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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

実録:華乱葦原奇譚

リアクション公開中!
実録:華乱葦原奇譚

基本情報

マスター 蒼井卯月
ワールド 華乱葦原

料金

参加 100ポイント
キャラ追加 100ポイント
最大追加数 3名まで
文字数追加 不可

スケジュール

リアクション
公開
2017年08月14日公開!

※アクション締切時の参加PC数で正式な公開予定が決定されます。詳しくはこちら

シナリオガイド

『小指をほしがる娘』と『猫又お菊』を総力取材せよ

シナリオ名:実録:華乱葦原奇譚 / 担当マスター:蒼井卯月

夜の床町。色町帰りの男が、ほろ酔いで歩いています。

「うひぃっ酔った酔った。やっぱり神楽座はよそとは風格が違うよなぁ」

「……あの、もし……小指を、知りませんか?」

突然、若い娘の声が聞こえてきました。

「えっ?」

男が驚いて足を止めますと、小川沿いの桜の木の暗がりに、ぼんやりと女の影が見えます。

「こんな時間に女の一人歩きなんて、危ないぞ?」
「ちゃんと返してあげたいのに。小さな小指といえども、大事な体の一部。返してあげたいのに。どこにあるかまったく判らないんです。私のせいで……うぅっ……えぇん」
「おいおい」

かわいい泣き声に吸い寄せられて、男は桜の木に近づきました。

「なんにせよ、朝になってからにしな。暗くて危ないから、な?」
「ありがとう。壺の外……昔と同じで優しい人間もいるのね」
「は? ツボノソト?」
「この際、かわりの指でも、いいかしら……。たくさん集めれば、あの人に喜んでもらえるかも知れない。そうよね、そうだわ、そうしましょう」

暗がりからすうっと手が伸びてきました。

「お兄さん、右の小指を、あたしにちょうだい?」

暗がりで、ギラリと目が光りました。

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華乱葦原の床町近辺は『小指をほしがる娘』の話でもちきりです。

「純情そうなかわいい娘だったが、だんだん興奮してきて、最後は小指をくれと襲ってきた」
「暗がりで、猫のように光る眼を見た」
「小指を探してると言ってた。手伝ってやりたくて優しく接したが、襲いかかってきた」
「いきなり指を出せと襲ってきた」
「かわいいので近づき手を握ったら、きゃあと叫び、二股の猫のしっぽが飛び出した」

噂の娘に声をかけられるのは、決まって若い男たちです。
彼らを中心として、あちこちの酒場や食堂で噂話がささやかれ、それを聞いていたごくわずかの何人かが、反応を示しました。

「その娘はもしかして、『猫又お菊』ではないだろうか」

担当マスター : 蒼井卯月

マスターコメント

御覧いただきありがとうございます。こちら、蒼井卯月です。
実録:華乱葦原奇譚をお届けします。

地球では夏休み真っ最中。昔から、夏のお盆の時期というのは、怪談が好まれるものです。
そこで今回は、少し不気味な『小指をほしがる娘』そして名前が出てきた『猫又お菊』についてのドキュメンタリー番組を作ります。皆様には、その取材をお願いしたく思っております。

今のところ、レポーターは不在の予定です。
取材する皆様のことも撮影させていただく予定です。

華乱葦原の様子など地球で放映はできないと思いますが、ドキュメンタリー作りの勉強にいかがでしょうか。
さらには、ちょっとした肝試し、謎解き気分でご参加いただくのも一興かと思います。


編集やら構成、人探しなどの雑務はGMの私にお任せくださいませ。皆様には取材そのものをお願いしたく思います。
取材といいましても、そこは異世界、魑魅魍魎と人が混在する華乱葦原。
場合によってはバトル、またはライブも必要となってくるでしょう。

さっそくですが、以下に、華乱葦原の有名な読売(瓦版を読んで売り歩く人)による記事を掲載いたします。

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 怪奇!! 猫又お菊の復活か!?

まずは『猫又お菊』についてお話しよう。細かな違いはあるが、伝承されているのはだいたいこのような物語だ。

るか昔の話。今はもう断絶しているとあるお武家の次男坊は、体が弱く、武芸より和歌や絵といった芸術に長けていた。

彼はある日怪我をした三毛猫を助け、ミケと名付けて家に置いた。この三毛猫のミケが実は妖怪だった。傷が癒えたら逃げるつもりだったが次男坊に惹かれ、普通の猫のふりをしたまま、家に居ついてしまった。

数年の月日が穏やかに流れた。もともと病弱だった次男坊は成長すればするほど体が衰弱し、いよいよ命が危なくなった。ミケは我慢できず人の娘の姿に化け、己の本当の名前と素性を、そして想いのたけを、彼に伝えた。

次男坊は息も絶え絶えに言った。「ミケ、いや、菊。おまえがただの猫とはとうてい思えなかった。今までそばにいてくれてありがとう。私の命はもう長くはないだろう。来世で必ず、菊、おまえをみつけだす。みつけだして、求婚する」ふたりは来世での婚姻を誓い指切りをし、それから彼が亡くなるまでの短い数日を恋人同士として過ごした。妖怪の菊は長寿だった。そのうち生まれ変わったこの次男坊と会えるだろうとかたく信じていた。


