三浦半島に広大な敷地を構える
アイドル育成学校フェイトスターアカデミー……通称、フェスタ。

フェスタの生徒たちは未来のトップアイドルを目指し、
授業、レッスン、異世界冒険と大忙しの日々を送っています。

特に今はビッグイベント『キラフェス』に向け、
生徒たちは、いつも以上に大忙しのご様子――

そんな中、フェスタに
とある依頼が舞い込んできました。

「ときめきフラワー商店街からのイベント出演依頼ですか」
「はい、知り合いの組合長から相談を受けまして」

フェスタ校長の木　馬太郎に企画書を渡しながら、
渡邊　継美は頷きました。

ときめきフラワー商店街は
フェスタとイクスピナの近くにある古くからある商店街です。
前々からシャッターが下りている店が多くありました。

イクスピナが出来て以降は
近くまで多くの人が来るようになったものの……
古い商店街には、なかなか足を運んでもらえない状況が続いています。

「これが最後の商店街イベントになりそうなため、
ぜひフェスタの生徒にライブをやってもらえないか、と」

「ふっふっふ、あの商店街は継美くんにとって
思い入れのある場所でしょうからねぇ。

イクスピナが出来る前から我が校の生徒もお世話になっている
人情味あふれる商店街です。
これが最後だなんてさせるわけにはいきませんねぇ。

せっかくですから、
フェスタの全面バックアップで
ここはもっと“大きく派手に”開催すべきでしょう！

……ちょうど、蘇らせたいものがもう一つ、ありましたからね」



「で、アイドル学校に片っ端から声かけて
こんな大きなイベントになったのか」

桐島　泰河は、『花と緑のアイドル祭り！』と銘打たれた横断幕の下、
商店街内に設けられたステージを覗いていました。

「ふふー、たくさんの学校のアイドルが参加することになって
ネットで結構話題になってましたねー。
ローカルテレビ局ですけど、三浦テレビも協力してくれることになりましたし」

西宮　彩がスマホをチェックしながら微笑みます。

「ディメンションシフトまで持ってきて
セブンスフォール化とか、豪華だよなぁー。

って……なんだろ？
あの、ステージを飾ってるプランターのところ……
明らかに変な植木鉢があるんだけど……」

色とりどりの花が並ぶ中、
一つだけ無骨で巨大な“根っこ”が生えています。

「世界樹、じゃないよな。なんだろ？」

「ああ、アレは“ドリアディナの根”です。
校長先生にお願いされて、
樹の遺跡のエルフさんたちから譲ってもらってきたんです」

「なんでだ……？」

「校長先生が言うには、
今、あのステージ上にあるドリアディナの根は
世界を超えて繋がっているそうです。

だから、この商店街に集まる
アイドルたちの芸の力で、
ドリアディナを復活させることができるかもしれない、と」

「ほんとか！？　さっすが、木校長！」

テンションが上がった泰河はステージに駆けあがっていました。

「よーし、やるぞー！！　俺たちのライブで
神獣ドリアディナと、ときめきフラワー商店街、
どっちも蘇らせるんだ！！」



セブンスフォール。
“死んだ”ドリアディナの根が地中のあちこちに残る
崩壊したばかりの樹の遺跡。

「何の用だ？　人間よ」

「警告に来たんだよ」

樹の遺跡の跡を守っていたエルフたちの前に現れた
魔術師ヌーノは言いました。

「じきにクロシェルたちが、ここへ来る」

「なにっ！？　奴らはファラムート様らを追って
霊峰アークラウドへ向かったのでは……？」

「騎士団に友人が居てね……。
クロシェルは樹の遺跡の迷宮で、探すものが出来たんだってさ。
彼らは、“穴”の奥にあるものを手に入れるつもりだ」

崩壊した樹の遺跡の更に奥の迷宮の先には
伝承にある悪魔に関係するとみられる
異形が這い上がってくる“穴”があります。

「今は樹の神獣バランの枝を借り受け、
一時的にとはいえ穴を封じる結界は機能している……。
それを破られれば、穴から這い出て来る怪物によって
ドリアディナの躯が荒らされてしまう……」

「だけど、ここに居ると君たちが危険だよ？」

「……我々は“穴”の結界を護り、ドリアディナの躯を守る。
ドリアディナが滅ぼされたのは、我らエルフに責の一端がある。
それに……“アイドル”が言ったのだ。きっと、よみがえらせてみせる、と」

