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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

ふぇすた座、こけら落とし!

リアクション公開中!
ふぇすた座、こけら落とし!

基本情報

マスター ヒロイックソングス!運営チーム
ワールド 華乱葦原

料金

参加 150ポイント
キャラ追加 100ポイント
最大追加数 3名まで
文字数追加

スケジュール

リアクション
公開
2017年08月25日公開!

※アクション締切時の参加PC数で正式な公開予定が決定されます。詳しくはこちら

シナリオガイド

ふぇすた座の劇場を守るため、“どでかい”舞芸者集団に勝利せよ!

シナリオ名:ふぇすた座、こけら落とし! / 担当マスター:ヒロイックソングス!運営チーム

 華乱葦原、桜稜郭は色町のとある道中。
 いつもよりにぎやかな往来では、アイドルたちが
 和紙に版画を刷ったチラシを持って、呼び込みをしています。

ふぇすた座、本日こけら落としです!」

 もともとあちこちで舞芸を披露してきたフェスタ生たちですが、
 座として劇場に人を招くのはこれが初。
 緊張するもの、期待が勝るもの、千差万別な中で呼び込みが行われています。

「ビラ配りってなんか、アイドルって感じがするよね!」
「う~ん……そう、なの?」

 泉 光凛奥 莉緒もその中に混ざって、道行く町民たちにチラシを配ってまわっています。
 積極的に動き回る光凛に対して、莉緒はなかなかうまく声をかけられないでいます。
 しかしやがて、フェスタの生徒――ふぇすた座の仲間に励まされ、おっかなびっくり、配って回りはじめました。

「結構、興味を持ってくれてるね」
「これも、“新来芸道”のおかげかな?」

 新来芸道……華乱葦原で起こっている“アイドルブーム”は、
 今や桜稜郭の町民にも広がりつつあり、多少の差はあれど、多くの人や妖怪が地球風の服やアクセサリを身に着けています。
 その影響か、華々しい格好をしたふぇすた座の舞芸者たちは、町民たちからおおいにウケているようでした。

 こうして二人が頑張っていると、不意に、少し離れたところから
 なにやらいさかいのような声が聞こえてきました。

「大したことなさそうな“座”だなぁ、おい!」
「何だよ、いきなり文句つけてきて!」

 ふと目をやると、そちらの方では神谷 春人が、舞芸者と思しき大男と言い争いをしているようです。
 大男は同じく舞芸者らしい取り巻きを連れて、ふぇすた座に向かって威張り散らしています。

「いい度胸してやがるな! このお方を知らねぇとは、さてはてめぇモグリだな?」
「おうおうおう、このでいだらぼっち座長はなぁ! あの樹京で腕を磨いた舞芸者だぞ!」
「俺たちぼっち座を取りまとめる、スゲエお方なんだよ!」

 ぎゃあぎゃあと取り巻きがわめきたて、でいだらぼっち座長と呼ばれた大男は得意げに鼻を鳴らしました。

「まあ、そういうことだ。
 こんな半端者の座にお客をよんでがっかりさせる前に、さっさと看板を畳むんだな!」

 居丈高に言い放たれたその言葉を聞いて、怒ったのは春人だけではありません。
 その場でビラ配りをしていた、多くのふぇすた座の舞芸者たち……
 光凛と莉緒も、その失礼極まる物言いにカチンと来ておりました。

「ちょっと、私たちが半端者ってどういうこと!?」
「ボクたちだって、ちゃんと練習して、人に見せられる舞芸を精一杯してるつもりなんだけど!」
「ハッ、桜稜郭なんかで旗揚げしようってのは、田舎もんばっかりだなぁ!」

 食って掛かった光凛と春人に、でいだらぼっち座長は牙をむきました。
 心なしか、その巨体がさらにムクムクと膨れ上がったようでした。

「こっちもちょうど桜稜郭での初公演を考えてたところだ!
 どっちが多くお客を取れるか、勝負しようじゃねえか!
 
