【伯爵令嬢アリスの憂鬱】逃避行(第3話/全4話)
リアクション公開中!

基本情報
マスター | 浅田 亜芽 |
---|---|
ワールド | ネヴァーランド |
料金
参加 | 100ポイント |
---|---|
キャラ追加 | 100ポイント |
最大追加数 | 3名まで |
文字数追加 | 可 |
スケジュール
リアクション 公開 |
2019年01月28日公開! |
---|
※アクション締切時の参加PC数で正式な公開予定が決定されます。詳しくはこちら
シナリオガイド
一難去ってまた一難、困難を切り抜ける手助けを!
シナリオ名:【伯爵令嬢アリスの憂鬱】逃避行(第3話/全4話) / 担当マスター:浅田 亜芽
仮面舞踏会の日から数日後――。
毎日のようにラルフの家に顔を出していたアリスが、あの仮面舞踏会の夜以来、一度もやって来ないことを不思議に思ったラルフが、アリスの屋敷を訪ねたのは当然のことでした。
いつも使っている出入口の呼び鈴を鳴らしても返事がありません。
「あれ? いないのかなぁ」
自室にいて呼び鈴が聞こえないのかもしれないと考えて、庭に面したアリスの居室の外まで来て出窓を叩いて呼びかけました。
「アリス、アリス、居る? 居たら出て来てよ」
窓にはカーテンが掛かって、中の様子を窺い知ることができません。
「やっぱり留守なのか……」
諦めて引き返そうとしたとき、窓が細く開いて、アリスが泣きそうな顔を覗かせました。
「ラルフ~。助けて~」
「アリス! どうしたの? 顔色悪いよ。具合悪いの? 僕の血、飲む?」
ラルフはサッと袖をまくって、腕をアリスの方へ差し出します。
「ありがとう、ラルフ。でも血はいらない。体調が悪いわけじゃないんだ。あのね……」
アリスは手招きして、ラルフの耳元に小声で、あの夜から今日までの出来事を話しました。
その内容は、次のような事でした。
1.吸血鬼の貴公子が、大叔父様の決めた婚約者として現れたこと。
2.驚きのあまり余計なことを口走ってしまい、偽婚約者を立てる作戦がバレてしまったこと。
3.逃げ出そうとして見つかり、屋敷の周りには大叔父様の使い魔の大コウモリが放たれ、監視の目が光っていること。
4.このままでは、明日にも大叔父様の連れてきた吸血鬼貴公子と本当に結婚させられてしまうこと。
「ラルフ、どうしよう、そんなの私、絶対にいやだ」
アリスが焦燥しきった表情で弱々しく言うと、目からつーっと涙が零れ落ちました。
ラルフはまさかの事態に驚き、衝動的にアリスの手を掴んでいました。
「アリス、今すぐ僕と一緒に逃げよう! コウモリを撒くには昼間の今が最適だ!」
ラルフはアリスを手伝って窓から外へ脱出させました。
ラルフが着ていた外套を脱いでアリスの頭から被せ、庇うようにして辺りを警戒しながら敷地の外へ出ました。
そして乗ってきた荷馬車の荷台の干し草の中に、アリスを大急ぎで隠しました。
ピシリ!
