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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

呪いの歌を止めて

リアクション公開中!
呪いの歌を止めて

基本情報

マスター 蒼井卯月
ワールド セブンスフォール

料金

参加 100ポイント
キャラ追加 100ポイント
最大追加数 3名まで
文字数追加 不可

スケジュール

リアクション
公開
2017年10月25日公開!

※アクション締切時の参加PC数で正式な公開予定が決定されます。詳しくはこちら

シナリオガイド

悲しみと絶望で真っ黒になってしまった小鳥に、しあわせの歌を届けよう

シナリオ名:呪いの歌を止めて / 担当マスター:蒼井卯月

レガーレトの街の朝。とある低い木の枝に、小さな黒い鳥がとまり、ピチピチとさえずり始めました。
小鳥はカナリヤや雀ほどの小さな姿をしており、とてもかわいらしい歌声です。
なんでもない朝の光景のように見えましたが、住民たちの顔色がさっと変わりました。

「あの黒い鳥、また現れやがった!」
「あっちへ行け! とっとと去れ!」
「みんな家に入って窓を閉めろ!」

住民たちは声をかけあい、急ぎ足で家の中へ戻り、窓を閉めます。


宿屋のテラスでは、宿泊客である一人の娘が、小鳥の鳴き声にうっとりとに耳を傾けていました。
外の騒動は、テラスまでは届かないようです。そんな娘に気づいた宿の主が、慌ててテラスに飛び込みました。

「お客様。あれは恐ろしい鳥でございます。もうじき歌が変わる。呪いの歌を歌いだすんです。さあ、早く建物の中に入ってくださいませ」
「呪いの、歌?」
「さあ、早く」

宿の主の言う通り、小鳥の歌声が一変しました。
悲しそうで、苦しそうな絶叫に続き、何かを呪いながら地の底からのうめき声のような、そんな恐ろしい歌声でした。

「早く! 耳をふさいで! あっ……あれをまともに聞くと、誰もがおかしくなってしまうんです。最初にあれが現れたときは、街中パニックでした」

建物の中に無理やりおしこまれました娘は、興奮気味に目を輝かせました。

「呪いの歌を歌う黒い小鳥……噂は本当だったんですね。とうとう、みつけた」
「お客さん?」 
「実は私の遠い遠い親戚が、プリーストだったらしいのですが……あの小鳥……神獣と契約していたはずなんです」
「あれが神獣ですって!?」
「本当です! あの子は本当はきれいな青い小鳥で、もっときれいな歌をたくさん歌っていたはずなんです。ご主人。誰か、あのかわいそうな小鳥のために、歌をささげられる歌い手をご存知ありませんか? 私、助けてあげたい……」

担当マスター : 蒼井卯月

マスターコメント

御覧いただきありがとうございます。「呪いの歌を止めて」をお届けします。

まずはもう少し、本シナリオに関します情報をお伝えします。

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はるか昔の戦(いくさ)で、その黒い小鳥の神獣と契約していた一族は、死に絶えましたが、他所へ嫁入りするなどしていった遠い遠い血筋の者は、ひっそりと生き延びていたのです。娘の先祖も、そんな一人でした。

娘は祖母から神獣の話を聞いて育ちました。祖母の遠い親戚がプリーストだったそうです。(この娘は、普通の人として育っており特に力はありません。)

神獣はもともと青い小鳥の姿をしていました。プリーストと共鳴し、美しい歌声を奏でていたといいます。

しかし戦(いくさ)のさなか、親しかった人々が殺されていくのを目の当たりにし、世俗や政治を憎み、呪いの歌を歌う黒い鳥へと姿を変えてしまったのです。

娘は言います。

「神獣は、呪いの歌を歌う自分に絶望し、誰も信じず、誰とも関わらず、よい思い出の残る場所にひっそりと引きこもったと聞いてます。もし出会ったり噂を耳にしたら、一族の……プリーストの末裔として、きちんと手を差し伸べなさい、祖母はそう言ってました」
黒い小鳥の噂を聞きつけた娘は、真相をつきとめ、本当にその黒い小鳥が神獣ならば、手を差し伸べなくてはと思い、レガーレトへやって来たのです。

