イラスト

シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

癒しの巡礼

リアクション公開中!
癒しの巡礼

基本情報

マスター まりるり
ワールド セブンスフォール

料金

参加 100ポイント
キャラ追加 100ポイント
最大追加数 3名まで
文字数追加

スケジュール

リアクション
公開
2017年05月30日公開!

※アクション締切時の参加PC数で正式な公開予定が決定されます。詳しくはこちら

シナリオガイド

病に倒れた神獣を救おう!

シナリオ名:癒しの巡礼 / 担当マスター:まりるり

 そこはうららかな木漏れ日差す、昼ひなかの森でした。
 暖かい風が木々の間を吹き抜けるその森を、泉 光凛は軽やかな足取りで散歩しておりました。
 若草が柔らかにたわむのを足に感じていた光凛は、ふと、風に乗って歌が聞こえることに気づきます。
 少女のものと思しきその歌声があまりにも美しかったので、光凛はしばし聞き入ってしまいました。

(……きれいな声)

 細い小川の流れにそって、声のするほうに歩いていくと、そこには、一人の少女と、鹿のような生き物が佇んでおりました。
 少女は、清水の湧き出す小さな泉のそばに腰を下ろして、語りかけるように歌を歌っています。
 その少女はプリーストであり、鹿のような生き物は、彼女と契約した神獣であるのだろうと、光凛は思い当りました。

 しかし同時に、光凛はとても不思議に思いました。
 ――神獣が、ひどくぐったりとしていたのです。

「こんにちは」
「……あ、はい。ごきげんよう」

 歌い終わるのを待ってから、光凛はその少女に話しかけました。
 少女は、歌を聞かれていたことにまるで気づかなかったらしく、光凛に声をかけられてはにかみました。
 それから、照れ隠しに、さらさらの長いブロンドを撫でました。
 そんな気の弱そうなプリーストの少女を見て、光凛は思わず、仲間の姿を重ねてしまうのでした。

「あなたは、プリースト?」
「はい、こちらの神獣はアフォル、私はタリアと言います。
 もっとも……今は、病気なので、プリーストはお休みしているのですが」
病気?」

 その神獣は、翼のある鹿と呼ぶべきような見た目をしていました。
 頭に幾条にも別れた白く美しい角をいただき、背中には見事な毛並みの翼を持っています。
 そしてしっぽには、鷹と似て扇型に広がった、長い尾羽が伸びていました。
 見るからに雄々しいその神獣はしかし、ぐったりと体を横たえて、呼吸することさえも苦しげです。

アフォルは本当は、馬の十倍遠くまで飛べるともいわれている、ペリュトンのなかまなのです。
 ですが、一緒に旅をしているうちに、『翼の病』にかかってしまって……

 光凛は、熱心にタリアの話を聞きました。
 タリアは、『翼の病』が神獣の力と、命まで奪う重い病気であること、
 そして治すためには、様々な場所へ薬の材料を取りに行ったり、儀式をする『癒しの巡礼』へ旅立つ必要がある
ことを語りました。
 タリアの話を聞いた光凛はかなしげに眉を下げ、そうなんだ、とアフォルのゆたかな毛を撫でました。
 病のせいか、アフォルの毛並みは、薄くごわごわとしておりました。

「ですが、プリーストとしての力がほとんど使えない今の私では、『癒しの巡礼』にも旅立てません。
 こうしてアフォルに、少しでも元気になるよう、歌を歌ってあげることしか……」
「そう、なの……」

 しばしのあいだ黙考して、そして光凛は、思い立ったようにすっくと立ち上がりました。
 その眼には、何かを決意した、明るい光が灯っています。

「よし! その『癒しの巡礼』、私がなんとかしてあげる!」
「えっ……?」

 戸惑うタリアに、光凛はパチリとウィンクをしてみせました。

「大丈夫、私には心強い友達がたくさんいるんだ。
 みんなに頼めば、きっとあなたも助けてもらえるはずだよ!」

担当マスター : まりるり

マスターコメント

セブンスフォールのシナリオ『癒しの巡礼』をお送りいたします。

◆要旨
・歌い手タリアと契約している神獣、アフォル『翼の病』という重い病気にかかっています。
『翼の病』は、神獣の力を奪います。そうなると、歌い手は奇跡を起こす歌が歌えなくなります。
・そして放っておくと、『翼の病』はいずれ、神獣の命までも奪ってしまいます。
・そうならないためには、様々な場所で儀式を行い、また薬の材料を集める『癒しの巡礼』を行う必要があります。

