船乗りたちの守り神
リアクション公開中!
基本情報
マスター | 蓮尾 |
---|---|
ワールド | セブンスフォール |
料金
参加 | 100ポイント |
---|---|
キャラ追加 | 100ポイント |
最大追加数 | 3名まで |
文字数追加 | 可 |
スケジュール
リアクション 公開 |
2017年06月06日公開! |
---|
シナリオガイド
荒ぶる海の神獣を救え!
シナリオ名:船乗りたちの守り神 / 担当マスター:蓮尾
じいんと薫る磯の風と、ウミネコの鳴き声が聞こえます。
「こうしてみると、平和そのものだよな~」
「旅行に来たわけじゃありませんよ」
「ランゾさんの言うとおりです。泰河さん、ちょっとは自覚を持っていただかないと……」
「あはは……そこは大丈夫だよ、安心してくれ」
そこは、カンタレーヴェから西に行ったところにある、キャラルという漁村でした。
家々の作りは質素でしたが、漁船を何隻も繋げる港があり、村人たちにとって漁業がいかに大切かをうかがい知ることができます。
桐島 泰河は今回、友人であるプリーストの女性ランゾと、そのパートナーである少年騎士タークに連れられ、このキャラルの村にやってきたのでした。
そして、村に入った彼らを迎えたのは、手持ち無沙汰に苛立っていたり、そわそわと落ち着かないようすの漁師の男たちでした。
「ランゾさん、その方かい。助っ人っていうのは」
「ええ。心強い助力です、信頼していただいてかまいません」
ほかの益荒男たちよりもひときわ屈強な、おそらく網元らしい男が、ずいっと前に出てきました。
ナイトの中でも小さく未熟であったタークは、網元の巨躯を前にして、思わず縮こまりました。
一方でランゾのほうは物怖じすることなく、網元に泰河を紹介し、泰河もまた、セブンスフォールの礼儀にのっとって名乗りました。
しかし網元は、むっつりと黙り込んで泰河のことを見定めるようにして視線を外しません。
「俺だけじゃないぞ。
後から仲間が来るから、大船に乗ったつもりでいてくれ!」
泰河は、ドンと胸を力強くたたき、力いっぱいに言いました。
そのさまをしばらく見つめていた網元は、それから不意に呵々大笑し始めたのでした。
「不漁の漁師に大船に乗れとは、面白え奴だな! 気に入ったぜ!」
そう言うやいなや、網元と大河は力強く握手を交わします。
ランゾはその様子に何が何やらわからず、肩をすくめてため息をつきました。
かたわらの騎士タークはなぜかそのさまに、目を輝かせています。
しかして二人を置き去りに、網元は泰河に、今回のことのあらましを話し始めたのです。
「今年に入って、このあたりの村で、魚がまるっきり獲れねえんだ。
いや、正しく言えば、もう獲りに行くこともできちゃいねえ。
船を出して、網をかけたところで、みんな壊されちまうんだ。
無茶をやったばかりに船を沈められて、そのまま死んじまった奴もいる……」
先ほどまで豪胆が服を着たようななりをしていた網元が、急に面持ちを暗くして言いました。
そしてその後ろから、漁師の一人が出てきて、震える声で叫びました。
「マー・レアロだ。きっとマー・レアロが乱心されたんだ」
「マー……なんだって?」
「この方々、キャラルの漁師の守り神です」
網元が、タークの言葉にうなずき、泰河に話して聞かせました。
マー・レアロは、この近辺の小島に住む神獣で、長い間、キャラルの漁師たちの仕事を助けてきた守り神でした。
しかし、カンタレーヴェの王がはかなくなられてから、釣果に恵まれないことが増えました。
そしていよいよ、近頃は海に見たことのない怪魚が現れ、網を食い破ったり、漁師に襲い掛かったりするようになったのです。
ほとんどの漁師たちは、マー・レアロのたたりだと恐れ、船を出さなくなりました。
また無謀な漁に出たものは大事な船を壊され、命からがらもどってくるものばかりでした。
「そんでもって、戻ってきた漁師たちが口々に言うのさ。
怪魚の群れの一番奥に、翼の生えた海蛇……神獣マー・レアロを見た、ってな」
「間違いない、あれは俺たちの守り神だ。間違えるはずがねえ……」
取り乱した風の漁師の姿に、ことの深刻さを否応なく突きつけられ、泰河の顔はきりりと引き締まります。
ランゾとタークは動揺する漁師をなだめすかしながら、泰河に向き直って言いました。
「海から感じるマー・レアロの息吹は、日に日に荒々しく、苦しげになっています。
このままでは、この村も怪魚たちに襲われてしまいかねません」
