やろうぜ海の家!呼んでるぜ海と砂浜!
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リアクション
【3】
ほんの数時間前までただのあばら家だった海の家には、客の行列ができ始めていた。
霧崎 玲奈とクロティア・ライハ、空花 凛菜は冷たいドリンクとアイス、そしてたっぷりの氷を入れたクーラーボックスをそれぞれ抱えると、
「いろは~、ボク、ドリンクの売り子やるんだけど……人手が足りないから手伝ってくれないかな?」
玲奈がテーブルの上を綺麗に拭き終わったPRESENT SMILEの村雲いろはに声をかける。
「いろはの可愛さなら、沢山のお客さんが来てくれると思うんだ!」
「……だといいけど」
いろはは少しだけ笑い、ラッシュガードのフードを被った。
「莉緒さんも、よろしければ一緒に売り子をしませんか?」
足りない椅子を追加する奥莉緒に声をかけた凛菜。
「やるやる~! いっぱい売れるといいね!」
レースクイーン風の水着を着こなしたエリサ・アーシェリリエと三上 柚茶も、同じくアイスがたくさん入ったクーラーボックスを持ち上げた。
浜辺に出た途端、数人の男性たちから囲まれる。
「アイス4つちょうだ~い、あちぃ~」
肌が真っ赤になった男性たちから小銭を受け取り、エリサがアイスを渡す。
「ありがとうございます。はいっ、おいしくな~れ♪」
アイスに向かって指でハートを作ると、男性たちの頬がみるみるうちに緩んでいく。
「仕事が終わったら俺たちと遊ばない!?」
「フフ……このアイスはあそこの海の家で売っているので、また食べたかったら海の家に来てくださいね~」
柚茶もエリサと同じように指でハートマークを作ると、しっかり海の家の宣伝も兼ねてウィンクして見せた。
「いやいやアイスじゃなくて……」
「お買い上げありがとうございましたー♪」
軟派な男性たちを見事の交わしつつ、エリサと柚茶はアイスを売りさばいていく。
ウィンドブレーカーのポケットからいつも携帯しているゲーム機を取り出したクロティアが、アップテンポな音楽を流し始めた。
「最近流行ってる音ゲーの曲よ。BGMがあれば雰囲気出るかなって」
さわやかな音楽を感じながら、凛菜はリズムに乗って販売の準備を進めていく。
「……冷たいドリンクは、いかがですか~冷えてて美味しいですよ~」
玲奈の声はよく通り、遠くの浜辺でたむろしていた客までも呼び寄せるほどだった。
「霧崎さん……すごくいい声だね。どんな曲でも歌いこなせそう」
いろはに言われて、頭をぽりぽりかく玲奈。
「そそそそんなことないし……!」
「ううん、毎日ちゃんとトレーニングしてないとそんな声は出ないと思う……」
いろはから素直に褒められ、玲奈は火照ってしまった顔を手で仰ぐ。
「と、ところで、いろはの水着、凄く綺麗だよ! 魅力的だよ!」
「……この水着、けっこうお気に入り」
汗ばんだ額に手を当て、いろはは重いクーラーボックスを抱え直した。
「熱中症にならないように気をつけてね、いろはちゃん」
クロティアは、いろはに塩分補給用の塩飴を渡す。
猛暑に加えてかわいい水着姿の女の子たちが売り子だということもあり、ドリンクもアイスはあっと言う間に売り切れてしまった。
「沖縄は陽射しの強さが違う気がする~! 日焼けしすぎないようにしなきゃ」
荷物の中から日焼け止めクリームを取り出した莉緒に、凛菜が声をかける。
「お疲れ様です、莉緒さん。実は、売り物のアイス……2個は私が買っちゃいました。よかったら一緒に食べませんか?」
「ええ~いいの!? ありがとう~!」
パラソルの下で改めて夏の暑さを体感したアイドルたち。
