?」
ノイの注意は聞き入れず
「花見だもん。誰もボク達なんて見てないし、困らないよ」
ツカサは目を瞑った。
「……目の前でこんな無防備に寝られると僕が困るんです……」
吹いた風が頭上の桜を揺らしてノイの視線の先、眠る愛しいツカサの下唇上に落ち、ピンク色の口紅の如く。
「……」
見つめるノイにツカサの発言が過ぎり、花弁に誘われるが如く顔をゆっくり近付けた。
瞬間
「……ん(……あれ?)」
唇に何か触れた気がし
「……ノイ?」
ツカサは目を覚ました。
「あ、起こしちゃいました?」
ノイは、指で摘まんだ花弁を見せ
「付いてましたよ(あの数秒に何があったのか。それは僕と桜の木だけのヒミツです)」
内緒を胸に笑顔で伝えた。
「……(ノイがいつもと違うように見えるのは……気のせいかな?)」
ノイを見るツカサは、胸中で首を傾げた。