◆『癒しの巡礼』の内容(アクションパート)
【バトル】ステオラの湧水 難易度3
 ステオラは カンタレーヴェ山脈の洞窟群にある川です。
 必要なのは水源地から湧いてくる、鉱物質のゆたかな湧水です。

 山脈は夜光石が散見される、薄明るく神秘的な空間ですが、
 道中には暗闇を得意とする狼の群れがひそんでいます。
 狼たちは比較的広い空洞を好んで襲いかかります。
 暗闇の中でも列を組んで襲ってきますが、強い光や大きな音には弱いでしょう。

 さらに奥には、音とにおいだけで生き物を察知し、熊もひと呑みにする大蛇も住んでいます。
 蛇は大人の男が10人並ぶほどのの体長で、鋭い毒の牙を持っています。
 体が大きいため、狭い空間には入ってこず、広々とした空洞で出くわすことになるでしょう。
 目が退化しているため、光を発すればむしろ引きつけてしまいます。
 また、強いにおいを発するものにも、同じように引き付けられます。
 そして蛇は皮膚から音を聞いているため、傷つければ傷つけるほど音が聞き取れなくなっていきます。
光凛はこちらに登場します。

【ライブ】ドワーフのひげ 難易度2
 『ドワーフのひげ』とは、様々な病気を治す薬草です。
 ドワーフたちだけが作り方を知っているため、そのように呼ばれています。
 手に入れるためには、カンタレーヴェの東の森へ入り、ドワーフの里へ訪れる必要があります。
 ドワーフたちはみな、欲しいものを賭けた芸比べが大好きなので、
 芸で勝ってドワーフのひげを手に入れてください。

 ドワーフたちはお囃子に合わせて手斧を使って曲芸をしたり、踊ったりするのを好みます。
 彼らに芸を認めてもらうのであれば、軽業や剣技などを披露するとよいでしょう。

【ライブ】翼の歌 難易度3
 薬を飲ませるほか、アフォル自身の生命力を強めるため、
 契約したタリアをはじめ、プリーストたちが神獣への賛歌である『翼の歌』を歌う必要があります。

 『翼の歌』はさまざまにアレンジをすることができる歌です。
 また楽器などを奏で、華やかになるほど力を増すため、
 合奏も交えながら、メドレーのように次々と演奏することになるでしょう。
タリアアフォルはこちらに登場します。

■5月16日 「『癒しの巡礼』の内容」内の、各アクションパートの難易度につきまして、誤りがありましたので修正いたしました。

アクションパート

・動機
 神獣と歌い手は、強い絆で結ばれているんだな。
 タリアもまだ幼いし、パートナーを失う悲しみを味あわせたくはない。
 あまりできることは多くないが、手伝えることがあるなら力を尽くそう。

・手段
俺は前衛に立って、狼や大蛇の襲撃に備える。
狼は数が多ければ足跡がわかるはずだから、後衛を守りながら戦うとしよう。
大蛇と戦うのは、連携が大事になりそうだな……光やにおいで撹乱しながら、攻撃を重ねていきたい。
3
・動機
 アフォル、大変なことになってるんだよな。
 でも、不謹慎だけど、ドワーフってどんななのか、『ドワーフのひげ』がどんな薬草なのか
 ちょっとだけ興味もあったりして……。

・手段
まずはドワーフたちに事情を話してわかってもらわないとな。
そのまま薬草を渡してくれるなら楽だろうけど、たぶんそうはいかないだろうなあ……。
だから芸で勝負を申し込んで、まず俺のパフォーマンスを見てもらうぜ!
芸比べが好きっていうくらいだし、ドワーフのほうもすごいんだろうけど、俺だって負けないからな!
2
・動機
私の歌で、アフォルが少しでも元気になってくれたらうれしいから、
自信はないけど、頑張るよ……!

・手段
タリアちゃんひとりの力より、みんなで歌ったほうがきっと力は強くなると思う。
だから私は、楽器を演奏しながら、タリアちゃんの歌にコーラスを入れていきます。
優しく、でもぎゅっと想いを込めて歌うから、アフォルも早く、元気になってほしいな……。
3
ページの先頭に戻る