アイドル学校フェイト・スター・アカデミー。
　並み居るライバル校たちの中でも、業界では大きく話題になるほど各方面で活躍を続けています。

　オルトアース現象によって、何かが地球のアイドルに着実に近付いていることを誰からともなく感じながら、
　今日も様々な世界で各々のレッスンや修行に明け暮れています。



　ある日の全校集会。フェスタ生達は動揺していました。

　校長の代わりに朝礼台に立ったのは、猫の頭をした不思議な人物だったのです。
　しかも――アイドルなら誰もが彼（彼女？）が大物であると分かるくらい、異様な貫禄を放っています。

「やあやあにゃあ。ごきげんよう、諸君。
　ワガハイは芸能人である。名前はバス＝テトニャ。
　彼――んんっと、おぬし今は名前はにゃんだったかニャ――そうそう、馬太郎とはそこそこ長い付き合いでニャ」

　こしょこしょと耳打ちする木　馬太郎校長はいつもに増して恭しく、
　テトが本当に大物芸能人であることを物語っていました。
　続いて、聖歌庁のトップである白陽　秋太郎まで出てきたことに生徒一同はまたざわめきました。

「バス＝テトは言わずと知れた音楽の第一人者でもある。
　彼女が直々に、フェイトスターアカデミーのアイドルたちの力量を計りたいと申し出たのだ――
　各自、決して失礼と失態の無いよう、アイドルとしての務めを最大限果たすように！」

　女性（メス？）だったんだ……という空気が流れる中、テトがキランと猫の目を光らせました。

「時に！　芸能人であるワガハイがおぬしらに聞くニャ。
　“芸能”とはいったい何かね！？」

　ビシッと指を差されたのはウルトラレイのリーダー、桐島　泰河でした。
　ウルレイのメンバーたちは明らかに心配そうに彼を見つめています。

「芸能！？　こう……すごくって！　キラキラで！　胸がうわーってなるような……！」

　「やっちまった」というウルレイメンバーの重苦しい空気の中、楽しげに身振り手振りで説明する泰河に、
　テトは「ふむ」と目を細めました。そしてまた耳を疑うような返事を返します。

「まあ、だいたいそんなもんかニャ。心がそう分かっていればいいニャ。
　――つまり人々に、そして世界に、神が如く多大な影響を及ぼしてこその芸能人ニャ！」

「神……？
　『バステト』と言えばエジプトの神々の一柱だ。もしかして何か関係が……？」

　橘　駿がテトを見上げますが、ただただ芸能人オーラに眼鏡がやられてしまうばかりです。

「馬太郎君は君達にも芸能界を目指して貰うべく咲星学園を復活させ、このフェスタを創ったニャ。
　しかし、猫も芸能界も気まぐれニャよ。もうあまり長くは待っていられないのニャ――」

　テトが両手を挙げると、フェスタのグラウンドに聖歌庁のトラックが次々に飛び込んできました。
　そして、瞬く間に野外ステージを組み立てていきます。

「バス＝テトが命ず。
　ここで、おぬしらのアイドルとして芸能を司る実力があるか示せニャ！
　もしも芸能界に相応しい者が一人もおらぬような学園ならば――
　フェイトスターアカデミーは即刻閉校ニャ！」

　一瞬の沈黙の後、生徒達はその言葉の意味を理解し騒然としました。
　しかし、決意を固めたような表情の校長、相変わらず能面のような秋太郎――彼女は至って本気のようです。

　フェスタ生達は今、自分達の学校を守り抜くという大きな試練に挑むと共に、
　謎の多き芸能界への一歩をまさに踏み出そうとしているのでした――。

「ヒロイックソングス！」運営チームです。
スペシャルシナリオ、「猫神バス＝テトの誘い　～芸能界へご招待！？～」をお送りします。

今回の舞台は地球となりますが、全世界のスタイルを有効に使用する事が出来ます。
どなたでもご参加頂けますので、お好きなパートをお楽しみ頂ければ幸いです。

シナリオのルールや遊び方につきましては、下記をご確認ください。

●プレイガイド「シナリオアクションの書き方」
●マニュアル「シナリオ」

シナリオに参加したら、下記のアクションパートから一つを選択し
アクションを作成、投稿してください。

◆ご注意
シナリオで使用できるスキル・アイテムはアクション投稿時に装備しているものだけとなります。
ただし、ポケットに装備しているものは反映されませんのでご注意ください。

■オルトゲージの付与
シナリオに参加していただいた方には、オルトゲージがもれなく＋１点付与されます！
さらにシナリオ中で活躍したキャラクターには追加で付与が行われます。

また、このシナリオで活躍された方には、特別な称号をお送りすると共に
バス＝テトの推すアイドルとして芸能界デビューし、
次シリーズのトリガーシナリオのシナリオガイドに登場します！


○基本的な状況
・芸能界からバス＝テトという人物がフェスタに視察に来ました。
・どうやらテトはフェスタ生の実力を測ると共に、数人を芸能界デビューさせるつもりでいるようです。そのため、テトや聖歌庁の指揮の下、フェスタでライブが行われることになりました。
・しかし、もしもデビューに相応しい生徒が一人もいなかったり、芸能への意欲のある者が少ないとテトが感じたりした場合は、フェスタの即時閉校が決定してしまいます！


【１】ミューズの試練　難易度：５
バス＝テトにより、三浦半島周辺の荒くれ者たちがフェスタに集まってしまいました！
チンピラからヤクザ、不良海軍に中国マフィアなど、血の気の多い者達が揃い踏みです。
そんな彼らも心から一緒に歌ったりセッションしたくなるような音楽の素晴らしさを伝えるライブを行いましょう！

テトは基本的な技術に加えて、彼らに対する影響力を重点的に見ているようです。
観客の心にどう響かせるか、記憶に残すかなど工夫してみるとよいでしょう。

・荒くれ者たちについて
訳も分からず会場に集められ、怒っている者や不満に思っている者も多い状態です。
まず彼らを宥めてライブに耳を傾けさせることも必要になってきます。
また、放っておくとステージに上がり込んで暴れ始める者も出てくる可能性がありますので注意が必要です。

※このパートでは、PRESENT SMILEのメンバー達、ハルと共演することが出来ます。


【２】アレスの試練　難易度：５
バス＝テトにより、三浦半島周辺の歌を生業とするアーティストたちがフェスタに集まりました。
バンドのボーカルから合唱団、音楽の先生にカラオケ名人など、歌に今までの人生を費やしてきた大人しい人ばかりです。
そんな彼らも思わず武器や己の拳で戦いを経験したくなるような、殺陣を取り入れたライブ行いましょう！

テトは基本的な技術に加えて、彼らに対する影響力を重点的に見ているようです。
観客の心にどう響かせるか、記憶に残すかなど工夫してみるとよいでしょう。

・アーティストたちについて
ライブ自体には興味を示しますが、殺陣が始まると一時的に興味を無くしてしまう者が多いようです。
それでも大人しくライブは見ていてくれるので、挽回を狙いましょう。
また、放っておくと自分達でミニライブを始めてしまう者もいるためうまくライブに引き込みましょう。

※このパートでは、Ultra Rayのメンバー達、レイニィ・イザヨイと共演することが出来ます。


それではみなさんのご参加とアクションをお待ちしております。

【11月26日　追記】
リアクションの公開予定日を『2018年11月28日（水）』へ変更いたしました。
ご参加頂いたお客様にはお待たせしてしまい大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。