「聖堂だけではどうにもならない。あなた方の力が必要だ。
頼みます、荒ぶる神獣マー・レアロを鎮めてください!」
「こうしてみると、平和そのものだよな~」
「旅行に来たわけじゃありませんよ」
「ランゾさんの言うとおりです。泰河さん、ちょっとは自覚を持っていただかないと……」
「あはは……そこは大丈夫だよ、安心してくれ」
そこは、カンタレーヴェから西に行ったところにある、キャラルという漁村でした。
家々の作りは質素でしたが、漁船を何隻も繋げる港があり、村人たちにとって漁業がいかに大切かをうかがい知ることができます。
桐島 泰河は今回、友人であるプリーストの女性ランゾと、そのパートナーである少年騎士タークに連れられ、このキャラルの村にやってきたのでした。
そして、村に入った彼らを迎えたのは、手持ち無沙汰に苛立っていたり、そわそわと落ち着かないようすの漁師の男たちでした。
「ランゾさん、その方かい。助っ人っていうのは」
「ええ。心強い助力です、信頼していただいてかまいません」
ほかの益荒男たちよりもひときわ屈強な、おそらく網元らしい男が、ずいっと前に出てきました。
ナイトの中でも小さく未熟であったタークは、網元の巨躯を前にして、思わず縮こまりました。
一方でランゾのほうは物怖じすることなく、網元に泰河を紹介し、泰河もまた、セブンスフォールの礼儀にのっとって名乗りました。
しかし網元は、むっつりと黙り込んで泰河のことを見定めるようにして視線を外しません。
「俺だけじゃないぞ。
後から仲間が来るから、大船に乗ったつもりでいてくれ!」
泰河は、ドンと胸を力強くたたき、力いっぱいに言いました。
そのさまをしばらく見つめていた網元は、それから不意に呵々大笑し始めたのでした。
「不漁の漁師に大船に乗れとは、面白え奴だな! 気に入ったぜ!」
そう言うやいなや、網元と大河は力強く握手を交わします。
ランゾはその様子に何が何やらわからず、肩をすくめてため息をつきました。
かたわらの騎士タークはなぜかそのさまに、目を輝かせています。
しかして二人を置き去りに、網元は泰河に、今回のことのあらましを話し始めたのです。
「今年に入って、このあたりの村で、魚がまるっきり獲れねえんだ。
いや、正しく言えば、もう獲りに行くこともできちゃいねえ。
船を出して、網をかけたところで、みんな壊されちまうんだ。
無茶をやったばかりに船を沈められて、そのまま死んじまった奴もいる……」
先ほどまで豪胆が服を着たようななりをしていた網元が、急に面持ちを暗くして言いました。
そしてその後ろから、漁師の一人が出てきて、震える声で叫びました。
「マー・レアロだ。きっとマー・レアロが乱心されたんだ」
「マー……なんだって?」
「この方々、キャラルの漁師の守り神です」
網元が、タークの言葉にうなずき、泰河に話して聞かせました。
マー・レアロは、この近辺の小島に住む神獣で、長い間、キャラルの漁師たちの仕事を助けてきた守り神でした。
しかし、カンタレーヴェの王がはかなくなられてから、釣果に恵まれないことが増えました。
そしていよいよ、近頃は海に見たことのない怪魚が現れ、網を食い破ったり、漁師に襲い掛かったりするようになったのです。
ほとんどの漁師たちは、マー・レアロのたたりだと恐れ、船を出さなくなりました。
また無謀な漁に出たものは大事な船を壊され、命からがらもどってくるものばかりでした。
「そんでもって、戻ってきた漁師たちが口々に言うのさ。
怪魚の群れの一番奥に、翼の生えた海蛇……神獣マー・レアロを見た、ってな」
「間違いない、あれは俺たちの守り神だ。間違えるはずがねえ……」
取り乱した風の漁師の姿に、ことの深刻さを否応なく突きつけられ、泰河の顔はきりりと引き締まります。
ランゾとタークは動揺する漁師をなだめすかしながら、泰河に向き直って言いました。
「海から感じるマー・レアロの息吹は、日に日に荒々しく、苦しげになっています。
このままでは、この村も怪魚たちに襲われてしまいかねません」
「聖堂だけではどうにもならない。あなた方の力が必要だ。
頼みます、荒ぶる神獣マー・レアロを鎮めてください!」
担当マスター : 蓮尾
マスターコメント
セブンスフォールのシナリオ{「船乗りたちの守り神」をお送りします。
要旨
・漁村キャラルは、昔から神獣マー・レアロの恩寵によって支えられてきました。
・しかし、今年の漁では、魚が獲れないどころか、見たこともない怪魚によって、漁自体をできなくされています。