 こっちが勝ったら、おまえらの劇場の公演権を頂くぜ!!」


 この話が、ふぇすた座の劇場の公演権の斡旋をした遊び人のシンの耳に入り、
 面白がったシンによって、
 ふぇすた座のこけら落とし公演は、
 劇場の公演権を賭けた舞芸対決(ライブ対決)となったのでした。

 そして、劇場には、ふぇすた座とぼっち座が同時にライブが行えるように
 向かいあった2つのステージが用意されたのでした。


◆◇◆


 ――その一方、楽屋では
 深刻な顔をした観音和尚が、橘 駿桐嶋 泰河と向かい合っていました。
 彼は死者を弔う宮寺「灯台寺」の住職で、街で起こる黄泉憑きを憂えているものの一人です。

「色町のはずれで、黄泉憑きの獣が暴れています。
 それも、一匹や二匹ではありません」


 観音和尚の話によると、
 色町のはずれには、かつて水源となっていた古井戸があり、
 その下の洞窟に住み着いた犬猫や狐狸の類が、一斉に黄泉憑きになって
 人々を襲っているというのです。

「おそらく、ただの黄泉憑きではありません。
 獣の黄泉憑きを起こしている源を探し出す必要があるでしょう。
 そこで、皆さんに助力をお願いしたいのです」

 まっすぐ真剣なまなざしが、二人を差すように見つめます。
 Ultra Rayとして、ふぇすた座の初公演に出たい気持ちは並ではありません。
 ここを離れれば、舞台に穴をあけてしまう……しかし、泰河は頬を叩いて立ち上がりました。

「……わかった! 和尚さん、オレ、やるよ!」
「泰河! お前、出番は……」
「だからって放っておくことなんかできないだろ!」

 その言葉が楽屋に響くや、スパンと木戸を開いて
 遊び人のシンが入ってきました。

「感動したよ、泰河! お前のその心意気、確かに胸に響いたぜ!」
「シンさん……!?」
「舞芸者には、名誉、模範として、芸格を認めることもある――
 泰河! お前の勇気が本物なら、この遊び人のシンが芸格を認めてやる!」

 だから胸を張って行って来いと、シンはそう言外に言っているようでした。
 泰河は感動したように胸に手を当て、こくりとうなずきます。
 その様にため息をついて、駿はぽりぽりと頭をかきました。

「……お前ひとりでは心配だ。
 しょうがない、俺も付き合ってやる」
「駿……ありがとうな!」

 そして二人は武器を手に取り、
 観音和尚とともに外へと飛び出していきました。

 ――ふぇすた座、公演初日。
 記念すべきこけら落としはかくのごとく、波乱に満ちた幕を開けるのでした――。

担当マスター : ヒロイックソングス!運営チーム

マスターコメント

陰陽アイドル大戦プレシナリオ「ふぇすた座、こけら落とし!」をお送りします。

陰陽アイドル大戦のメインクエスト『第一話「ふぇすた座、立ち上げます!」』も合わせてお楽しみください!

基本的にシナリオ参加者全員が小説(リアクション)に登場することになります!
また行動内容や結果などによって称号がもらえることもあります!

シナリオのルールや遊び方につきましては、下記をご確認ください。

●プレイガイド「シナリオアクションの書き方」
●マニュアル「シナリオ」

シナリオに参加したら、下記のアクションパートから一つを選択し
アクションを作成、投稿してください。


※リアクション投稿時に【芸格】アイテムを装備していると、リアクション公開時に昇段する場合があります!
こちらのシナリオでは、どのパートでも昇段の判定の対象となります。
※シナリオで昇段する場合、リアクション公開日の前日までに入手し、
 所持している【芸格】アイテムの内、最も上位のものより上の【芸格】アイテムが付与されます。


芸格については、ワールドガイドの芸格ルールも合わせてご覧ください。


◆ご注意
シナリオで使用できるスキル・アイテムはアクション投稿時に装備しているものだけとなります。
【芸格】アイテムを除き、ポケットの装備品は反映されませんのでご注意ください。

▼基本的な状況
・フェスタの生徒たちによる「ふぇすた座」は、今日が記念すべきこけら落とし公演です。
・ところが、樹京から来たでいだらぼっち座長率いる「ぼっち座」が舞芸勝負を吹っかけてきました。
・さらには色町のはずれで“黄泉憑き”の猛獣が暴れ出し、その鎮圧の手伝いを観音和尚に求められる始末。
・ふぇすた座一丸となって、黄泉憑きを止めつつ、大事な初公演を成功させてください!

