アイドル養成校・フェイトスター・アカデミー……通称フェスタ。
　所属するアイドルたちは、今日も勉強に冒険にアイドル活動と大忙しです。
　そんな中、フェスタにある仕事のオファーがありました。

　依頼主は芸能界でも評判のプロデューサーケイ・ササキ。
　現場は、和の世界華乱葦原です。
　これまで以上のビッグ・オファー……フェスタ生たちに舞いこんできた仕事とは――？


◆◇◆


「育毛シャンプーのプロモーション……ですか？」

「ええ。商品名は『エンジェル・バース』……『天使が生まれる』がキーワードよ。
　フェスタの実力がこの芸能界でどの程度通用するか、腕試しだと思ってちょうだい」

　その華やかなレディーススーツに身を包んだ細身の男性――プロデューサーケイ・ササキの言葉に、フェスタの校長、木　馬太郎は腕組みしてうなずきました。
　ササキPはこれまで、アイドルのクオリティに信頼のあるグランスタとつながりを持っていましたが、
　樹京での行動が波及して、グランスタにパパラッチ・カノン……衝撃的なスキャンダルが報じられるという噂も立っているため、
　地球、華乱葦原の両方で順調に評判を伸ばしているフェスタに、今回オファーしてきたのです。
　この仕事で手ごたえがあれば、今後もササキPから大きな仕事がやってくる可能性もあるでしょう。

「評判には聞いていましたが、コウモリのような方ですね」

「機を見るに敏、と言ってほしいわね。したたかでいなきゃ、この業界は渡っていけないのよ」

　企画書をバシバシと叩きながらササキPは企画を説明します。
　どうやら、樹京でライブを行い、その映像をPVとして起用するという目論みのようです。

「効き目のほどはわかんないけど、わかんないなりに売るのが仕事よ。
　それで、細かい場所なんだけど――」


◆◇◆


　――ところ変わって、和の世界、華乱葦原。

　樹ノ国首都樹京は現在、穢ノ神の復活や、それの引き起こした事件により、情勢が悪化していました。
　人々の不安な感情が、小競り合いや諍いなどの形で徐々に露見し始めています。
　その中でも、樹京のはずれにある羅城門の周囲はとくに治安が悪く、ならず者の吹き溜まりとなってしまっており、平穏な暮らしが脅かされているのでした。

「……で、ここでやれと」

「そうみたいですよー。
　ほら、ササキPからの指示メール」

「このような場所で舞芸とは……
　民心を安らげようというのですね。感心感心」

　橘　駿と西宮　彩は、ササキPの指示通り、PV撮影の下見にやってきていました。
　そしてその道すがら、樹京の悪化した情勢を案じた観音和尚も、ここ羅城門へやってきたのでした。
　刀を巻きつけたいったん木綿や盗品を並べた商人などのならず者が、威嚇するように彼らをねめつけています。

　そして、門の下へたどり着いたとき、頭上から老婆が襲い掛かってきたのです！
　襲い掛かってきた老婆に、駿は刀の鞘で応戦しました。

「だっ、誰だ！？」

　そして老婆の姿を見た観音和尚は頭巾を目深にかぶりなおし、二人に警句を投げかけました。

「お二人とも、気を付けなさい……これは毛狩醜女（ケガリシコメ）！
　誰彼かまわず毛を抜いてしまい、抜かれたが最後、呪いによってしばらく毛が生えてこなくなる恐ろしい妖怪です！！」

「あれ？　和尚さんは頭隠す意味ないですよね？」

　そしてよく見ると、羅城門の上階部分は、毛狩醜女たちが占拠しており、
　そのそばで油断すると毛を抜かれてしまうようです。
　こんなところでライブができるのか不安がるアイドルたちでしたが、
　ふと気づいてササキPからのメールを見ると、はるか下にこっそり文章が隠されていました。

『毛狩醜女に負けない、コシのあるライブを頼むわよ！（立てた親指の絵文字）』

「……折込み済みだったというわけか。さすが芸能人……」

「駿さん、物分かりが良すぎませんか？」

　かくして、フェスタ生たちは、毛狩醜女やならず者たちの脅威を修めつつ、
　育毛効果があるらしいシャンプー『エンジェル・バース』のPVを作ることになったのでした。

スペシャルシナリオ「羅城門ウォーヘッド・ライブ！」をお送りします。

シナリオに参加したら、下記のアクションパートから一つを選択し
アクションを作成、投稿してください。

こちらはアイドルコンテスト「アイドル華の乱（アイラン）」の結果に影響するシナリオです！
本シナリオの結果は、近日発表予定のグランドシナリオの結果と合わせてアイランの最終的な結果に反映されます。
芸格アイテムをお持ちでなくてもシナリオをお楽しみいただけますが、
高い芸格を持っているほど、コンテストの成績に影響します。
ぜひ【芸格】の昇段を目指してみてください！
※芸格アイテムについては、コチラをご覧ください。
※コンテストおよび「陰陽アイドル大戦」ストーリーについては、コチラをご覧ください。

