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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

やろうぜ海の家!呼んでるぜ海と砂浜!

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やろうぜ海の家!呼んでるぜ海と砂浜!

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■沖縄の海辺で・5

「……海は嫌いなんだよ勘弁してよ(……異界っ子を見知らぬ地にほっぽっとくワケにもいかねーけど)」
 シャツにパーカーで下は七分丈の鳴水立 輝海が海を満喫する気皆無のげんなり顔で
「おきなわすごーい!! フェスタの海岸とぜんぜんちがうー!」
 夏少女姿ではしゃぎ歩くエステル・エルウィングの後ろを行く。
 途中で流木の棒を拾い
「おきなわおきなわー♪」
 エステルは指揮の如く振りつつ
「♪♪」
 『フェアリーハーモニー』で砂や水を鳴らし
「♪♪」
 『ハミングソング』をしながら踊り歩き
「あれがオカヤドカリ、あっちがアダン……事前にばっちり予習ずみなのだーふっふっふ」
 可愛いドヤ顔を見せる。
 突然
「ねーねーテルミ」
 エステルは立ち止まり輝海を呼んだ。
「……ん?(何か背筋がゾクーッと……)」
 嫌な予感と共に輝海は近付いた。

「夏といえば怪談……海にまつわる怪談や妖怪も多いゆえどざえもんごっこでもしてみましょう」
  どざえもん用死装束を纏う宇津塚 夢佳は海に入り
「……(泳ぎの得意そうな方も巻き込んだらより怪談味が増すはず……何よりどざえもんとなれば救助の方がいらっしゃるかもしれません)」
 海にぷかぷかと浮かんでどざえもんになり
「海で遊ぶなんていつぶりだろうな……ん、あの白装束は宇津塚!?」
 準備運動をしようとした安西 蒼砥がツッコミを飛ばしていた。

「サイボーグは日焼けなどしない!」
 日焼け止め完璧のサイバネティック 天河が浜辺で仁王立ち中に
「むっ、誰かが溺れている!!」
 海に浮かぶどざえもんを見付けバナナボートを脇に抱え海に飛び込みパドリング。
 最中
「いや待て、海に入ったらメイク落ちるだろ? そもそもサイボーグじゃないことがばれる。ぐぬぬぬ……どうしよう」
 大変な事に気付くも駆けつけ
「なんで白装束着て浮いてんだー!」
 要救助者発見。
 瞬間
「足つかまれた! キャー!」
 どざえもんに足を掴まれ海中へ。
 引っ張り込んだのは
「……(……って天河さま……?! この方サイボーグらしいですから沈んでしまうではありませんか……)」
 夢佳だった。
 当然この先の展開は
「……(し、しくじりました……誰か…助け……)」
「……(し、沈む……)」
 夢佳と天河が仲良く溺れかけである。
「助けに行った筈の天河が溺れた!」
 蒼砥はまたツッコミを入れ
「遊ぶわよ~って、人が溺れてる!?」
 近くにいたジャン・マルク・ドゥジャルダン
「しかも天河さんに夢さん……助けないと」
 急いでクロールで二人の元に行き
「ふんっむぅ!」
 普段言わぬ男臭い掛け声と共に無理矢理バナナボートに二人を乗せようとして
「夢さんが」
 天河の足を掴む夢佳の手が離れ海中へ。
 瞬間
「楽しい海水浴は楽しいままで、災(さい)わい転じて幸いとなす! もしも大変なことが起こっても、良い想い出にちぇんじッス! 不幸は〇(なし)! 幸福は一〇〇(満点)! 繋げて〇一〇〇〇!」
「楽しい海水浴は楽しいままで、災(さい)わい転じて幸いとなす! もしも大変なことが起こっても、良い想い出に変えたるでぇ! みんなに幸福(かりゆし)! くる、くるる!」
 ○ ー ○ ○ ○の『神獣覚醒』で大きくなった幼生神獣に乗り二人の『レインボーマイスター』で虹を架けながら沿岸警備を担うかりゆし くるる○ ー ○ ○ ○とウキマルが登場。
 そしてくるるはウキマルと共に海に入り
「もう大丈夫やでぇ」
 無事に夢佳を抱え海面に上がり
「ウキマルに任せるウキルミ」
 ウキマルをくぐして浮かばせた。
「陸に戻るわよ」
 ジャンはバナナボートを引っ張り陸へ。
「せやね」
 くるるがウキマルを押して泳ぎ始めた所に
「先輩をアシストするッス!」
 ○ ー ○ ○ ○が『ヒムチェイン』を使い陸まで牽引を始めた。
「なっしー、助かんで」
 アシストを歓迎するくるるはウキマルを押し泳ぎ、陸に着いた所で後の事をその場の皆に託しウキマルと共に仕事に戻った。