「思い出の場所に、ひっそり引きこもった……んんん?待てよ?」

宿の主がなにかを思い出し、ポンと手を打ちました。

最近レガーレト遺跡の東の端で小さな遺跡がみつかったのですが、思えばあの黒い小鳥が現れたのと同時期のように感じる、と主は言います。

「遺跡探索者たちは、ひとまず引き上げてきました。まあよくあることなんですが、遺跡は守りが強固で、中には入れなかったらしいです」

「もしかして、大事な場所を荒らされそうになった神獣が、怒って街に警告に来てるのかも知れませんね……。中に入ったらもっと色々なことが判りそう」

「しかし、娘さんが一人で遺跡に乗り込むなんて、危険すぎますよ」

末裔ではありますが、娘は現在、プリーストではありません。これといった特別な力もありません。いきなり小鳥と対峙するのも、遺跡へ行くのもかなり危険な状況です。


そこでアイドルの皆さまにお手伝いしていただきたく、本シナリオを作成しました。


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■アクションに関して


黒い小鳥の目撃情報は日中が限定なので、日の暮れるころを見はからって遺跡を訪れます。


【1】遺跡の入り口を突破バトル

黒い小鳥の神獣は、遺跡内に住んでいるものと思われますが、現段階では守りが強固で遺跡内に立ち入れません。まずは危険なく遺跡内に入れるようにする必要があります。

遺跡探索者の証言によると、入り口を守っていたのは、泥で人型を作った、単純かつ巨大なゴーレムが2体。平均的な成人男性よりも背が高く、何度壊してもしぶとく元の姿に戻ります。遺跡探索者たちは知りませんでしたが、神獣が加担しているため、かなりの手ごわさですが、のしかかったり立ちふさぐ以外、これといった技は使ってきません。

ゴーレムたちは、この遺跡のこと、神獣のことを、知っているはずです。ただ破壊して動けなくしてしまうよりも、対話できるように工夫すると、なにか話を聞けるかもしれません。


【2】ライブに注目してもらうため、神獣をひきつける

神獣と対峙し、なだめ、話をする役目です。プリーストの末裔が会いに来ていることを伝えたり、ライブを聞いてほしくても、攻撃されたり、歌声に引き込まれてしまったら元も子もありません。そこで神獣に「聞く耳」を持たせるためのキッカケが必要です。その役をお願いしたく思います。神獣にバトル攻撃もできますが、基本的には戦闘ではなく、ライブへ移行し、平和的に娘に会わせることが望ましいです。

(このパートでは黒い小鳥と対峙し、絶望し、呪いの歌を聞くはめになるかも知れません。)

呪いの歌声を聞いた者はみな、命には別条ないものの、強い絶望感に襲われます。自分がかつて経験した絶望を、生々しくリアルに思い出すのです。泣いたり脱力したり呆けたりと様々ですが、基本的に冷静さはなくなり、しばらくは普通にふるまえません。小鳥の歌声を聞かなければ実害はありません。しかし神獣の歌声なので、たとえ恐ろしくても人を惹きつける力は十分あり、耳に入ればついつい聞いてしまう者が少なくありません。


【3】遺跡内で奇襲ライブ

アイドル達の歌で、神獣の絶望的な黒い気持ちを浄化させます。人や世俗や政治を恨んで絶望していたこのひとりぼっちの神獣を癒し、心穏やかな状態で末裔の娘に引き合わせてあげてください。

末裔とはいえ、娘はプリーストの血を引いております。神獣と引き合わせたら、なにか起きるかもしれません。


呪いの歌を歌う神獣をもとの姿に戻し、プリーストの末裔の娘と引き合わせることが、本シナリオの最終目的です。


*ガイドに出てきた末裔の娘ですが、神獣に会ってもらうことが最終目的ではありますが、遺跡の探索には危険が伴いますので、アイドルたちとの同行はありません。安全が確保されてから遺跡に入ってもらいます。

アクションパート

俺は戦う!
遺跡の防御機構としてのゴーレムっつうのは有名だけど、なんだかこのゴーレム、やたら強くない!?
もしかして、黒い小鳥の姿になっちゃった神獣って、よっぽど偏屈になってて、ゴーレムを強化してるんじゃね?
攻撃力も防御力も強いけど、一度崩せば元通りになるまでしばらくは攻撃できない。
たとえせん滅できずとも、足止めになれば、ライブ隊を神殿内に誘導できるぜ!
ん??それになんだろう、このゴーレムたち、なにか言いたそう……ちょっと話しかけてみる?
2
私は、神獣さんに、この遺跡にゆかりのある娘さんがいるってことを伝えたいです。
(いきなりライブを聞いて!って言っても、伝わらないかも知れないし……)
私たちの声に耳を傾けてくれるか判らないけれど、一生懸命話しかけてみます。
もし、呪いの歌を聞かされてしまったら、こんな私でも、絶望しちゃうのかな?
怖いような、ドキドキするような、不思議な気分。
それでも、娘さんに会ってほしいし、きれいな青い鳥の姿を見てみたい。
絶望してる場合じゃないって自分に言い聞かせて、頑張ります。
1
慕っていたみんなを亡くした悲しみ。
人々が殺しあう姿を目の当たりにした苦しみ。
もうなにも見たくない、なにも信じたくない、特に人間なんかもう絶対……そんな絶望感。
想像すると、私も悲しくなってしまいます。
だから、心をこめて、歌いたいな。

それに、末裔とはいえ、その娘さんはプリーストの血を引いてるわけだよね?
もしかして、神獣の気持ちを感じ取れるかも知れない。
だからぜひ、ライブを成功させて、元の姿に戻した状態で、娘さんに会わせてあげたい!
2
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