スパルタ学校とプラクティス・マッチ!
リアクション公開中!
シナリオガイド
他校と初の「練習試合」! ライブとバトルの真剣勝負!!
シナリオ名:スパルタ学校とプラクティス・マッチ! / 担当マスター:やぅ。
「練習試合、ですか?」
昼ひなかの正面玄関前で、木 馬太郎校長がそう言いました。
校長の正面には、いかめしい顔の軍人然とした壮年の男性が腕を組んで仁王立ちしています。
さらにその後ろには、十数名ほど、背中で手を組み、詰襟やセーラー服の学生たちが並んでいました。
彼らは、「宗呂学院」――関東にあるアイドル養成校の校長と生徒会です。
宗呂学院といえば、スパルタアイドル学校として、その筋にはよく知られた個性的な学校です。
校訓として「質実剛健」を標榜しており、スカウトした生徒たちに恐ろしく厳しい訓練を課すことで有名です。
その宗呂学園が、フェスタに練習試合を申し込んできたのです。
「はい、生徒たちの刺激にぜひとも!」
遠雷のように低く通る宗呂の校長の声は、穏やかな言葉とは裏腹に、あたりへ緊張感をまき散らしていました。
フェスタの生徒たちも、この異様な光景にチラチラと目をやりながら歩いているようです。
まるきり時代錯誤な風貌に、さしもの馬太郎校長もすこし動揺しているようでした。
「なるほど、それは素敵な提案ですね」
そう言って、馬太郎校長は自分の花びらを撫でました。
そして、宗呂の校長の後ろで、ピッシリと並んで立っている宗呂生たちを見つめ、何かを思案しているような顔をしました。
硬派な校風で通った宗呂学院の、さらに生徒会ともなれば、その姿勢の美しさはなかなかのものです。
皆々、表情ひとつ崩さずに、まっすぐ正面を向いているため、その視線が何を見ているのか、推し量るのも難しいほどでした。
「あ、校長!」
「どうしたの、こんなところで?」
そんな折、ふと通りがかった奥 莉緒と泉 光凛が校長に話しかけてきました。
二人は、購買で買ったらしいルミマル味のフェスアイスを食べています。
「練習試合の相談をしていたんです。
皆さんは、これからイクスピナですか?」
「うん! これからプレスマのみんなで、水着を選びに行くんだ!」
「私は……まだダイエットが難航しておりまして……」
たはは、と苦笑いしつつうなじをかいた光凛に、莉緒はあきれ気味にため息をつきます。
「……いいなぁ」
そこでぼそりと、宗呂生の女の子がつぶやきます。
馬太郎校長の地獄耳は、宗呂生の漏らした言葉を聞き逃しませんでした。
そして、ぱあっと顔を明るくすると、意気揚々と宗呂の校長に向かって言いました。
「では、こちらからもひとつ、提案しても構いませんか?
せっかく他のアイドル養成校ときちんと触れ合える機会ですから、
『負けたら、勝った方のレッスンを体験する』……というのは、いかがでしょうか」
馬太郎校長の提案に、宗呂の校長はたっぷりたくわえたカイゼル髭をつまみました。
そしてぐるりとあたりを見回し、校舎の様子をうかがいました。
興味津々といった様子で、ニッコリとダンディな笑みを浮かべたのです。
「それは素晴らしいご提案ですな!」
「では、そのように。よろしくお願いします」
そう言って、宗呂の校長と馬太郎校長はにこやかに握手を交わしました。
――こうして、フェスタと宗呂学院の練習試合が幕を開けたのでした。
昼ひなかの正面玄関前で、木 馬太郎校長がそう言いました。
校長の正面には、いかめしい顔の軍人然とした壮年の男性が腕を組んで仁王立ちしています。
さらにその後ろには、十数名ほど、背中で手を組み、詰襟やセーラー服の学生たちが並んでいました。
彼らは、「宗呂学院」――関東にあるアイドル養成校の校長と生徒会です。
宗呂学院といえば、スパルタアイドル学校として、その筋にはよく知られた個性的な学校です。
校訓として「質実剛健」を標榜しており、スカウトした生徒たちに恐ろしく厳しい訓練を課すことで有名です。
その宗呂学園が、フェスタに練習試合を申し込んできたのです。
「はい、生徒たちの刺激にぜひとも!」
遠雷のように低く通る宗呂の校長の声は、穏やかな言葉とは裏腹に、あたりへ緊張感をまき散らしていました。
フェスタの生徒たちも、この異様な光景にチラチラと目をやりながら歩いているようです。
まるきり時代錯誤な風貌に、さしもの馬太郎校長もすこし動揺しているようでした。
「なるほど、それは素敵な提案ですね」
そう言って、馬太郎校長は自分の花びらを撫でました。
