超耐久ライブ×団結サバイブ!
リアクション公開中!

リアクション
「光凛さん、いろはさん、お疲れ様っ! 差し入れだよっ」
「お疲れさまです。……あら、莉緒さんと彩さんの姿が見えませんが」
光凛といろはの元へ、神崎 凪穂と篠宮 桜がやって来た。
「凪穂ちゃん、桜さん、ありがとう~」
「……莉緒と彩には、休んでもらってる。二人の他にも、私達をサポートしてくれる人が居たから」
莉緒と彩の姿が見えないのを気にする凪穂と桜へ、いろはが事情を説明する。
「にゃははっ、そうだったんだ。
25時間ライブイベントやるって凄いよねぇ。ずっと参加し続けるみんなも凄いんだよっ」
「そろそろ折り返しですが、まだまだ先は長いです。最後を迎える前にバテてしまわないように、ここは神崎さんと私で手伝いますので、お二人は休んでください」
「うん、ありがとう~」
「……ありがとう。二人も、無理しないで」
差し入れにもらった飲み物や飴を手に、光凛といろはが休憩に入る。二人を見送って、凪穂と桜が互いに見合って頷く。
「それじゃ、ステージのお手伝い、がんばろっ! 指示は桜さんにお任せするねっ」
「分かりました。そうですね……では神崎さん、今から教えるタイミングでライトの調整をお願いします」
「はーい!」
桜の指示の下、凪穂がぱたぱた、と動いてステージの演出を担う。
「ふわぁ……」
「枢、眠いか?」
あくびをする朝霞 枢を、高城 仄が気遣う。
「うぅん……時間が時間だけに……ちょっとねむぅなってまうねぇ……。
仄はん、うちの手ぇ引いて連れてって」
「了解だ、もう少しで着くからな」
伸ばされた枢の手を仄が取り、二人が並んで、目的の場所へと向かっていく。
「さて、莉緒はどうしているかな?」
仄が仕切りの奥を覗くと、気配に気付いた彩が笑顔で出迎えた。その奥でタオルケットがもぞもぞ、と動き、仮眠を取っていた莉緒が目を覚ます。
「と、すまない、起こしてしまったか」
「……うぅん……おはようございますぅ……」
「あはは、莉緒はんまだ寝惚けとる。しかしこの様子だと、てんてこ舞いで休む暇もないーってわけではなさそうやね」
「はい、サポートに来てくださった方のおかげです」
彩が枢と仄に、これまでのことをかいつまんで説明する。その間に莉緒の目もようやく覚めたようだ。
「そういうことか。俺と枢も莉緒の様子が気になって来てみたが、それなら一安心だな」
「せやな。……莉緒はんお久しぶりー、楽しんでる?」
「……わ、枢ちゃん、に仄さん。いつの間に来てたの?」
「さっきな。……あっ莉緒はん、ここよだれの痕ついとる」
「えっ、嘘!」
慌てて口元を拭う莉緒に、枢がおかしそうに笑った。
「ごめん、嘘や嘘。ちょーっとからかいたくなってな」
「も、もう!」
怒った素振りを見せる莉緒は、しかしこれですっかり目が覚めたようであった。
「仲が良さそうで何よりだ。……さて、休み時間はもう少しあるだろう?
そのまま客の前に出ていったら折角の美貌が台無しだ。俺で良ければメイク直しをさせてもらえないか」
「あっ、嬉しいです。お願いします」
「ライブ楽しんでるみたいで、何よりや。ええもんやろ、ライブって」
「うん、今ならよく分かるよ。あの時はありがとね。一緒にライブできて、とっても楽しかった」
仄にメイクを直してもらいながら、莉緒は枢の言葉に頷く。
「そう言ってもらえるとうちも嬉しいわぁ。また機会があったら一緒にやろなー」
「うん!」
「……よし、完了だ」
枢と莉緒の話が一区切りついたところで、仄の手も仕事を終えた。
「ただいま~」
「……莉緒、起きたんだ」
ちょうどそこに、光凛といろはが戻ってきた。
「そろそろ交代の時間ですねー」
「うん、眠ったから大丈夫! 枢ちゃんと仄さん、来てくれてありがとう!」
「頑張ってなー」
光凛といろはと交代する形で、彩と莉緒がステージに戻っていく。
「しゃかしゃかへい! おっしゃー起きろー! こっから先は【noisy cat】の鳴き声を聞いていけーい!!
