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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

やろうぜ海の家!呼んでるぜ海と砂浜!

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やろうぜ海の家!呼んでるぜ海と砂浜!

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【6】

 その頃、岩に囲まれた浅瀬では天導寺 朱梓弓 莉花に泳ぎを教えていた。

「その調子なのぜ~!」

 朱が両手を握ってやると、瞬く間に浮き輪なしでも泳げるようになった莉花。

「……あれ?」

 いつの間にか朱の手が離れ、ゴボッ……と息を吸い込んでしまう。
 咳き込んで思わず立ち上がった。

「ひ、ひっどぉーい!! 絶対に離さないって言ったじゃないですかっ!!」

「ごめんごめん、すぐそばにいるから大丈夫かなって思ったのぜ」

 ――莉花は頬を膨らませたままだ。
 やがて、休憩するために海の家へと戻って来たが……

「もう二度とあんなことしないって、約束するのぜ。だからそろそろ機嫌直してほしいのぜ……」

 海の家の奥にあるベンチに座り、莉花はツンと横を向く。

「莉花の水着姿があんまり可愛いから……つい……ごめんなのぜ」

 雰囲気を変えようとして、自分が持っていたクレープを差し出そうとする朱。

「……えっ?!」

 突然、入り込んできた莉花との距離感に、朱の心臓がドクンと跳ね上がった。
 目の前には、口の端にクリームをつけた莉花の形の良い唇。

「ん……おいしいです。お先にいただいちゃいました」

 少し日に焼けた水着の跡は、近くで見るとより一層、心をかき乱されてしまいそうになる。

「はい。どーぞ? クレープを先に食べちゃったお詫びです。……あーん」

 朱の口元へと差し出される、スプーンに乗ったたかき氷。

「も、もう……怒ってないのぜ……?」

 莉花はクスッと笑い、朱にかき氷を食べさせてくれる。
 冷たい氷が口の中に涼感をもたらしたと同時に、朱の顔は真っ赤に染まったのだった。
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