そして、宗呂の校長の後ろで、ピッシリと並んで立っている宗呂生たちを見つめ、何かを思案しているような顔をしました。
硬派な校風で通った宗呂学院の、さらに生徒会ともなれば、その姿勢の美しさはなかなかのものです。
皆々、表情ひとつ崩さずに、まっすぐ正面を向いているため、その視線が何を見ているのか、推し量るのも難しいほどでした。
「あ、校長!」
「どうしたの、こんなところで?」
そんな折、ふと通りがかった奥 莉緒と泉 光凛が校長に話しかけてきました。
二人は、購買で買ったらしいルミマル味のフェスアイスを食べています。
「練習試合の相談をしていたんです。
皆さんは、これからイクスピナですか?」
「うん! これからプレスマのみんなで、水着を選びに行くんだ!」
「私は……まだダイエットが難航しておりまして……」
たはは、と苦笑いしつつうなじをかいた光凛に、莉緒はあきれ気味にため息をつきます。
「……いいなぁ」
そこでぼそりと、宗呂生の女の子がつぶやきます。
馬太郎校長の地獄耳は、宗呂生の漏らした言葉を聞き逃しませんでした。
そして、ぱあっと顔を明るくすると、意気揚々と宗呂の校長に向かって言いました。
「では、こちらからもひとつ、提案しても構いませんか?
せっかく他のアイドル養成校ときちんと触れ合える機会ですから、
『負けたら、勝った方のレッスンを体験する』……というのは、いかがでしょうか」
馬太郎校長の提案に、宗呂の校長はたっぷりたくわえたカイゼル髭をつまみました。
そしてぐるりとあたりを見回し、校舎の様子をうかがいました。
興味津々といった様子で、ニッコリとダンディな笑みを浮かべたのです。
「それは素晴らしいご提案ですな!」
「では、そのように。よろしくお願いします」
そう言って、宗呂の校長と馬太郎校長はにこやかに握手を交わしました。
――こうして、フェスタと宗呂学院の練習試合が幕を開けたのでした。
担当マスター : やぅ。
マスターコメント
地球のシナリオ「スパルタ学校とプラクティス・マッチ!」をお送りします。
要旨
・宗呂学院は、訓練が厳しいことで有名なスパルタ系アイドル養成校です。
・合唱やライフル・ドリルといった、統率を旨とするパフォーマンスに長けています。
・今回、そんな宗呂学院からの提案で、フェスタとの練習試合が開かれます。
・さらに馬太郎校長の提案によって、「勝った方のレッスンを体験する」ことになりました。
つまり、もし負ければフェスタ生たちは宗呂学院の地獄のような特訓を行うことになるのです。
・しかし逆に、勝つことができれば、息を詰めて生活している宗呂生たちに、フェスタの自由な空気を味わってもらうことができます。
馬太郎校長は、それが狙いで前述の条件を提案したのだそうです。
・皆さんは各部門でパフォーマンスを競い、宗呂学院との練習試合に勝利してください。
ジャッジについて
今回は練習試合という形式上、観客によって勝敗が決定する種目があります。
観客席にはフェスタと宗呂学院それぞれの生徒が無作為に集められ、
各種目ごとにどちらが優れていたかの判定を受けます。
フェスタ生たちは言わずもがな、より優れたパフォーマンスを評価しますが、
宗呂生たちは、訓練と違うエンタテインメントに飢えており、
その需要を突けば、あるいは傾くかもしれません。
種目(アクションパート)について
1 【ライブ】ミュージックステージ(音楽系):難易度2
演奏、歌唱など、音楽を主体にしたパフォーマンスで競う種目です。ミュージカルもこちらになります。
とにかく「音楽が主体」であると言い張れば、こちらへ出演いただけます。
宗呂学院は、関東で五本の指に入る大規模な吹奏楽部を持っています。
また合唱部も訓練さながらのレッスンを受けており、レベルは高いでしょう。
学院長曰く「軟弱である」ため、軽音部やポップス系の音楽部はありません。
2 【ライブ】パフォーマンスアリーナ(ダンス系):難易度2
ダンスや演劇、トークなど、音楽が主体とならないパフォーマンスを競う種目です。
とにかく「音楽が主体でない」と言い張れば、こちらへ出演いただけます。
宗呂学院のダンスは、組体操や集団行動といったマスゲームを主体にしています。
そのほか、新体操の技術を用いたアクロバティックなパフォーマンスを得意とします。
しかし学院長曰く「軟弱である」ため、ヒップホップや演劇の活動を認めていません。
3 【バトル】ファイトスタジアム(バトル系):難易度3