・ライブの基本的なルール
 芸能小屋の対面する2つのステージで、ぼっち座とふぇすた座が同時にライブを進め、観客の関心を引き合います。
 でいだらぼっち座長とのライブ対決だけは、特別につくられた野外ステージで勝負が行われます。
 ぼっち座の取り巻き舞芸者たちと、でいだらぼっち座長の出番の客入りをそれぞれ総合して、勝敗が決定されます。

▼アクションパートについて
どちらのアクションパートに参加しても昇段する可能性がありますので、お好みのパートへご参加ください!

【1】【ライブ】ぼっち座と勝負する:難易度1
ぼっち座のたちと芸勝負をして、観客の入りを競います。
基礎的な修行の足りない舞芸者が多く、
「樹京から来た」という目新しさに頼った芸を披露するでしょう。

・ぼっち座について
 樹ノ国の首都「樹京」から訪れた、舞芸者の集団です。
 地道な訓練を怠り、舞芸者としての道義に反した粗暴な素行もあって、
 樹京で鼻つまみ者になったため、辺境の小さな座に座破りを吹っかけて回っています。
 ふぇすた座は、その一環として目をつけられたようです。

【2】【ライブ】でいだらぼっち座長に挑む:難易度3
でいだらぼっち座長は取り巻きの舞芸者たちとは違い、それなりに実力のある舞芸者です。
15mほどの大きさに巨大化した身体のため、ここだけは野外に特別に作られた2つの舞台(ステージ)で勝負が行われます。
大きさのインパクトと
都仕込みの舞芸という触れ込みは効果が絶大で、登場と同時に観客をすべて引き寄せてしまうでしょう。
皆さんで協力して挑み、でいだらぼっち側からお客を呼び戻してください。

ここは大一番の舞台であり、芸格が求められます。
そのため、このパートにアクションかけるには「【芸格】前座」以上の芸格アイテムを装備している必要があります。
※芸格アイテムはポケットに装備していても判定の対象となります。
※1アカウントで複数のPCが参加する場合でも、いずれか1人のPCが芸格アイテムを装備していれば、こちらのパートで舞台に立つことができます。


【3】【バトル】黄泉憑きを調べに行く:難易度2
色町のはずれには枯れ井戸があり、その中に洞窟があります。
その中に潜んでいた野良の犬や狐狸の類が黄泉憑きとなって人々を襲っています。
黄泉憑きその奥から発生しているので、鎮圧しつつ調査を行ってください。

洞窟には、暗闇に目の慣れた獣が現れます。
さほど強くはありませんが、すばしこく、積極的に襲い掛かってきます。
奥には古い神をまつった社があり、先日そこを訪ねて樹京の陰陽師がやってきたという噂があります。
樹京の陰陽師は炎と雷の術を戦いに用い、また攻撃を防ぐための小さな結界を盾のごとく使うといいます。

アクションパート

こけら落とし公演を邪魔なんてさせないんだから!
思いっきりライブして、たくさんの観客に
ふぇすた座ステージを観てもらえるように頑張ります!
1
図体がでかいだけかと思ったら、中々やる……。
だが、皆で協力すればこっちに客を惹きつけることだって不可能じゃないはず!
一人ずつでも観客を取り戻すために、魂の芸をぶつけるぜ!
3
樹京の陰陽師が入った洞窟……何か陰謀の匂いがしますね。
黄泉憑きの獣を倒しつつ、仲間と協力して奥へ向かいます。
2
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