フェスタのスプリング・ワンデイ!
リアクション公開中!

リアクション
2.花と光のパフォーマンス
続いて観客に語りかけるような言葉が響く。
「——さくら舞い散るくもひとつない空の下
らくじつまでお付き合いを」
浮摺足で体を浮かせ、マスクと全身ヒーロースーツ姿の龍崎 宗麟が現れる。
「あなた達にいのり捧げる
しあわせと平和
てんくうを割いて現れし
るり色の竜が舞い踊ろう」
語りかけながらポーズを決め、セイリュウカードを桜の花びらと共に振り撒いていく。
そして天意の舞の舞踏を披露、桜のように舞い散る飛炎を背景に演舞的な動きで観客を魅了する。
「春の陽気に青龍も満足したようだ。それでは俺とこの身に宿る青龍の舞はこれで終わり。美しい桜と観客の皆に感謝を」
一礼して宗麟はひらりとステージから消える。
続いてバニーガール姿で草柳 夏帆がぴょこんとステージに現れた。
「いいでしょバニーちゃん」
ステージにいつの間にかキラキラした小道具で華やかさが加えられていた。
「いいぞ、夏帆」
大吉 陽太郎がピカピカステージで夏帆が目立てるよう素早くステージに装飾を施していたのだ。
サビーナ・ベルトットが陽太郎と夏帆のアシスタントとして色々と道具を受け渡す裏方の役目を担っていた。
「はい、夏帆ちゃん陽太郎くん、がんばってね☆」
(地球のスタイルはあまり慣れていないで今回は半分見学のつもりで……)
ただサビーナも少しばかり露出が大きな衣装のために目立ってしまっていた。
夏帆はイナズマ・リッパーと高座扇子を取り出すとジャグリングのような動きで道具を操る。
ムーン・グラヴィティも組み合わせくるりと一回転して見せ、ダブルジャンプ。
跳ね上がるようにステージに戻って来た夏帆を、そのまま陽太郎がお姫様抱っこの形で両腕に抱きとめ、声援とも冷やかしとも思える歓声がぶつけられた。
「桜の広場にようこそ!」
セリフとともにフクロウのイラストが描かれた【不苦労Tシャツ】姿の学生がステージに登場する。
(春だからこの場所には多くの新入生もいるはず。しっかり我がクラブをアピールしないとね。)
橘 樹は、会場を見回す様子を見せて、ステージ近くの桜の木に視線を止める。
【死装束】に身を包んだ宇津塚 夢佳が佇んでいた。
楽しそうな雰囲気に誘われて来てしまったが、自分がそれを壊してしまうかもしれない、だからそっと眺めていた、という様子だった。
樹は「君もこのイベントに参加したいんだろう、そうだよね? 一緒に楽しもう!」と手を差し出した。
夢佳は少しためらった様子を見せると、樹が寄り添うようにしてステージの中央へ移動。
次の瞬間フェスタギターを構えて静かなメロディーを奏でる。トリッキーフェイクで少し躊躇うような曲調から、次第に高速テクニカルソロへ。
儚さから一転して、強い存在感を魅せる。
「春といえば新しい始まりです。この機会に奇怪事研究倶楽部に足を運んでみては? 新しい発見があるかもしれません。よろしくお願い致します!」
「奇怪事研究倶楽部をよろしくお願いしまーす! 幽霊部員(文字通りの意味で)も歓迎だよ!」
演奏を終えて学生の表情に戻った二人がそう言ってぺこり、と揃って頭を下げると、観客からも改めて拍手が起こった。
そしてロレッタ・ファーレンハイナーが【≪聖具≫オルガン・イシカ】を持って歌うハルの元へ駆けつける。
「ハル様、ハル様。折角ですし、一緒に地球のウタでもいかがでしょう」
ロレッタは、『曲:春の民謡』を歌う。
日本の移り変わる季節に纏わる歌詞だった。ロレッタはハルと共に大好きな日本の春を満喫したかった。
ハルもそれに応え、誰もが子供の頃に耳にした懐かしい春にまつわるフレーズの歌が、軽やかに奏でられていった。
