フェスタのスプリング・ワンデイ!
リアクション公開中!

リアクション
■二人きりのライブ
「本当にええ場所とってくれはったなぁ」
朝霞 枢は、桜に見惚れつつエスコートしてくれた友人に感謝。
「あんまり騒がしいと風情が無いですからね(というのは建前ですが……)」
枢の様子に喜ぶも、何かある雨宮 いつき。
この後、花見を存分に満喫してから
「実は朝霞さんに贈りたいものがあって……」
と言っていつきは
「……プライベートで演奏するの、これが初めてなんですが」
密かに持参した豊穣のオカリナを出し
「あや? 演奏?」
想定外の事に驚く枢を横目に
「♪♪(この曲のために……ここを……他の人に聴かれたくないから……)」
奏でた。
瞬間
「この曲は前に約束してた……まさか」
想定外の選曲に枢は、一層目を丸くした。
「♪♪(……いつも驚かされてばかりだから、これはそのお返しです)」
いつきは枢の反応に満足。
「♪♪(……そして大切な友達への贈り物、です)」
いつきらしい優しい音色に枢の唇から
「……♪♪(歌詞も何もないハミングやけど、二人きりのライブやなんて、贅沢)」
自然と音がこぼれ、『アンプコーラス』で音色に合わせて即興曲し
「♪♪(このライブに名をつけるならきっと……)」
二人だけのこのライブに名前をつけた。
それは
『ディアマイフレンズ』。
■腕を組んで歩こう
「……桜がとても綺麗(少しの人目くらいは気にしないで腕を組んで歩こうかな)」
「……花の良し悪しは今一判らないけど、ゆっくりするのは悪くないな(こーいう時には、腕くらい組んでもいいよな?)」
桜並木散策中のルティア・オルコットと水鏡 彰は、互いに相手の腕を見て恋人な発想に駆られる。
先に動いたのは
「……彰、折角のお花見だからお弁当……作ってきたんだ……サンドイッチに唐揚げにブロッコリーに色々」
弱気で内気なルティア。腕を絡め体をくっつけ、弁当の具を教えるが
「……弁当か(というか、柔らかい感触が気になる……)」
彰が気になるのは、腕に寄りかかる柔らかな感触。
付近の桜の木の下で弁当を広げ
「彰……あーん……」
ルティアが唐揚げを彰の口元へ差し出し
「あーん」
彰が食べるという恋人定番をしたり。
その末、
「ん……眠い……?」
彰は微睡み始め
「無理しないで……お姉さんの膝で寝て良いよ……」
察したルティアが膝を軽く叩き、誘った。
「……膝枕? ルティアが良いならちょっと借りるよ」
見抜かれた彰は、そろりと恋人の膝の上に頭を載せ
「……やっぱルティアには敵わないな。少し、寝るね」
目を閉じた。
「うん、おやすみ」
ルティアは笑顔で、彰を見送った。
■初めての花見
「……(あの冬の日に、ずっと一緒にいると約束したけど、これからもずっとそばに……)」
「……(一緒に桜を見るっていう約束、覚えててくれたのだろうか……だとしたら嬉しいな)」
藤堂 輝と空染 水花は、夜桜を前に互いを思う。
「……(これが初めてのデート……かな。どきどきするけど、手を繋いで歩きたいな……水花に消えない思い出を作ってやりたい)」
「……(初めての花見、手も繋ぎたいな)」
輝と水花の考えは同じ。
結果
「水花、手を繋がないか」
「そ、その。手を繋ぎたい(顔真っ赤だけど桜が隠してくれたら)」
輝の声と水花が輝の服の裾を引くのが重なった。
そして、何とか手を繋ぎ見晴らしが良く桜が綺麗な場所へ。
見晴らしが良い桜が綺麗な場所。
「……(季節が冬から春を迎えるように水花の心もぬくもりで溶かせたら……)」
輝が桜を見つつ、恋人を気遣う中
「綺麗(でも桜を見てる輝はそれ以上に)」
水花は恋人の横顔に
「ふふ、かっこいいなぁ」
思わず声が出る。
「ん?」
聞こえて振り向く輝が
「独り言だから!?」
慌てる水花の頭に手を伸ばし、撫で
「これが俺の愛の印だよ、水花」
花弁を添え屈み、左手薬指に口付けをした後
「輝、今日のお礼……なんちゃって」
水花が輝の頭の花弁を取り、輝の頭にキスをした。