 くるる達が去った後
「これはなーに?」
 エステルが現れ無邪気に救助されたばかりの天河を棒でつつく。
 その光景に
「……(このパターンはアレか? ツッコまなきゃダメなやつか?)」
 輝海は思考し
「……(というか、何か変わり果てた姿で転がってるな)」
 天河の状態を確認した後
「そもそも、俺、今回ユニット活動じゃないんだ。いい加減にしろ!!」
 思わず言い放った。
 しばらくして二人は揃って散策に戻った。
 その後騒ぎを聞きつけて
「天河君が溺れたですって?」
「オレのナンパ連敗中に先輩達溺れたのか」
「……楽しそう……だねぇ……」
 完璧に紫外線対策をし日陰で美少年物色していたヲトメコンダクター アリアジュン・ガルハーツ満斗 夜が現れた。
「……死体発見……!」
 夜は救出され砂浜に横たわる夢佳と天河に
「……死体には……ブルーシート……かけなきゃ……ね……?」
 お約束のブルーシートをかけた。
 途端
「待て死んでないだろブルーシートやめろ!」
 蒼砥のツッコミが飛んだ。
 その隣で
「うわぉ、不細工な天河君に美少年が寄り添ってるっ!」
 アリアがブルーシートを捲り
「今すぐ助けないと……宇津塚夢佳くんを!」
 何やら弾む。ちなみに濡れる事で天河はメイクが落ち地味な姿で誰だこれ状態だ。
「誰かこの中にディープキスできる方はいらっしゃいませんか! 美少年の胸まさぐりながら、人工呼吸できる方はいませんか!」
 突然呼び掛けを始めた。
「マウストゥーマウス!?」
 ツッコミを入れ終えた蒼砥は
「……駄目だ処理し切れねぇ……疲れた……ん?」
 逐一のツッコミ疲れから一休みに周囲を見渡し
「現実逃避じゃねぇけど……」
 何やら見付けこの場を脱出。
「マウストゥマウス!? それは……」
 ジャンは一瞬呆気にとられるが
「キャー人前で恥ずかしくて出来ないわーー!!」
 すぐに理解し
「ジュンさん、バトンターッチよ! 後は任せた、後ろに隠れて見てるわね!」
 ジュンの背中を押し選手交代。
「任せろ!」
 バトンを受けたジュンは
「でもオレの唇は皆のものだからなー……主に清楚系おねーさんの! しかもサイバネさんってサイボーグだしフツーじゃダメかも!?」
 底抜けに明るく悩んだ末
「予め温めておきました!」
 どう見ても美少年【サーバントゴーレム】を用意し
「いよいよ、美少年同士の救急蘇生」
 見守るアリアは胸を高鳴らせ
「やっぱり沖縄は天国! あっ、鼻血が……」
 ついに鼻血がとろり。
「この夏最高の奇跡、美少年はサイバネさんに熱ーい人工呼吸をした!」
 ジュンは役目を果たし
「って、炎天下のせいで、あっつ!」
 どう見ても美少年に騒いだ。
 同時に
「……じゃぁ、ボクも……回復……すると……いいんだけど……」
 夜がフェスアイス【桃味噌カツパクチー味】と【チョコミント納豆味】を
「……片方はアツアツキッスがあったし、冷やさなきゃね?(……元気になったら、皆で一緒に遊べるといいんだけど)」
 それぞれの口に突っ込んだ。
 その上
「これ宇津塚さんにもやっときます?」
 ジュンまで加わった。

「あまり見た事がなかったけど……海、きれいだな」
 櫻田 幾は海を見ていたが
「……綺麗な貝殻だな」
 砂浜の貝殻などが気になり始め
「……砂遊びも面白そうだ」
 貝殻を拾った所で次は砂遊びを始めた。
 最中ナンパさる事もあったりがよく分からず天然ボケで流した。
 少しして自分と同じように砂遊びをする者に出会った。

「砂浜が……吾輩を呼んでいる!!」
 砂浜に色造 空の芸術家魂に火が点き
「龍や鯨の滑り台に城……アイデアは無限大だ!! 札幌の雪祭りみたいに沖縄砂祭りを開催だ!」
 双子のゴーレムのリトルフレンズと一緒に造り回り
「……さて城だが……」
 城作製に取り組み始めた所に
「……本格的な日本の城」
 近くで砂遊びをしていた幾が言葉を挟んだ。
「それで行くか。手伝ってくれ」
 空は造る気満々となり
「……あぁ」
 幾も手伝う気を見せた。
 そうと決まれば二人は早々に制作を始めた。
「……こんな感じで……」
 幾が砂を盛る横で
「……ここは」
 空は形を整えていく。
 そこに
「砂遊びなんて懐かしいな」
 ツッコミ疲れた蒼砥が登場。
「……ん? 安西か。ちょうど良かった」
 知った声に空は振り返り
「美しく芸術的な砂の城を造っている所だ。手伝ってくれ!」
 協力を依頼。
「任せろ」
 蒼砥は即砂遊びに加わった。
 皆の奮闘により立派な城が完成したという。
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