・何かのたたりではないか、と囁かれていた矢先、無謀な漁に出た漁師が、海で『神獣マー・レアロを見た』と言いだしました。
・そこで、カンタレーヴェの聖堂から、プリーストの女性ランゾと、そのパートナーであるナイトの少年タークが派遣され、皆さんにも依願が発せられました。
・皆さんは船に乗り、怪魚たちの襲撃を退けながら、マー・レアロの住処へ向かい、これを鎮めてください。
・船は漁で使われている大きな帆船です。狭さや距離を気にせず戦うことができる広さを持っています。
神獣マー・レアロについて
・キャラルの村の漁業を助けてきた神獣です。翼のある海蛇の姿をしています。
・神獣レーヴェが異変をきたしているのと同じく、マー・レアも我を忘れて暴走しているのだと考えられます。
・伝説にあるマー・レアロの小島には、ランゾが気配をたどって案内してくれます。
・マー・レアロは、普段は小島の洞窟に身をひそめています。
洞窟は端から端までは数百メートルはあるドーム状をしており、長大なマー・レアロがのた打ち回ってもびくともしません。
また空からの明かりがあるので、まったく見えないほど暗いということはありません。
・命からがら逃げ出した漁師の話では、村の船乗りが網曳きなどのときに歌う「マー・シンの歌」を歌うと、マー・レアロはつかのま正気を取り戻したそうです。
・そのため、プリーストによる歌の力ならば、マー・レアロは救うことができると考えられます。
アクションパートについて
【1】【バトル】怪魚たちを倒す(難易度2)
歌い手ランゾの案内する船を、怪魚たちから守ってください。
怪魚たちは無数に襲ってくるので、ランゾや船員たちに傷つけないよう戦うことが求められます。
未熟なナイトのタークは、ランゾの周りを守るので精一杯なので、戦力としては微妙なところでしょう。
・怪魚について
人間の頭大の、鋭い牙をもつ肉食魚です。
毒などはありませんが、空気中でも活動でき、腹ビレを使って陸上を飛び回ることができます。
群れを成して噛みついてきますが、体はもろく、一太刀浴びせれば動かなくなります。
また、漁師たちいわく、骨が多く、食べられたものではないそうです。
【2】【バトル】マー・レアロと戦う(難易度3)
※泰河はこちらに登場します。
マー・レアロは日に日に荒々しくなっており、もはやただ歌うだけでは止められないと考えられます。
まずは暴れまわるマー・レアロと戦い、歌が届けられる程度になだめる必要があります。
そのため、マー・レアロの住処である小島の洞窟(上述)で戦うことになります。
・マー・レアロと戦うにあたって
大人が二十人ほど並んだほどの長さがある、翼の生えた海蛇です。
とても素早いですが、暴走の影響か長時間の飛行ができず、人ひとり飛び越える程度の跳躍がやっとです。
また、住処に敵がいるとなれば、そこを守るため、海へ逃げることなく戦います。
身の太さは人間ほどで、細長い口をぱっくりと大きく開いて噛みついてきます。
またその他、水を吐き、あるいは太く堅い尻尾を振り回して攻撃してきます。
身体はとても頑丈ですが、全力でかかれば、なだめることが可能でしょう。
【3】【ライブ】マー・レアロを鎮める(難易度3)
漁師たちがマー・レアロのために長く歌いついできた、「マー・シンの歌」によって、マー・レアロを鎮めてください。
これは、マー・レアロの住処である小島の洞窟(上述)にて行われます。
・マー・シンの歌について
漁師たちが、網を引いたり帆をはったりするときに、掛け声代わりに歌ってきたもので、短めの旋律を繰り返しています。
海や魚、マー・レアロへの賛美などが歌われるそれは、船乗りの熱い魂の歌でもあります。
楽器を使って演奏しても構いませんし、力強いダンス、またオリジナルの歌などで魅せても構いません。
命がけで船を出し、海を渡って魚を獲ってきた、守るべき漁師たちのことを、マー・レアロに思い出させることが重要なのです。
要旨
・漁村キャラルは、昔から神獣マー・レアロの恩寵によって支えられてきました。
・しかし、今年の漁では、魚が獲れないどころか、見たこともない怪魚によって、漁自体をできなくされています。
・何かのたたりではないか、と囁かれていた矢先、無謀な漁に出た漁師が、海で『神獣マー・レアロを見た』と言いだしました。
・そこで、カンタレーヴェの聖堂から、プリーストの女性ランゾと、そのパートナーであるナイトの少年タークが派遣され、皆さんにも依願が発せられました。