続いて観客に語りかけるような言葉が響く。
「——さくら舞い散るくもひとつない空の下
らくじつまでお付き合いを」
浮摺足で体を浮かせ、マスクと全身ヒーロースーツ姿の龍崎 宗麟が現れる。
「あなた達にいのり捧げる
しあわせと平和
てんくうを割いて現れし
るり色の竜が舞い踊ろう」
語りかけながらポーズを決め、セイリュウカードを桜の花びらと共に振り撒いていく。
そして天意の舞の舞踏を披露、桜のように舞い散る飛炎を背景に演舞的な動きで観客を魅了する。
「春の陽気に青龍も満足したようだ。それでは俺とこの身に宿る青龍の舞はこれで終わり。美しい桜と観客の皆に感謝を」
一礼して宗麟はひらりとステージから消える。
続いてバニーガール姿で草柳 夏帆がぴょこんとステージに現れた。
「いいでしょバニーちゃん」
ステージにいつの間にかキラキラした小道具で華やかさが加えられていた。
「いいぞ、夏帆」
大吉 陽太郎がピカピカステージで夏帆が目立てるよう素早くステージに装飾を施していたのだ。
サビーナ・ベルトットが陽太郎と夏帆のアシスタントとして色々と道具を受け渡す裏方の役目を担っていた。
「はい、夏帆ちゃん陽太郎くん、がんばってね☆」
(地球のスタイルはあまり慣れていないで今回は半分見学のつもりで……)
ただサビーナも少しばかり露出が大きな衣装のために目立ってしまっていた。
夏帆はイナズマ・リッパーと高座扇子を取り出すとジャグリングのような動きで道具を操る。
ムーン・グラヴィティも組み合わせくるりと一回転して見せ、ダブルジャンプ。
跳ね上がるようにステージに戻って来た夏帆を、そのまま陽太郎がお姫様抱っこの形で両腕に抱きとめ、声援とも冷やかしとも思える歓声がぶつけられた。
「桜の広場にようこそ!」
セリフとともにフクロウのイラストが描かれた【不苦労Tシャツ】姿の学生がステージに登場する。
(春だからこの場所には多くの新入生もいるはず。しっかり我がクラブをアピールしないとね。)
橘 樹は、会場を見回す様子を見せて、ステージ近くの桜の木に視線を止める。
【死装束】に身を包んだ宇津塚 夢佳が佇んでいた。
楽しそうな雰囲気に誘われて来てしまったが、自分がそれを壊してしまうかもしれない、だからそっと眺めていた、という様子だった。
樹は「君もこのイベントに参加したいんだろう、そうだよね? 一緒に楽しもう!」と手を差し出した。
夢佳は少しためらった様子を見せると、樹が寄り添うようにしてステージの中央へ移動。
次の瞬間フェスタギターを構えて静かなメロディーを奏でる。トリッキーフェイクで少し躊躇うような曲調から、次第に高速テクニカルソロへ。
儚さから一転して、強い存在感を魅せる。
「春といえば新しい始まりです。この機会に奇怪事研究倶楽部に足を運んでみては? 新しい発見があるかもしれません。よろしくお願い致します!」
「奇怪事研究倶楽部をよろしくお願いしまーす! 幽霊部員(文字通りの意味で)も歓迎だよ!」
演奏を終えて学生の表情に戻った二人がそう言ってぺこり、と揃って頭を下げると、観客からも改めて拍手が起こった。
そしてロレッタ・ファーレンハイナーが【≪聖具≫オルガン・イシカ】を持って歌うハルの元へ駆けつける。
「ハル様、ハル様。折角ですし、一緒に地球のウタでもいかがでしょう」
ロレッタは、『曲:春の民謡』を歌う。
日本の移り変わる季節に纏わる歌詞だった。ロレッタはハルと共に大好きな日本の春を満喫したかった。
ハルもそれに応え、誰もが子供の頃に耳にした懐かしい春にまつわるフレーズの歌が、軽やかに奏でられていった。