あっ、でも無理はしないでね!!」
そのステージでは、ユニット【noisy cat】のライブが始まっていた。まず観客の目を引いたのは一浜 遥華の華麗なタンバリン捌きであった。タタタンタン、と流れる音楽に合わせて振られるタンバリンの音色が、深夜に差し掛かりつつある中でも観客の感情を高めていく。
(いやー、思ってた以上に楽しいライブだねー。こう、あれだね。私の華麗なタンバリンさばきを見ろー、ってね)
ステージを飛んだり跳ねたりしながら演奏を披露した遥華の後を引き継ぐように、今度はロイ・カークランドが前に進み出てギターサウンドを響かせる。
「オイオイ、そろそろ疲れたか!? コールの声が小さくなってきたぜ!」
あえて観客に煽りを入れ、自分のギターパフォーマンスに対する反応を盛り上げていく。
(25時間ライブと聞いてよくまぁ、と思ったが、これはこれで面白いな。客の反応も上々だ、さらに盛り上げていきますかね!)
ロイが全身を躍動させ、激しく情熱的なサウンドを聞かせる。PRESENT SMILEの曲で締めたロイが後列に引き、スポットライトがキーボードの前に立ったフィオーレ・キルシュブリューテの姿を照らし出す。
「私達の……【noisy cat】の曲を聞いてねー!」
パチッ、とウィンクを決めたフィオーレへ、観客席から大きな歓声が飛んだ。
(もう半日経ったんだ、あっという間。そしてやっぱり楽しい!
ロイ君もハルちゃんも楽しそうだし、私も楽しんで盛り上げなきゃね!)
自然と表情に笑みを浮かべて、フィオーレの指先が鍵盤を叩き、旋律を奏でる。
「最後はみんなで一緒に!」
フィオーレの呼びかけに応え、遥華とロイが再びステージの前列に飛び出してくる。ギターとキーボードのバンドでは一般的な楽器のサウンドに、タンバリンという珍しい楽器の音色が絶妙な絡みを添える。
「もうすぐ日が変わるね! 夜はまだまだ長いけど、みんな、目いっぱい楽しんでってね!
……それじゃ次、任せたよー!」
演奏を終え、観客席からの盛大な歓声と拍手に迎えられる中、フィオーレが次の演者へバトンを繋ぐ――。
(そろそろ出番か。
【LIED】としての初ライブ……不安しか無いが――)
ステージ脇で出番を待っていたティーネファル・ファリガミァンが視線をノーラ・レツェルへと向けると。
「スヤァ……」
「って、思いっきり寝てやがるし!」
ノーラは撫でていたミニうさを枕にして眠りに落ちかけていた。
「……はっ! ティーくん大丈夫、寝てないよぉ?」
幸いティーネファルがツッコミを入れたことで、出番には影響せずに済む。ついでにミニうさも助かった。
「マジで大丈夫なのか? この時間からライブとかやっぱ無理じゃね?」
「大丈夫だよぉ。寝そうになる前に歌い出せば眠気も飛ぶからぁ」
「……いや、大丈夫に聞こえないんだが?」
ティーネファルの懸念をよそに、紹介を受けてステージに立ったノーラは寝ることもなくいつも通りに歌い始めた。
夜の静寂の中 瞬く二つの灯り
(……ステージに立つとちゃんとするんだよな。
っと、ダンスか。身体動かすのは好きだ、なんなら目立ってやるか)
ティーネファルがダンスに集中し、流れる音楽とノーラの歌に合わせてステップを踏む。時折混ぜるジャンプに観客もノリよく跳んで盛り上がる。
(へぇ、悪くないな。客の反応もいい。
オレ一人だとここまではならなかったかもな――)
そんなことを思いながらノーラに視線を向けると、視線に気付いたノーラがちょっと誇らしげな表情でウィンクをしてみせた。
(褒めてねぇよ。一人よりはマシってだけだ)
そう吐き捨てるも、別のところではまぁ悪くないか、という思いを抱くティーネファルであった。
「お疲れさまぁ。寝ることもなかったし、成功だよねぇ?」
「ライブ中はな。……ま、思ったより悪くはなかったよ」
ティーネファルの評価に、ノーラが微笑みを見せる。