※アクション投稿時に【芸格】アイテムを装備（ポケット可）していると、
　リアクション公開時に昇段する場合があります！
　こちらのシナリオでは、どのパートでも昇段の判定の対象となります。
※シナリオで昇段する場合、リアクション公開日の前日までに入手し、
　所持している【芸格】アイテムの内、最も上位のものより上の【芸格】アイテムが付与されます。

◆ご注意
シナリオで使用できるスキル・アイテムはアクション投稿時に装備しているものだけとなります。
【芸格】アイテムを除き、ポケットに装備しているものは反映されませんのでご注意ください。


○基本的な状況
・穢ノ神の復活が影響し、樹京では不作や治安の悪化などの悪影響が出始めていました。

・そんな中、芸能界の名物プロデューサーケイ・ササキが、フェスタに
　「樹京で育毛効果のあるっぽいシャンプー『エンジェル・バース』のPVを撮りたい」という仕事のオファーを持ち込みます。

・樹京のはずれにある羅城門でライブを行い、その映像を使用することになりましたが、
　そこには、道行く人々の髪を抜いて持ち去ってしまう老婆の妖怪「毛狩醜女（ケガリシコメ）」たちの根城となっていたのです！

・毛狩醜女たちは数も多く、そのままではライブどころではありません。
　また、羅城門の周囲は樹京の中でも特に治安が悪く、住んでいる人々は困っているようです。
　放置しておくと、ライブを邪魔される可能性もあるでしょう。

・皆さんは、ライブを邪魔する毛狩醜女たちやならず者を倒しながら、
　シャンプーのPVライブを見事成功に導いてください！


○アクションパートについて

【１】PV撮影に参加する：難易度４
このパートでは、PV撮影のためのライブを行います。
主にライブスキルが効果を発揮します。

ライブにおけるササキPのオーダーは、
「とにかくシャンプーがバカ売れしそうなカンジで頼むわ！」
「毛狩醜女に負けないコシの強いライブにしてね！」
「商品名は『エンジェル・バース』、『天使が生まれる』がキーワードよ！」
とのことです。

しかし、羅城門は毛狩醜女（特徴は後述）が多くおり、みなさんに襲い掛かります。
そんな時は、バトルスキルを利用して毛狩醜女を追い払いましょう。

・毛狩りの可能性について
　万が一ピンチに陥ってしまった場合は、毛を抜かれる可能性があります。
　毛狩醜女に毛を抜かれてしまうと、毛狩りの呪いにより、
　本年中に発表されるシナリオまでは『頭髪なし』の扱いでアクションをかけていただくことになります。
　（ウィッグをつけるなどは可です）
　ちなみに毛狩醜女に自分の毛を差し出すと、10000Gで買い取ってくれます。


【２】毛狩醜女と戦う：難易度５
このパートでは、門に住み着く毛狩醜女たちを追い払います。
バトルスキルが主に効果を発揮します。

○毛狩醜女について
　老婆の姿をしており、人や妖怪の毛を抜くことが趣味で、抜いた毛でカツラを作る仕事をしています。
　小柄ながら敏捷性に長け、力も強く、あっという間に髪を抜き取ってしまうでしょう。
　都の警邏も手を焼いており、すでに何人も結った髷をハゲにされているようです。
　また、貪欲さには際限がないため、どれほど毛を手にしても満足することはないでしょう。

○毛狩醜女のボス
　毛狩醜女たちを率いているのは、妖怪から抜いた毛のカツラからパワーを得た毛狩獅子女（ケガリシシメ）です。
　髪を抜く力がひときわ凄まじく、さらには長いカツラをぐるぐる回し、鋭い毛針を撃ち出してきます。
　また、貪欲さには際限がないため、どれほど毛を手にしても満足することはないでしょう。

・毛狩りの可能性について
　万が一ピンチに陥ってしまった場合は、毛を抜かれる可能性があります。
　毛狩醜女に毛を抜かれてしまうと、毛狩りの呪いにより、
　本年中に発表されるシナリオまでは『頭髪なし』の扱いでアクションをかけていただくことになります。
　（ウィッグをつけるなどは可です）
　ちなみに毛狩醜女に自分の毛を差し出すと、10000Gで買い取ってくれます。


【３】羅城門周辺をパトロール：難易度２
このパートでは、羅城門周辺にいるならず者をこらしめます。

　羅城門周辺では、妖怪や人間による小競り合いが絶えず、
　人々の平穏な暮らしが脅かされています。

・茶屋、蕎麦屋などの人が集まる店
・人気の少ないうらぶれた通り
・ならず者の隠れ家周囲

などの場所では、絶えずトラブルが起こっているようです。
バトルスキルによって打ち据えるほか、ライブスキルで楽しませることも可能でしょう。

【2017年11月22日16:40　修正】リアクションの公開予定日を『2017年11月24日（金）』へ変更いたしました。 ご参加頂いたお客様にはお待たせしてしまい大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。