「そう言うと思ったよ。
だから、その“アイドル”たちに助力を願ってきたよ。
ドリアディナが復活するまで耐えきれば、勝機はある」



「まさか、リンアレル達が素直にアークラウドへ向かわず、
ソウルエンドへ向かったとはな。
ヤツらが“ウタ”を手に入れた時のための対抗手段が必要だぜ」

クロシェルはボヤきながら
軍の一部を引き連れ、樹の遺跡を目指していました。
しかし、そのナイトやプリーストたちの目は虚ろでした。

「いいか、てめぇら。
目指すのは、遺跡の奥にある“穴”だ。
あそこに2000年前、ドワーフどもが隠した異界の剣がある。
そいつを手に入れるんだ」

虚ろな目をした騎士たちは、生気の無い様子で頷いたのでした。



ときめきフラワー商店街。

フェスタ生徒たちを遠くから
不敵にあざ笑う人影がありました。

「フッ……キラフェス予選会の恨みを晴らす時が来たようね」

プレゼントスライム――
フェスタのアイドルのライバルを自称する他校ユニットです。

「ローカルテレビの取材も来ているこの大舞台で
完膚なきまでに実力差をハッキリと見せつけてやるわ！

ここで目立てば、キラフェスの特別選考で敗者復活もあるでしょうからね！」

「いえ、全ての話題をかっさらうのは私たちです。
今度こそ、私たちの真価をお見せしましょう」

そこには司馬八咫子とユニットを組んでいた
にゃたこ☆SRのメンバーらが居ました。

「我々“SRズ”は新たなリーダーを見つけたのだ。
頼むぞ、シロミ君！」

「フッ、S（シ）R（ロ）ミか……悪くないユニット名だ。
他校とのコラボも面白いものだな」

（ミがどこにも関係してない……）

早速SRたちは不安を抱えているのでした。


そして――――

「応援したいルミ……応援したいルミ……」

商店街のあちこちやプランターには
ルミマルたちの姿もありました。

メインクエストで進行中のストーリーに関連したトリガーシナリオとなります！

基本的にシナリオ参加者全員が小説（リアクション）に登場し、
このシナリオの最終的な結果はメインストーリーに影響を与えます！
また行動内容や結果などによって称号がもらえることがあります！

このシナリオは、クエスト「第十四話「失われる歌」」をプレイ頂くと
より楽しんでいただけますが、未プレイでも問題なく遊ぶことができます。

商店街はディメンションシフトの影響で
セブンスフォールの世界法則となっているため
セブンスフォールのスタイルが最も効果的に活動することができます。

正式なシナリオでは皆さんで長く遊んでいくためのルールがございます。
シナリオのルールや遊び方につきましては、下記をご確認ください。

●プレイガイド「シナリオアクションの書き方」
●マニュアル「シナリオ」

シナリオに参加したら、下記のアクションパートから一つを選択し
アクションを作成、投稿してください。

◆ご注意
シナリオで使用できるスキル・アイテムはアクション投稿時に装備しているものだけとなります。
ただし、ポケットに装備しているものは反映されませんのでご注意ください。


【１】【ライブ】ライブでイベントを盛り上げる！　難易度：２
商店街に設置された特設ステージで
『花と緑』がテーマのアイドルイベントを盛り上げます。
ステージや商店街は多くの花や木々で飾られています。

イベントが盛り上がれば
商店街とドリアディナは復活することになります。
また、会長によって、ときめきフラワー商店街のイメージアイドルも決定されます！

色んな学校のアイドルたちが次々にライブを行う形となります。
様々な客層の観客が集まっています。

また、ローカルテレビ局「三浦テレビ」が取材にも来ており
商店街のネットＰＲ素材も兼ね、全てのライブをカメラに収めてくれます。
カメラはステージ正面と、ステージ上の2台となり
動きを入れながらアイドルを撮影してくれます。

自分は出演しないで、ライブを観客として楽しんだり
撮影に協力したりすることもできます。

西宮彩、桐島泰河、プレゼントスライム、シロミ先輩、ルミマルに
アクションをかける場合は、こちらのパートとなります。

【２】【ミックス】ライブ以外でイベントを盛り上げる！　難易度：１
ライブ以外の事で商店街を盛り上げます。
出店を出したり、風船を配ったり、ステージではなく路上でパフォーマンスを行ったりなどの他、
空き店舗に自分のお店を出させてもらったりすることもできます。

また、イベント中の商店街自体を飾ったり、演出したり、
商店街の今後そのもののプロデュース案を出すこともできます。
（今後のプロデュース案は、採用されない場合もあります）

こちらでも三浦テレビが取材をしており
商店街のネットＰＲ素材も兼ね、街の様子やアイドルたちの活動を撮影してくれます。

お客さんとして商店街をぶらぶら楽しむこともできます。

渡邊継美、ルミマルにアクションをかける場合は
こちらのパートとなります。

【３】【バトル】樹の遺跡で結界を護る！　難易度：２
“穴”を封じる結界を護るため、
遺跡の中で、クロシェルたちを待ち受けます。

クロシェルたちが結界を破ってしまうと
ドリアディナは完全な形で復活できなくなってしまい
“異界の剣”もクロシェルに奪われてしまいます。

遺跡は狭く入り組んでいますが、
エルフたちには地の利があり、幾つかの秘密通路も知っています。

敵は基本的に
ナイトとプリーストのコンビとなります。
どうやら、魔術師ノーマによって魔術的な催眠状態にあるようです。
ライブで正気に戻すことが出来るかもしれませんが
問答無用で攻撃してくるため、ライブを行う場合は動きを止める必要はあります。

クロシェルも潜ってきているため、
挑むこともできますが、彼と戦う場合、難易度は非常に高くなります。

ドリアディナが復活するまで
耐えることができれば、クロシェルたちを追いだすことができます。

また、遺跡内を探索したり、
エルフたちと交流したりすることもできます。

ヌーノ、クロシェルにアクションをかける場合は
こちらのパートとなります。