フェスタのスプリング・ワンデイ!
リアクション公開中!

リアクション
4.スプリング・ビートを刻め!(2)
「一緒に演ろう! ハル!」
虹村 歌音が呼びかけ、『春風のアンサンブル』を歌い上げる。
それは芽吹く若葉、咲き誇る花々、囀る鳥たちといった「春の声」だった。
同時に歌音がおさんぽ日和の舞のステップを踏むと、周囲の桜の木々に小鳥が集まってきた。
歌音がハルと『ハイパーバトンタッチ』を行うと観客が歓声をあげて盛り上がる。
ハルも楽しそうだった。
「ハルさん!」
何か決意したように頰を赤くしたアニー・ミルミーンが立っていた。
「ハルさんにライブ対決を挑みます!」
「OK! 負けないわよ!」
ハルも頷く。
アニーが思い切り一声を放つ。
春がまた来る
柔らかな香り乗せ
暖かな風が
新しい目覚めもたらす
春と歌える
喜び感じながら
軽やかな音色
新しい出会いもたらす
麗らかな光に包まれた春
ずっと待ち望んでた
春よ お帰りなさい!
伸びやかな声に、「やるじゃん!」とハルとリュンもヒートアップする。
筒見内 小明もハルにライブ勝負を挑みに来ていたが、「今回はお花見の席。競うのは無粋ですね」と共にライブを演じることにした。
ハルの歌に合わせてビートフュージョンで息を合わせ、桜樹の鳴子を手におさんぽ日和の舞を舞う。
「ハルさん……これからも、ライバルとして、お友達としていさせてください!」
「こちらこそ、よろしくね、小明さん」
ハルの笑顔に、小明の心にも花が開いた。
黒瀬 心美もまた、ハルを一人の大切なライバルとして強く感じていた。
ぶつかり合うのではなく、隣で寄り添うようにして演奏して心を通わせたい。
そんな思いを奏でる。
始まりは突然
初めて見る空
アタシの日常は終わりを告げた
出会いは必然
同じ目と同じ髪
アタシの心が熱く焦がれた
必ず辿り着くと 赤く染まる空に手を伸ばした
言葉もなく剣戟で交わす紅の誓い
約束を刻んだ瞳(め)で運命(さだめ)を見つめ
稲妻と業火が交錯する紅の誓い
熱く猛る想いと絆を胸に抱く
砕けた希望を拾い集め 未来さえも超えてその先へ……
どこまでも強く伸びる心美の声量に拍手が湧く。
そうして心美がハルを見つめると、ハルもまた力強い演奏と視線で答える。言葉は必要なかった。
スプリング・フェスタの熱狂はなかなか収まらなかった。


