――フェイトスター・アカデミー。
　アイドル達は今日も、芸能活動に異世界冒険に大忙しです。

　そんなある日のこと。
　木　馬太郎校長が、「お話したいことがあります」とフェスタの生徒たちを集めました。

「何かしら……？
　花子、聞いてない？」

「い、いいえ。ぜんぜん……」

　ハルが花子に尋ねますが、かぶりを振ってこたえます。
　転校に向けて事前面談に来ていた嘘や、遊びに来ていたリンアレルも、どうやら何も聞かされていないようです。

　そうして彼女たちがしばらく待っていると、校長が台車に大きな布が被せられた何かを持って現れました。
　しかしその足取りはぎこちなく、どこかこわばっている印象を受けます。
　珍しく緊張している校長を見て、周りにも動揺が走りました。

「どうしたのよ、校長？
　らしくない顔して……というか、そこは顔でいいのよね？」

「大丈夫だと思います、ちゃんと色も変わりますし……
　ところで、その大きな包みはいったい……？」

　リンアレルが問いかけると、校長は一度深呼吸をして応じました。

「ええ。これは……
　皆さんがもう立派なアイドルになった……そう思った時に使おうと思っていた、
　先生秘蔵のお宝アイテムです」

　そして被せていた布を勢い良く引き――その中の、一枚の大きな鏡を周りに見せました。

「鏡、ですか？」

「お宝っていうほどのものじゃなさそうなのよ……って、こ、これ！？」

　嘘がおもむろに鏡をのぞき込むと、映っていたのは普段着ではなく、ディバインドリーマーの自分の姿。
　しかも勝手に動いているうえ、凄まじいライブを鏡の向こうで披露しているのです！

　その場にいた嘘以外の面々も、同じような状況を見ているらしく、この鏡がただの姿見ではないことを否が応でも思い知りました。
　自分よりも優れた自分を見せつけられる鏡……校長は生徒たちの様子を見て、おもむろに話し始めました。

「この鏡はアイデアル・ミラーといいます。
　鏡の向こうにいるのは、皆さんがそれぞれのスタイルを極めた姿……“理想の自分”とでも呼ぶべきもの。

　そして、今回お集まりいただいたのは他でもなく……
　この“理想の自分”に挑戦してもらうためです！」

「挑戦……？」

「どういうことですか、おじさま？」

「この鏡を入口にして、皆さんは自分の見ている“理想の自分”と相対する場所へ行くことができます。
　芸器を構えればライブで、武器を構えればバトルで……皆さんは自分自身と向き合うことになります。

　そして、“理想の自分”との対決を通して、皆さんにはその理想の向こう……
　一人前の一歩先を目指してほしいのです」

「一人前の、一歩先……ですか」

「――つまりこの向こうにいる自分に、勝てばいいのよね？」

　校長はハルの言葉にうなずきます。
　とはいえ相手は“理想の自分”、勝つことは容易でないことを校長の表情が物語っていました。

「ええ……ですが勝ちきれなくてもいいのです。
　この試練を通して、新たな自分を見つけることができれば、
　きっと皆さんの力になるはずですよ」





　――こうして校長は、みなさんに
　“理想の自分”と相対する鏡「アイデアル・ミラー」の試練を課しました。

　自分自身との対決を通じて、アイドルとして新たな可能性を見出し――
　そして理想を超え、一人前の一歩先を目指しましょう！

「ヒロイックソングス！」運営チームです。
スペシャルシナリオ「自分との戦い！　アイデアル・ミラーの試練！」をお送りいたします。

今回のシナリオは、ワールド・スタイル問わず参加が可能です。
是非奮ってご参加ください！

また、クエスト「光凛とふしぎな大鏡」とも内容が関連しております。
このシナリオだけでもお楽しみいただけますが、
プレイするとより理解の深まる内容となっておりますので
是非チェックしてみてください！

■基本的な状況
・木　馬太郎校長は、生徒たちがアイドルとして一人前のその先に挑戦するため、
　理想の自分を覗ける鏡アイデアル・ミラーを用意していました。

・アイデアル・ミラーの中には不思議な世界が広がっており、
　その向こうではスタイルを極めた“理想の自分”が勝負を挑んできます。
　その自分と向き合い、打ち勝つことで、アイドルとして成長できると木校長は考えています。

・“理想の自分”との対決を通して、自身の新たな可能性を見出すこともあるでしょう。
　各パートで新たな可能性を見出すことができた数名には、称号のほか、特別なスキルまたはアイテムが手に入ります！
※スタイルはアクション送信時のものになります。
　また、手に入るものはキャラクターによって異なります。