「お疲れさまです。……あら、莉緒さんと彩さんの姿が見えませんが」
光凛といろはの元へ、神崎 凪穂と篠宮 桜がやって来た。
「凪穂ちゃん、桜さん、ありがとう~」
「……莉緒と彩には、休んでもらってる。二人の他にも、私達をサポートしてくれる人が居たから」
莉緒と彩の姿が見えないのを気にする凪穂と桜へ、いろはが事情を説明する。
「にゃははっ、そうだったんだ。
25時間ライブイベントやるって凄いよねぇ。ずっと参加し続けるみんなも凄いんだよっ」
「そろそろ折り返しですが、まだまだ先は長いです。最後を迎える前にバテてしまわないように、ここは神崎さんと私で手伝いますので、お二人は休んでください」
「うん、ありがとう~」
「……ありがとう。二人も、無理しないで」
差し入れにもらった飲み物や飴を手に、光凛といろはが休憩に入る。二人を見送って、凪穂と桜が互いに見合って頷く。
「それじゃ、ステージのお手伝い、がんばろっ! 指示は桜さんにお任せするねっ」
「分かりました。そうですね……では神崎さん、今から教えるタイミングでライトの調整をお願いします」
「はーい!」
桜の指示の下、凪穂がぱたぱた、と動いてステージの演出を担う。
「ふわぁ……」
「枢、眠いか?」
あくびをする朝霞 枢を、高城 仄が気遣う。
「うぅん……時間が時間だけに……ちょっとねむぅなってまうねぇ……。
仄はん、うちの手ぇ引いて連れてって」
「了解だ、もう少しで着くからな」
伸ばされた枢の手を仄が取り、二人が並んで、目的の場所へと向かっていく。
「さて、莉緒はどうしているかな?」
仄が仕切りの奥を覗くと、気配に気付いた彩が笑顔で出迎えた。その奥でタオルケットがもぞもぞ、と動き、仮眠を取っていた莉緒が目を覚ます。
「と、すまない、起こしてしまったか」
「……うぅん……おはようございますぅ……」
「あはは、莉緒はんまだ寝惚けとる。しかしこの様子だと、てんてこ舞いで休む暇もないーってわけではなさそうやね」
「はい、サポートに来てくださった方のおかげです」
彩が枢と仄に、これまでのことをかいつまんで説明する。その間に莉緒の目もようやく覚めたようだ。
「そういうことか。俺と枢も莉緒の様子が気になって来てみたが、それなら一安心だな」
「せやな。……莉緒はんお久しぶりー、楽しんでる?」
「……わ、枢ちゃん、に仄さん。いつの間に来てたの?」
「さっきな。……あっ莉緒はん、ここよだれの痕ついとる」
「えっ、嘘!」
慌てて口元を拭う莉緒に、枢がおかしそうに笑った。
「ごめん、嘘や嘘。ちょーっとからかいたくなってな」
「も、もう!」
怒った素振りを見せる莉緒は、しかしこれですっかり目が覚めたようであった。
「仲が良さそうで何よりだ。……さて、休み時間はもう少しあるだろう?
そのまま客の前に出ていったら折角の美貌が台無しだ。俺で良ければメイク直しをさせてもらえないか」
「あっ、嬉しいです。お願いします」
「ライブ楽しんでるみたいで、何よりや。ええもんやろ、ライブって」
「うん、今ならよく分かるよ。あの時はありがとね。一緒にライブできて、とっても楽しかった」
仄にメイクを直してもらいながら、莉緒は枢の言葉に頷く。
「そう言ってもらえるとうちも嬉しいわぁ。また機会があったら一緒にやろなー」
「うん!」
「……よし、完了だ」
枢と莉緒の話が一区切りついたところで、仄の手も仕事を終えた。
「ただいま~」
「……莉緒、起きたんだ」
ちょうどそこに、光凛といろはが戻ってきた。
「そろそろ交代の時間ですねー」
「うん、眠ったから大丈夫! 枢ちゃんと仄さん、来てくれてありがとう!」
「頑張ってなー」
光凛といろはと交代する形で、彩と莉緒がステージに戻っていく。
「しゃかしゃかへい! おっしゃー起きろー! こっから先は【noisy cat】の鳴き声を聞いていけーい!!