馬に鞭が当てられ、荷馬車は遠い大都市に向かって出発したのでした。
毎日のようにラルフの家に顔を出していたアリスが、あの仮面舞踏会の夜以来、一度もやって来ないことを不思議に思ったラルフが、アリスの屋敷を訪ねたのは当然のことでした。
いつも使っている出入口の呼び鈴を鳴らしても返事がありません。
「あれ? いないのかなぁ」
自室にいて呼び鈴が聞こえないのかもしれないと考えて、庭に面したアリスの居室の外まで来て出窓を叩いて呼びかけました。
「アリス、アリス、居る? 居たら出て来てよ」
窓にはカーテンが掛かって、中の様子を窺い知ることができません。
「やっぱり留守なのか……」
諦めて引き返そうとしたとき、窓が細く開いて、アリスが泣きそうな顔を覗かせました。
「ラルフ~。助けて~」
「アリス! どうしたの? 顔色悪いよ。具合悪いの? 僕の血、飲む?」
ラルフはサッと袖をまくって、腕をアリスの方へ差し出します。
「ありがとう、ラルフ。でも血はいらない。体調が悪いわけじゃないんだ。あのね……」
アリスは手招きして、ラルフの耳元に小声で、あの夜から今日までの出来事を話しました。
その内容は、次のような事でした。
1.吸血鬼の貴公子が、大叔父様の決めた婚約者として現れたこと。
2.驚きのあまり余計なことを口走ってしまい、偽婚約者を立てる作戦がバレてしまったこと。
3.逃げ出そうとして見つかり、屋敷の周りには大叔父様の使い魔の大コウモリが放たれ、監視の目が光っていること。
4.このままでは、明日にも大叔父様の連れてきた吸血鬼貴公子と本当に結婚させられてしまうこと。
「ラルフ、どうしよう、そんなの私、絶対にいやだ」
アリスが焦燥しきった表情で弱々しく言うと、目からつーっと涙が零れ落ちました。
ラルフはまさかの事態に驚き、衝動的にアリスの手を掴んでいました。
「アリス、今すぐ僕と一緒に逃げよう! コウモリを撒くには昼間の今が最適だ!」
ラルフはアリスを手伝って窓から外へ脱出させました。
ラルフが着ていた外套を脱いでアリスの頭から被せ、庇うようにして辺りを警戒しながら敷地の外へ出ました。
そして乗ってきた荷馬車の荷台の干し草の中に、アリスを大急ぎで隠しました。
ピシリ!
馬に鞭が当てられ、荷馬車は遠い大都市に向かって出発したのでした。
担当マスター : 浅田 亜芽
マスターコメント
ここまでお読みいただきありがとうございます。
このシナリオは【伯爵令嬢アリスの憂鬱】第2話の続きですが、前作や前々作に参加されていない方も問題なくご参加いただけます。
これまでのあらすじを書いておきましょう。
≪第1話≫
吸血鬼の伯爵家当主(アリスの大叔父様)が、百年の眠りから覚めてアリスの屋敷にやって来ることになり、荒れ放題の屋敷と庭をきれいにするのをアイドルの皆様に手伝っていただきました。
≪第2話≫
お見合い目的の仮面舞踏会を開くよう大叔父様に命じられていたので、仮面舞踏会に必要な登場人物をアイドルの皆様に演じていただきました。
人間のラルフに思いを寄せているアリスは、偽婚約者役をアイドルの誰かに演じてもらい大叔父様を誤魔化すつもりでしたが、大叔父様は自分の眼鏡に適った貴公子を連れて来ていたのでした。
***
さて、大叔父様の決めた貴公子と結婚させられるのを防ぐため、取るものもとりあえず逃げ出したアリスとラルフですが、この後の道中に困難が待ち構えています。
【1】ディムックの攻撃
二人を乗せた荷馬車は山道を走っていました。
ずっと休まずにここまで来た二人が荷馬車を止めて休憩しようとしたとき、木立の陰から現れたディムックが次々と二人に襲い掛かってきました。
二人は背中を合わせてディムックに対峙していますが、多勢に無勢でこのままではやられてしまいます。
アリスとラルフの助太刀をして、ディムックを倒してください。
【2】大叔父様の使い魔の攻撃
夜になり、アリスとラルフは荷馬車の干し草の中で、肩を寄せ合って暖を取り眠ることにしました。
しかしここで、大叔父様の使い魔の大コウモリたちに見つかってしまいました。
この大コウモリは体長30センチほどの大きさで、翼を広げると1メートルにもなります。
彼らは、アリスを連れ出したラルフを殺そうとして鋭い牙や爪で攻撃してきます。
アリスはラルフを庇って、干し草用のピッチフォークで応戦しますが、大叔父様の使い魔には太刀打ちできません。
ラルフを大コウモリたちの攻撃から守りながら、アリスと共に大コウモリを撃退してください。
【3】路銀を稼ぐためのライブ
ピノキエの街に辿り着いたアリスとラルフ。
二人は何の準備もなく屋敷を出てきたのであまり多くのお金を持っていません。
そこで二人は路上ライブをしてお金を稼ごうとしますが、アイドルではない二人のライブはあまり上手くいきません。
この二人と一緒にライブをして街の人々からお金をもらい、路銀を工面するのを手伝ってください。
以上、3つの困難は順に起こります。
順番に解決しなければ最後まで到達できず、この物語もここで終わってしまいハッピーエンドを迎えることができなくなってしまいます。
どうか皆さん、この二人が無事に最終回を迎えられるよう、お力をお貸しください!
