マニュアル・ワールドガイド・プレイガイドでは、
「ヒロイックソングス!」をプレイする上で必要な情報がまとめられています。
ネヴァーランドは、“神様”と呼ばれる存在が作ったとされる箱庭のような小さな世界です。
生きとし生けるものは皆神様に愛されており、いつでも神様やその側近である守護天使達に見守られながら平和に楽しく暮らしています。
ネヴァーランドは他の世界に比べ比較的新しく生まれた世界で、未だ不完全で未知の領域が多いようです。
基本的には地球の中世ヨーロッパの文明・街並みに似通っていますが、まるで作り物のような不思議な自然物や、どこか唐突で不気味な建築物が並ぶ無秩序な様相は絵本の中のおとぎの世界のようでもあります。
他にも神様の気まぐれで世界法則は継ぎ足され、時には他の世界の便利なものや美味しいものが突然世界に現れたりすることもあります。
優しい神様は世界を創造する際に「永遠の死」という概念を作らなかったため、ネヴァーランドでは基本的に誰も死ぬことがありません。
大きな病気や怪我、老いは存在しますが、たとえそれで死んでしまっても数日で身体が再生して生き返ったり若返ったりするのが一般的な世界です。
しかしある日を境に、死んでしまうと二度と目覚めなくなる「永遠の死」がネヴァーランド内に蔓延・伝染し続けていることが確認されています。
ネヴァーランドは、四辺に巨大な壁のような世界の「果て」が存在する箱型の世界です。
海を渡り世界の果てに到達した者は、壁に阻まれそれ以上進むことが出来なかったとも、世界の対辺に当たる果てから抜け出てきたとも言われています。
結局のところはその様子を見ている神様の気分次第のようです。
世界の上には「太陽」と「月」「星」のオブジェがだいたい12時間毎に入れ替えられながら吊り下げられており、昼と夜を切り替えています。
昼夜の切り替えを司るのは「時間隊」と呼ばれる神様の遣いたちで、手動でオブジェの上げ下げを行っています。
ネヴァーランドの住人は不死の身体である代わりに、時間の経過や退屈な気持ちで次第に心が腐敗していきます。
また、不死の身体であまりに死んで生き返る事を繰り返し過ぎても腐敗化が早まることが知られています。
心の腐敗化が進むと、自我が失われ“廃人(ムック)”と呼ばれる生ける屍のようになってしまいます。場合によっては人々を襲い始めることもあります。
さらにそのまま放っておくと、姿形も異形へと変化し、人々に仇名す怪物“ディムック”となってしまうでしょう。
しかし歌って踊る、またはそれを見るなどの楽しい気持ちで心を浄化することで、心の腐敗化をリセットし健康な心を維持することができます。
そのため歌やダンスなどを得意とする者達は「スター」と呼ばれて親しまれており、各地にはスターが活動する大小様々な劇場が存在します。
ネヴァーランドに存在する現在最も大きな劇場は、神様の望む時にネヴァーランド上空に現れるという「グラン・ギニョル劇場」です。そこでライブ公演を行うことは多くのスターたちの夢でもあります。
ネヴァーランドでは、「神様」をはじめとする天人が世界を見守っています。
ネヴァーランドを創造した、この世界での唯一神です。
全てが謎に包まれていますが、かなりフランクで自由な上に悪ノリ好きな神様らしくない性格をしています。
普段は世界の最北にある“神塔”の最上階でごろごろしながらネヴァーランド全域を見守っています。
時折「神様放送」と銘打って、異世界から拝借したスマホで自撮りした映像を世界中に生中継してネヴァーランドの住民と戯れています。
しかし最近、住民に対するちょっかいが度を超えており、突然自らを「†タナトス†」と名乗るなど様子がおかしいようだと噂されています。
神様に忠誠を誓う天使達です。
出不精な神様の命でネヴァーランド各地にお遣いに行ったり、ネヴァーランドを直接見廻ったりしています。
中でも他の天使達を纏める高位の守護天使である4名は、神様により「えんじぇりっく☆カルテット」と呼ばれています。
神様が気まぐれに創り出した、ネヴァーランドの新たな種族です。
自我は無いものの、神様曰く「人間が大好き」で人間を見ると無差別に襲いかかります。
また、不死の者が月喰いに殺されてしまうと心の腐敗化が急激に早まり、即座にムックになってしまう例も確認されています。
まだ創られたばかりで不安定なのか、個体によって性質や出来ることに大きく差があるようです。
アポストルに限らず、ネヴァーランドのために良い行いをしたと認められた者には神様から「使徒ナンバー」が発行され、名誉が讃えられます。
使徒ナンバーは所持しているとネヴァーランドでは「ナンバーズ」と呼ばれ、一目を置かれます。
そしてナンバーズにしか真の力を引き出せない武器や芸器も存在するようです。
使徒ナンバーは神様の直感で、使徒名と共に勝手に決められるため、拒否する事も可能です。番号被りも多々あるようです。
地球から持ち帰ったコンビーフの缶詰が神様に大ウケしたレイニィ・イザヨイは、『第29使徒ビフエル』の使徒ナンバーを所持しています。
ネヴァーランドで唯一、強いマイナス感情を覚えてもパーフェクトハートを保ち不死の身体を維持できる種族です。
吸血鬼一族はクレセントハートを不浄の者として軽視する一方、遙か昔から神様を敵視し憎悪を向け続けてきたようです。
ライブによって興奮させた者の血は吸血鬼にとって美味らしく、教養として歌やダンスを身に付けスターとして活躍する吸血鬼も少なくありません。
観客も喜んで血を差し出すため、吸血鬼にとってスターは天職と言われています。