・さらには鏡に映る“理想の自分”を超え、「一人前の一歩先」に到達するアイドルもいると言われています。
　各パートで「一人前の一歩先」にたどり着いた方は、特別な称号のほか、高ランクスキルまたはアイテムのオーダー権が手に入ります！


【１】“理想の自分”とライブで勝負！：難易度？
※難易度はスタイルランク・総合ランクにより変動します。

鏡の向こうの世界で芸器を構えると、“理想の自分”とのライブ勝負が始まります。
あたりが大きなライブ会場になり、目の肥えたファンを観客に、ライブをすることになります。
ファンたちはどちらがより「あなたというアイドル」として推せるかを見ており、あなたらしいライブを望んでいます。
※グループで参加した場合は、そのグループのファンが観客となります。

“理想の自分”は姿形も、スタイルや装備、スキルも自分と全く同じものを持っていますが、
それらを使いこなした最高のパフォーマンスを披露し、鏡の世界の観客を魅了します。
理想の自分に打ち勝ち、認めさせるためには、自分が最も力を発揮できるスタイルで挑むだけでなく
持っているすべてを出し切ったライブを見せる必要があるでしょう。

完全に敗北し、理想の自分に心を打ち砕かれてしまうと
記憶とともにアイドルの力を失ってしまうため、そうなる前に先生たちが止めに入ります。
しかし勝利することができれば、アイドルとしてひとまわり成長することができると校長は考えています。

“理想の自分”との対決を通して、新たな可能性を見出すことができた数名には
称号と特別なライブスキルまたはアイテムが手に入ります！
※スタイルはアクション送信時のものになります。
　また、手に入るものはキャラクターによって異なります。

さらにシナリオ中、「一人前の一歩先」にたどり着いた一名には、
特別な称号とオリジナルの高ランクライブスキルまたはアイテムのオーダー権が手に入ります！


○ライブ勝負の基本的なルール
　向かい合う二つのステージで、同時にライブを披露します。
　観客たちは気持ちに応じて変色するペンライトを持っており、観客が今どちらに心が傾いているかを現す指標になっています。
　“理想の自分”に傾いていると赤、現実の自分に傾いていると青、そして二者の間で揺れているとオレンジに変わっていきます。
　ライブが終わった時点で、青いペンライトのほうが多ければ勝利となります。

一対一で向き合うもよし、共演での対バンもよし。
今のあなたが持ちうるすべてで、“理想の自分”に挑みましょう！

※ご注意
　ライブはアカウントごとに行われます。（追加キャラクターは同じステージにいます）
　またグループアクションの場合は、グループごとにライブが行われます。
　どの場合でも、対決する“理想の自分”は、キャラクターごとに一人ずついる状態になります。


【２】“理想の自分”とバトルで対決！：難易度？
※難易度はスタイルランク・総合ランクにより変動します。

鏡の向こうの世界で武器を構えると、“理想の自分”とのバトルが始まります。
あたりは広々とした、白い石床の張られた闘技場になります。

闘技場は平面で、全体を壁と天井に覆われ、隠れる場所はありません。
しかし、床や壁は石の板は剥がして障害物として利用することができます。

“理想の自分”は姿形も、スタイルや装備、スキルも自分と全く同じものを持っていますが、
それらを使いこなして襲い掛かり、倒そうとしてくるでしょう。
それに打ち勝ち、認めさせるためには、自分が最も力を発揮できるスタイルで挑むだけでなく
持っているすべてを出し切って戦う必要があるでしょう。

完全に敗北し、理想の自分に心を打ち砕かれてしまうと
記憶とともにアイドルの力を失ってしまうため、そうなる前に先生たちが止めに入ります。

・“理想の自分”との対決を通して、新たな可能性を見出すことができた数名には
　称号と特別なライブスキルまたはアイテムが手に入ります！
※スタイルはアクション送信時のものになります。
　また、手に入るものはキャラクターによって異なります。

・さらにシナリオ中、「一人前の一歩先」にたどり着いた一名には、特別な称号と合わせ
　オリジナルの高ランクバトルスキルまたはアイテムのオーダー権が手に入ります！

一騎打ちでも、仲間との共闘でも構いません。
今のあなたが持ちうるすべてで、“理想の自分”に挑みましょう！

※ご注意
　バトルは基本的にアカウントごとに行われます（追加キャラクターは同じ闘技場にいます）。
　ただし、グループアクションの場合は、グループごとのバトルとなります。
　どの場合でも、対決する“理想の自分”は、キャラクターごとに一人ずついる状態になります。