このシナリオは【伯爵令嬢アリスの憂鬱】第2話の続きですが、前作や前々作に参加されていない方も問題なくご参加いただけます。
これまでのあらすじを書いておきましょう。
≪第1話≫
吸血鬼の伯爵家当主(アリスの大叔父様)が、百年の眠りから覚めてアリスの屋敷にやって来ることになり、荒れ放題の屋敷と庭をきれいにするのをアイドルの皆様に手伝っていただきました。
≪第2話≫
お見合い目的の仮面舞踏会を開くよう大叔父様に命じられていたので、仮面舞踏会に必要な登場人物をアイドルの皆様に演じていただきました。
人間のラルフに思いを寄せているアリスは、偽婚約者役をアイドルの誰かに演じてもらい大叔父様を誤魔化すつもりでしたが、大叔父様は自分の眼鏡に適った貴公子を連れて来ていたのでした。
***
さて、大叔父様の決めた貴公子と結婚させられるのを防ぐため、取るものもとりあえず逃げ出したアリスとラルフですが、この後の道中に困難が待ち構えています。
【1】ディムックの攻撃
二人を乗せた荷馬車は山道を走っていました。
ずっと休まずにここまで来た二人が荷馬車を止めて休憩しようとしたとき、木立の陰から現れたディムックが次々と二人に襲い掛かってきました。
二人は背中を合わせてディムックに対峙していますが、多勢に無勢でこのままではやられてしまいます。
アリスとラルフの助太刀をして、ディムックを倒してください。
【2】大叔父様の使い魔の攻撃
夜になり、アリスとラルフは荷馬車の干し草の中で、肩を寄せ合って暖を取り眠ることにしました。
しかしここで、大叔父様の使い魔の大コウモリたちに見つかってしまいました。
この大コウモリは体長30センチほどの大きさで、翼を広げると1メートルにもなります。
彼らは、アリスを連れ出したラルフを殺そうとして鋭い牙や爪で攻撃してきます。
アリスはラルフを庇って、干し草用のピッチフォークで応戦しますが、大叔父様の使い魔には太刀打ちできません。
ラルフを大コウモリたちの攻撃から守りながら、アリスと共に大コウモリを撃退してください。
【3】路銀を稼ぐためのライブ
ピノキエの街に辿り着いたアリスとラルフ。
二人は何の準備もなく屋敷を出てきたのであまり多くのお金を持っていません。
そこで二人は路上ライブをしてお金を稼ごうとしますが、アイドルではない二人のライブはあまり上手くいきません。
この二人と一緒にライブをして街の人々からお金をもらい、路銀を工面するのを手伝ってください。
以上、3つの困難は順に起こります。
順番に解決しなければ最後まで到達できず、この物語もここで終わってしまいハッピーエンドを迎えることができなくなってしまいます。
どうか皆さん、この二人が無事に最終回を迎えられるよう、お力をお貸しください!
アクションパート
・動機
こんなところでディムックにかまってる暇はないんだよ! ライブをやっても、もう元の人間に戻らないんなら、物理で倒すしかないだろ!? ・手段 持ってるアイテムとスキルを使って、全部やっつける! |
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・動機
使い魔に見つかってしまうなんて、二人共、抜かったな。 攻撃は最大の防御だというのに、武器は干し草用のフォークしかないなんて……。 手伝ってやるか。 ・手段 大コウモリには翼があるから、上からの攻撃にも備えないといけないな。 空中戦に備えて、こっちも飛べるスキルを用意しておこう。 |
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・動機
できないのにライブでお金を稼ごうなんて、見てられないわ! ここは、わたしに任せなさい。 路上ライブで通行人を振り向かせる最高のテクニックを見せてあげる! ・手段 空間を演出するスキルを駆使して、わたしの歌声を響かせるわ! |
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