あっ、でも無理はしないでね!!」
そのステージでは、ユニット【noisy cat】のライブが始まっていた。まず観客の目を引いたのは一浜 遥華の華麗なタンバリン捌きであった。タタタンタン、と流れる音楽に合わせて振られるタンバリンの音色が、深夜に差し掛かりつつある中でも観客の感情を高めていく。
(いやー、思ってた以上に楽しいライブだねー。こう、あれだね。私の華麗なタンバリンさばきを見ろー、ってね)
ステージを飛んだり跳ねたりしながら演奏を披露した遥華の後を引き継ぐように、今度はロイ・カークランドが前に進み出てギターサウンドを響かせる。
「オイオイ、そろそろ疲れたか!? コールの声が小さくなってきたぜ!」
あえて観客に煽りを入れ、自分のギターパフォーマンスに対する反応を盛り上げていく。
(25時間ライブと聞いてよくまぁ、と思ったが、これはこれで面白いな。客の反応も上々だ、さらに盛り上げていきますかね!)
ロイが全身を躍動させ、激しく情熱的なサウンドを聞かせる。PRESENT SMILEの曲で締めたロイが後列に引き、スポットライトがキーボードの前に立ったフィオーレ・キルシュブリューテの姿を照らし出す。
「私達の……【noisy cat】の曲を聞いてねー!」
パチッ、とウィンクを決めたフィオーレへ、観客席から大きな歓声が飛んだ。
(もう半日経ったんだ、あっという間。そしてやっぱり楽しい!
ロイ君もハルちゃんも楽しそうだし、私も楽しんで盛り上げなきゃね!)
自然と表情に笑みを浮かべて、フィオーレの指先が鍵盤を叩き、旋律を奏でる。
「最後はみんなで一緒に!」
フィオーレの呼びかけに応え、遥華とロイが再びステージの前列に飛び出してくる。ギターとキーボードのバンドでは一般的な楽器のサウンドに、タンバリンという珍しい楽器の音色が絶妙な絡みを添える。
「もうすぐ日が変わるね! 夜はまだまだ長いけど、みんな、目いっぱい楽しんでってね!
……それじゃ次、任せたよー!」
演奏を終え、観客席からの盛大な歓声と拍手に迎えられる中、フィオーレが次の演者へバトンを繋ぐ――。
(そろそろ出番か。
【LIED】としての初ライブ……不安しか無いが――)
ステージ脇で出番を待っていたティーネファル・ファリガミァンが視線をノーラ・レツェルへと向けると。
「スヤァ……」
「って、思いっきり寝てやがるし!」
ノーラは撫でていたミニうさを枕にして眠りに落ちかけていた。
「……はっ! ティーくん大丈夫、寝てないよぉ?」
幸いティーネファルがツッコミを入れたことで、出番には影響せずに済む。ついでにミニうさも助かった。
「マジで大丈夫なのか? この時間からライブとかやっぱ無理じゃね?」
「大丈夫だよぉ。寝そうになる前に歌い出せば眠気も飛ぶからぁ」
「……いや、大丈夫に聞こえないんだが?」
ティーネファルの懸念をよそに、紹介を受けてステージに立ったノーラは寝ることもなくいつも通りに歌い始めた。
夜の静寂の中 瞬く二つの灯り
(……ステージに立つとちゃんとするんだよな。
っと、ダンスか。身体動かすのは好きだ、なんなら目立ってやるか)
ティーネファルがダンスに集中し、流れる音楽とノーラの歌に合わせてステップを踏む。時折混ぜるジャンプに観客もノリよく跳んで盛り上がる。
(へぇ、悪くないな。客の反応もいい。
オレ一人だとここまではならなかったかもな――)
そんなことを思いながらノーラに視線を向けると、視線に気付いたノーラがちょっと誇らしげな表情でウィンクをしてみせた。
(褒めてねぇよ。一人よりはマシってだけだ)
そう吐き捨てるも、別のところではまぁ悪くないか、という思いを抱くティーネファルであった。
「お疲れさまぁ。寝ることもなかったし、成功だよねぇ?」
「ライブ中はな。……ま、思ったより悪くはなかったよ」
ティーネファルの評価に、ノーラが微笑みを見せる。