彼女たちが売り上げた商品の売上は、例年の倍以上にも及んだのだった。
ほんの数時間前までただのあばら家だった海の家には、客の行列ができ始めていた。
霧崎 玲奈とクロティア・ライハ、空花 凛菜は冷たいドリンクとアイス、そしてたっぷりの氷を入れたクーラーボックスをそれぞれ抱えると、
「いろは~、ボク、ドリンクの売り子やるんだけど……人手が足りないから手伝ってくれないかな?」
玲奈がテーブルの上を綺麗に拭き終わったPRESENT SMILEの村雲いろはに声をかける。
「いろはの可愛さなら、沢山のお客さんが来てくれると思うんだ!」
「……だといいけど」
いろはは少しだけ笑い、ラッシュガードのフードを被った。
「莉緒さんも、よろしければ一緒に売り子をしませんか?」
足りない椅子を追加する奥莉緒に声をかけた凛菜。
「やるやる~! いっぱい売れるといいね!」
レースクイーン風の水着を着こなしたエリサ・アーシェリリエと三上 柚茶も、同じくアイスがたくさん入ったクーラーボックスを持ち上げた。
浜辺に出た途端、数人の男性たちから囲まれる。
「アイス4つちょうだ~い、あちぃ~」
肌が真っ赤になった男性たちから小銭を受け取り、エリサがアイスを渡す。
「ありがとうございます。はいっ、おいしくな~れ♪」
アイスに向かって指でハートを作ると、男性たちの頬がみるみるうちに緩んでいく。
「仕事が終わったら俺たちと遊ばない!?」
「フフ……このアイスはあそこの海の家で売っているので、また食べたかったら海の家に来てくださいね~」
柚茶もエリサと同じように指でハートマークを作ると、しっかり海の家の宣伝も兼ねてウィンクして見せた。
「いやいやアイスじゃなくて……」
「お買い上げありがとうございましたー♪」
軟派な男性たちを見事の交わしつつ、エリサと柚茶はアイスを売りさばいていく。
ウィンドブレーカーのポケットからいつも携帯しているゲーム機を取り出したクロティアが、アップテンポな音楽を流し始めた。
「最近流行ってる音ゲーの曲よ。BGMがあれば雰囲気出るかなって」
さわやかな音楽を感じながら、凛菜はリズムに乗って販売の準備を進めていく。
「……冷たいドリンクは、いかがですか~冷えてて美味しいですよ~」
玲奈の声はよく通り、遠くの浜辺でたむろしていた客までも呼び寄せるほどだった。
「霧崎さん……すごくいい声だね。どんな曲でも歌いこなせそう」
いろはに言われて、頭をぽりぽりかく玲奈。
「そそそそんなことないし……!」
「ううん、毎日ちゃんとトレーニングしてないとそんな声は出ないと思う……」
いろはから素直に褒められ、玲奈は火照ってしまった顔を手で仰ぐ。
「と、ところで、いろはの水着、凄く綺麗だよ! 魅力的だよ!」
「……この水着、けっこうお気に入り」
汗ばんだ額に手を当て、いろはは重いクーラーボックスを抱え直した。
「熱中症にならないように気をつけてね、いろはちゃん」
クロティアは、いろはに塩分補給用の塩飴を渡す。
猛暑に加えてかわいい水着姿の女の子たちが売り子だということもあり、ドリンクもアイスはあっと言う間に売り切れてしまった。
「沖縄は陽射しの強さが違う気がする~! 日焼けしすぎないようにしなきゃ」
荷物の中から日焼け止めクリームを取り出した莉緒に、凛菜が声をかける。
「お疲れ様です、莉緒さん。実は、売り物のアイス……2個は私が買っちゃいました。よかったら一緒に食べませんか?」
「ええ~いいの!? ありがとう~!」
パラソルの下で改めて夏の暑さを体感したアイドルたち。
彼女たちが売り上げた商品の売上は、例年の倍以上にも及んだのだった。