んなふたりの約束と菊の正体を、次男坊の兄が知るところとなった。もちろん両親の耳にも入った。彼らは怒り心頭だった。当時妖怪と人のあいだには、今よりさらに深い溝があった。由緒ある武家の息子が妖怪と恋に落ち来世での結婚を誓ったなど、あってはならぬことだった。

両親と兄は、埋めたばかりの次男坊の遺体を墓から掘り起こし、菊の目の前で右の小指を切り落とした。「おまえたちが指切りした小指は、いま、体から切り離された。約束はもう無効だ。絶対に、ゆるさない」そう強く宣言した。

切り落とした小指は、さすがに海山や焼却炉に捨てることなどきず、墓から離れた場所に埋め、目印に桜の苗を植えたという。(もちろんこの事実が菊に伝わることはなかった。)

その後菊は腕利きの陰陽師をによって封印された。来世にいけぬよう敢えて命は奪わず、生きたまま小さな壺に閉じ込められたという。

いかにも芝居や本になりそうな話題だったが、両親と兄はあらゆる方面に働きかけ、事実を隠蔽した。しかし人の口に戸は立てられず、一部の使用人や関係者たちによって、幾代にもわたり、めんめんと伝承されてきた。

又お菊を封印した壺は、長い間とある神社に保管されていた。時がたつにつれ事実を知るものは減り、最近まで壺は宝物庫にぽんと置かれていたそうだ。先日たまたま、その宝物庫が盗賊団によって破られ、中身すべてを盗まれるという事件が起きた。

そんな折に噂にのぼりだした「小指をほしがる娘」の存在。これは果たして偶然なのか、それとも……。

高価な鏡や剣はともかく、骨董としても神器としてもあまり価値のないその壺は、安価でたたき売られたことだろう。なにも知らず手に入れた誰かが、無自覚のまま重大な封印を解いてしまっている可能性は高い。

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取材の対象者は主に下記の人々となっております。

【小指をほしがる娘】(ライブ)

娘に会って話を聞きます。

この娘が本当にお菊ならば、人間に不信感を抱いてることでしょう。しかも長いあいだ、生きたまま壺に閉じ込められていたのです。正気かどうかも判りません。証言からも、娘が少なからず我を忘れる状態であることが見てとれますので注意が必要です。

彼女の時代と今では芸能事情がだいぶ違います。アイドルのパフォーマンスを見たら、きっと心を開いてくれるでしょう。

娘の正体を平和的に突き止めることを最終目標としております。

【盗賊団≪X≫】(バトル)

宝物庫から盗み去られたあと、壺がどんな運命をたどったのか、そして今現在どこにあるのか……これらを明らかにするためには、盗賊団への接触は必至です。居場所は判りますが取材に応じるわけもないので、少々危険ですが突撃取材となります。

彼らを仮に盗賊団≪X≫と呼びましょう。≪X≫はまったく証拠を残さぬ鮮やかな手口で有名です。誰も証拠をつかめず、彼らを捕まえられないでおります。

今回の目的は盗賊団≪X≫の逮捕ではなく、彼らから話を聞き出すことです。相手は大手の盗賊団。おそらくバトルになることは確実です。

≪X≫は盗みの腕は鮮やかで一流ですが、戦闘にはさほど長けていません。予測されるのは、普通の刃物や素手での攻撃程度です。
軽くいためつけて、しっかりと口を割らせましょう。

壺がどこへ売り飛ばされたかを、はっきりさせます。

【骨董市での、壺の購入者】

お菊が封印されていた壺の詳細は伝承されていません。よって先述の怪盗団の証言が重要となります。しかし、まったく別ルートで入手したこんな話もあります。

つい先日、とある縁日の骨董市に、巷で人気急上昇中の若い絵師がやって来て話題になりました。この絵師はなかなかのイケメンなのでとても目立ち、すぐに人だかりができました。そんな中、彼は古びた壺に目をとめ、購入したそうです。ファンの一人が「その壺は芸術的価値があるのですか?」と尋ねたところ、左利きのその絵師は、器用に左手でお金を数えながら「自分でも判らないが、とても心惹かれた」と言ったそうです。

現段階ではこの壺と盗品の壺との関係は、不明。この壺が菊の壺かどうかは、もろもろの取材の成果にかかっております。


絵師が壺に惹かれた理由をつきとめることを、最終目標としております。

謎が解け、ハッピーエンドとなるように、さまざまな視点から取材をしていただければ幸いです。

アクションパート

小指をほしがってる理由がいまいち理解できないので、そこを中心に話を聞きたい。
そして単刀直入に「あなたはお菊なの?」と尋ねてみたい。
もしそうだったら、つらかった当時のキズを少しでも癒せるよう、お手伝いがしたいな……
2
壺をどこに売り飛ばしたか、力づくで聞き出してやる。
それに、盗賊団ってのは「お宝」や「もの」に関する色んな裏情報を持ってるはずだ。
もしかして、菊を封印した壺のことも実は知っていたんじゃないだろうか。
2
気になることが、あります。
壺を買った絵師さんが左利きなことと、お菊のお相手さんが右の小指を落とされたことって、関係してるでしょうか?
人は前世の記憶なんて覚えていないですよね。
だけどなにか、断片的に、覚えてたりしないでしょうか……
例えばこの絵師さんに「華乱葦原で一番気になる桜の木」を教えてもらったら……?
彼とお菊さんかもしれない娘さんを、その桜の木に連れてったら、なにか起こるんではないでしょうか。
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