武器やバトルスキルを使用し、相手をノックアウトさせる種目です。
複数人で協力する場合は、相手も同じ人数でかかってきます。制限時間は5分。
テニスコートほどの広さを持つ、ロープで囲まれたリングの中から出ずに戦うことが求められます。
放り投げたり飛び出したりすると負けの判定を受けます。
宗呂学院は質実剛健を旨とするアイドル集団。
剣道と柔術を合わせた武道部がもっとも部員が多い武闘派部活動です。
おそらく、この練習試合でも武道部をぶつけてくると想定されます。
要旨
・宗呂学院は、訓練が厳しいことで有名なスパルタ系アイドル養成校です。
・合唱やライフル・ドリルといった、統率を旨とするパフォーマンスに長けています。
・今回、そんな宗呂学院からの提案で、フェスタとの練習試合が開かれます。
・さらに馬太郎校長の提案によって、「勝った方のレッスンを体験する」ことになりました。
つまり、もし負ければフェスタ生たちは宗呂学院の地獄のような特訓を行うことになるのです。
・しかし逆に、勝つことができれば、息を詰めて生活している宗呂生たちに、フェスタの自由な空気を味わってもらうことができます。
馬太郎校長は、それが狙いで前述の条件を提案したのだそうです。
・皆さんは各部門でパフォーマンスを競い、宗呂学院との練習試合に勝利してください。
ジャッジについて
今回は練習試合という形式上、観客によって勝敗が決定する種目があります。
観客席にはフェスタと宗呂学院それぞれの生徒が無作為に集められ、
各種目ごとにどちらが優れていたかの判定を受けます。
フェスタ生たちは言わずもがな、より優れたパフォーマンスを評価しますが、
宗呂生たちは、訓練と違うエンタテインメントに飢えており、
その需要を突けば、あるいは傾くかもしれません。
種目(アクションパート)について
1 【ライブ】ミュージックステージ(音楽系):難易度2
演奏、歌唱など、音楽を主体にしたパフォーマンスで競う種目です。ミュージカルもこちらになります。
とにかく「音楽が主体」であると言い張れば、こちらへ出演いただけます。
宗呂学院は、関東で五本の指に入る大規模な吹奏楽部を持っています。
また合唱部も訓練さながらのレッスンを受けており、レベルは高いでしょう。
学院長曰く「軟弱である」ため、軽音部やポップス系の音楽部はありません。
2 【ライブ】パフォーマンスアリーナ(ダンス系):難易度2
ダンスや演劇、トークなど、音楽が主体とならないパフォーマンスを競う種目です。
とにかく「音楽が主体でない」と言い張れば、こちらへ出演いただけます。
宗呂学院のダンスは、組体操や集団行動といったマスゲームを主体にしています。
そのほか、新体操の技術を用いたアクロバティックなパフォーマンスを得意とします。
しかし学院長曰く「軟弱である」ため、ヒップホップや演劇の活動を認めていません。
3 【バトル】ファイトスタジアム(バトル系):難易度3
武器やバトルスキルを使用し、相手をノックアウトさせる種目です。
複数人で協力する場合は、相手も同じ人数でかかってきます。制限時間は5分。
テニスコートほどの広さを持つ、ロープで囲まれたリングの中から出ずに戦うことが求められます。
放り投げたり飛び出したりすると負けの判定を受けます。
宗呂学院は質実剛健を旨とするアイドル集団。
剣道と柔術を合わせた武道部がもっとも部員が多い武闘派部活動です。
おそらく、この練習試合でも武道部をぶつけてくると想定されます。
アクションパート
動機
ロックを知らないなんて人生を失ったようなもんだ! この俺が、ロックの神髄ってやつを教えてやるぜ!! 手段 仲間と一緒に全力で演奏するぜ! ギターの速弾きでロックのカッコよさを前面にアピールだ! |
|
動機
あんな学校のレッスンなんて、暑苦しくて大変そうだし、遠慮したいなぁ……。 向こうが統一感のダンスでくるなら、こっちはフリースタイルで行くよ。 手段 ポップ・ダンスにバレエの動きを取り入れつつ、優雅に楽しく踊っちゃうよー! できれば観客のみんなにも、簡単な振付をしてもらえたらいいなぁ。 |
|
動機
剣道と柔道……近接戦闘が相手なら、サバゲー部の俺の出番かな! 校長の考えも、ちょっとわかるし。遊ぶ楽しさ、知ってもらわないとな! 手段 遠距離からひたすら撃ちまくるぜー! ちょっと痛いかもだけど、市内にあたってもその通りだし、少しだけ我慢してくれよな! |