・皆さんは船に乗り、怪魚たちの襲撃を退けながら、マー・レアロの住処へ向かい、これを鎮めてください。
・船は漁で使われている大きな帆船です。狭さや距離を気にせず戦うことができる広さを持っています。
神獣マー・レアロについて
・キャラルの村の漁業を助けてきた神獣です。翼のある海蛇の姿をしています。
・神獣レーヴェが異変をきたしているのと同じく、マー・レアも我を忘れて暴走しているのだと考えられます。
・伝説にあるマー・レアロの小島には、ランゾが気配をたどって案内してくれます。
・マー・レアロは、普段は小島の洞窟に身をひそめています。
洞窟は端から端までは数百メートルはあるドーム状をしており、長大なマー・レアロがのた打ち回ってもびくともしません。
また空からの明かりがあるので、まったく見えないほど暗いということはありません。
・命からがら逃げ出した漁師の話では、村の船乗りが網曳きなどのときに歌う「マー・シンの歌」を歌うと、マー・レアロはつかのま正気を取り戻したそうです。
・そのため、プリーストによる歌の力ならば、マー・レアロは救うことができると考えられます。
アクションパートについて
【1】【バトル】怪魚たちを倒す(難易度2)
歌い手ランゾの案内する船を、怪魚たちから守ってください。
怪魚たちは無数に襲ってくるので、ランゾや船員たちに傷つけないよう戦うことが求められます。
未熟なナイトのタークは、ランゾの周りを守るので精一杯なので、戦力としては微妙なところでしょう。
・怪魚について
人間の頭大の、鋭い牙をもつ肉食魚です。
毒などはありませんが、空気中でも活動でき、腹ビレを使って陸上を飛び回ることができます。
群れを成して噛みついてきますが、体はもろく、一太刀浴びせれば動かなくなります。
また、漁師たちいわく、骨が多く、食べられたものではないそうです。
【2】【バトル】マー・レアロと戦う(難易度3)
※泰河はこちらに登場します。
マー・レアロは日に日に荒々しくなっており、もはやただ歌うだけでは止められないと考えられます。
まずは暴れまわるマー・レアロと戦い、歌が届けられる程度になだめる必要があります。
そのため、マー・レアロの住処である小島の洞窟(上述)で戦うことになります。
・マー・レアロと戦うにあたって
大人が二十人ほど並んだほどの長さがある、翼の生えた海蛇です。
とても素早いですが、暴走の影響か長時間の飛行ができず、人ひとり飛び越える程度の跳躍がやっとです。
また、住処に敵がいるとなれば、そこを守るため、海へ逃げることなく戦います。
身の太さは人間ほどで、細長い口をぱっくりと大きく開いて噛みついてきます。
またその他、水を吐き、あるいは太く堅い尻尾を振り回して攻撃してきます。
身体はとても頑丈ですが、全力でかかれば、なだめることが可能でしょう。
【3】【ライブ】マー・レアロを鎮める(難易度3)
漁師たちがマー・レアロのために長く歌いついできた、「マー・シンの歌」によって、マー・レアロを鎮めてください。
これは、マー・レアロの住処である小島の洞窟(上述)にて行われます。
・マー・シンの歌について
漁師たちが、網を引いたり帆をはったりするときに、掛け声代わりに歌ってきたもので、短めの旋律を繰り返しています。
海や魚、マー・レアロへの賛美などが歌われるそれは、船乗りの熱い魂の歌でもあります。
楽器を使って演奏しても構いませんし、力強いダンス、またオリジナルの歌などで魅せても構いません。
命がけで船を出し、海を渡って魚を獲ってきた、守るべき漁師たちのことを、マー・レアロに思い出させることが重要なのです。
アクションパート
・動機
ランゾさんや漁師さんたちを、危険にさらすわけにはいかない。 なんとか食い止めて、島までたどり着かなくては。 ・手段 広い船上だが、怪魚に乗り込まれないことが重要だ。 襲ってくるのを倒しながら、仲間と連携して防衛線を築きつつ戦うぞ。 |
|
・動機
漁師さんたちを守ってた神獣が暴れているだなんて……。 かわいそうだから、頑張って止めてあげなくちゃ! ・手段 洞窟の中だから、まず視界を確保しながら戦わないとだね! 明かりを維持しながら、前衛のみんなを魔法で援護します! |
|
・動機
一番大事な役目だから、全力で歌います。 あなたが守っていたもののことを、思い出してください! ・手段 楽器を織り交ぜつつ、「マー・シンの歌」を力いっぱい歌います! 傷ついた体の奥の奥にまで届くよう、めいっぱいの優しさも込めて……! |