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「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

超耐久ライブ×団結サバイブ!

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リアクション

【5】【バトル】華乱葦原戦
1 色町アイドル騒乱




 仮想空間ではあったものの、ひんやりした薄暗い夜気は、まさに華乱葦原のそれを忠実に再現していた。
 住民の姿はないものの、多くのアイドルたちが、互いの技を競って戦っている。
「いますよ、います。三人……戦っている様子はありません」
 妖眼幻視で明々と戦いの昂ぶりがともるこの状況では、戦っていないものの方がかえって目立つ。
 エイリル・プルフーはそれを好機として、槍沢 兵一郎屍田 影文に目くばせをして相手の居所を指した。
「あいよ、それじゃあ、先手は任せたぜ」
 兵一郎と影文が敵に迫る間に、エイリルは離れたこの位置から一手目を放つのだ。
 彼女が妖気を込めた腕を地面に突き込むと、派手な音を立てて、離れた位置に巨大な拳がにょっきりと姿を現した。
「負けてらんねぇな……!」
 打刀:熱切を抜いた兵一郎は敵前へと姿を現し、さらに影文は敵の背後に忍び寄る。
 こちらに向かって駆け込んでくる敵を見つめながら、兵一郎は自らを鼓舞するように鬨の声を上げ、大上段に構えた刀で切りかかった。
 敵の剣筋を一振りでねじ伏せ、返す刀で敵を逆袈裟に斬り捨てる。
 勝敗は一瞬だ。
 そして、さらに攻め入ってきた忍者には、身を隠しながらこちらへ駆け寄ってきたエイリルの雷丸招来が炸裂する。
 パーティが総崩れになり、残された半妖は慌てふためいた様子でこちらの様子をうかがう。
「……くっ、背水の陣だッ!」
 そして勝ち目がないと見るや、すぐさま身をひるがえして、兵一郎に背を向けて一目散に駆けだした。
 だが彼の行く手には、影文が身を隠している。
「あんたひとりで陣なのか?」
 走る敵を尖土遁術で足止めすると、影文は忍刀を抜いてすばやく忍び寄り、その急所に刃を滑らせた。
 最後の一人を倒し終えると、敵は三人そろってこの葦原の仮想空間から姿を消した。
 そして残ったアイドルたちは、次の獲物をさがして再び走り出したのだった。



 目黒 銀河はこのとき、一人の侍と剣を構えて向かい合っていた。
「いい目をしていますね」
「あんたこそ」
 夜の華乱葦原は風情がある。
 咲いては散り、また咲く桜が、二人の侍の肩を色づけていく。
 その花びらのどれかが火蓋であったか、鬨の声をあげ、先に動いたのは敵の方であった。
 銀河の紅葉の目付は、それほどに相手を畏怖させる力を持っていたのだ。
 ゆえにこそ、敵の刀は銀河には届かず、切り付けられたのは敵の方であった。
「――ご安心なさい、峰打ちです」
 そして、炎蜥蜴を鞘にしまうなり、敵はバッタリと倒れ伏して動かなくなってしまった。



「さぁ、僕達が相手だ!誰だろうと掛かってこい!」
 夜の華乱葦原に、高らかな向有 ガイアのラウドボイスが響く。
 照美 瑠羽がともした灯かりに照らされて、その姿は戦場でひときわ目立って見えた。
 襲い掛かってくる敵にガイアはピルムで武器をかちあわせた。
 敵の攻撃を身軽にかわしつつ、あるいは槍をつかってブロッキングして防ぐ。
 そうして敵の突きざみの攻撃をピルムでいなすが、しかしガイアは守るばかりで攻めあぐねてしまった。
「ケヒヒッ、闇の炎に焼かれるがいいです!」
 だが、ふとそこへ、瑠羽の鬼火が飛んでいく。
 その攻撃を危うくかわしたが、不意を突かれた敵は思わず後ずさった。
 彼はその隙を見逃さずツインスラッシュを放つ。
 しかし目の前の戦いに集中していたガイアは、倒れ込んだその敵の陰に忍者が潜んでいることにまでは気づかなかった。
 忍刀を構えた敵に向かって、瑠羽は桜樹の木刀で応じる。
 だがそのまま突っ込んできた敵にも、瑠羽は動じることなく、むしろ忍刀の間合いの中へと踊り込んでいった。
「油断大敵……ですよ!」
 そして、敵忍者の身体目がけて、瑠羽は鬼火を打ち込んで倒した。
 二人は健闘した。しかし、彼らの周りにはさらに敵が待っている。
「フフフ……お困りのようだね。忍ぶどころか助太刀しよう!」
 忍刀金烏と忍刀玉兎、二振りの刀に炎をともしたジュレップ・ガーリースカイが、ガイアと瑠羽に襲い掛かる敵の一人に切りかかった。
 そして、忍び二刀流と極火二刀を駆使しながら、彼女は次々に敵を倒していく。
 だが、それに負けじとガイアも武器を取り、瑠羽も術の構えをとった。
「君たちの戦い方、私は好きだよ!」
「……ありがとう」
 このまま戦っていれば、敵の手はこちらに集まり、味方への注意はそれる。
 彼らはこくりとうなずき合い、そして次なる戦場へと駆けこんでいった。



 小路においてある水瓶の陰に隠れて、一色 緑は眠っていた。
「ん~……ん?」
 だがそんなことをしていれば、点数を稼ぎに来たアイドルに打ち取ってくれと言わんばかりだ。
 忍刀を構えた一人のアイドルが、抜き足差し足でこちらに近寄ってくるのが緑には分かった。
 敵が緑のテリトリーに侵入した瞬間、緑は懐の仕込み毒針ととんがり付け爪に燃える炎をともして立ち上がった。
「人の、安眠を、妨害しないで」
 起き抜けに仕込み毒針を擲ったものの、敵もさるもので、見事にかわしてみせた。
 しかし、追い打ちに仕掛けてきたとんがりつけ爪の投擲には対応できず、急所を撃たれた敵はもんどりうってその場から立ち去った。
「……おやすみ」
 そして、緑は再び眠りについた。
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