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「ヒロイックソングス!」をプレイする上で必要な情報がまとめられています。

ワールドガイド

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ネヴァーランド

概要

Illustrator : kiyoponmaru

ネヴァーランドは、“神様”と呼ばれる存在が作ったとされる箱庭のような小さな世界です。
生きとし生けるものは皆神様に愛されており、いつでも神様やその側近である守護天使達に見守られながら平和に楽しく暮らしています。

ネヴァーランドは他の世界に比べ比較的新しく生まれた世界で、未だ不完全で未知の領域が多いようです。
基本的には地球の中世ヨーロッパの文明・街並みに似通っていますが、まるで作り物のような不思議な自然物や、どこか唐突で不気味な建築物が並ぶ無秩序な様相は絵本の中のおとぎの世界のようでもあります。
他にも神様の気まぐれで世界法則は継ぎ足され、時には他の世界の便利なものや美味しいものが突然世界に現れたりすることもあります。

優しい神様は世界を創造する際に「永遠の死」という概念を作らなかったため、ネヴァーランドでは基本的に誰も死ぬことがありません。
大きな病気や怪我、老いは存在しますが、たとえそれで死んでしまっても数日で身体が再生して生き返ったり若返ったりするのが一般的な世界です。
しかしある日を境に、死んでしまうと二度と目覚めなくなる「永遠の死」がネヴァーランド内に蔓延・伝染し続けていることが確認されています。

世界の構造

Illustrator : もりさわともひろ

ネヴァーランドは、四辺に巨大な壁のような世界の「果て」が存在する箱型の世界です。
海を渡り世界の果てに到達した者は、壁に阻まれそれ以上進むことが出来なかったとも、世界の対辺に当たる果てから抜け出てきたとも言われています。
結局のところはその様子を見ている神様の気分次第のようです。

世界の上には「太陽」と「月」「星」のオブジェがだいたい12時間毎に入れ替えられながら吊り下げられており、昼と夜を切り替えています。
昼夜の切り替えを司るのは「時間隊」と呼ばれる神様の遣いたちで、手動でオブジェの上げ下げを行っています。

ネヴァーランドに住む人々
ネヴァーランドでは死に対する危機感が極めて薄いため、人同士の争いがほとんど起らない平和な時代が続いていました。
労働は必要最低限にしか行われず、貴族から一般市民まで皆が華やかな服装に身を包み、様々な娯楽に多くの時間と資源を割きます。
街にも娯楽店や遊具などが多く散見され、ある者は日夜豪勢な舞踏会を開き、ある者は日がな花畑で寝ころび、各々が毎日好きな事をして楽しく過ごしています。
「永遠の死」が確認され世界が不安定な状態になった今も、概ね以前と同様に表面上は平和な様子が続いているようです。

人々と神様の距離感も非常に近く、積極的に人々と交流を図ろうとする神様はネヴァーランドの有名人あるいは名物として親しまれています。
神様が人々に簡単な試練を与え、クリア出来た者にちょっとした報酬を授けるゲームを行う様子も度々見られます。

ネヴァーランドに住む人々
ネヴァーランドは一つの巨大な大陸と、それを取り囲む島々から成ります。
争いの歴史を持たなかったネヴァーランドでは国という概念が無く、皆が同じ世界の住人という共通認識があるようです。

各地には様々な特徴を持つ街や集落が点在していますが、神様はその全てを見通していると言われています。
文字通り世界の中心にあり最も栄えている町「ピノキエ」には、麦倉 淳などの活躍によって新世界先行ライブで実力を認められたフェスタのアイドル達が拠点を置いています。

極西には吸血鬼の一族が代々統治を行っている地域があり、同じく新世界先行ライブで彼らと友好関係を築いたグランスタはここを拠点としてネヴァーランドでの活動を行っているようです。

心の腐敗化とスター

ネヴァーランドの住人は不死の身体である代わりに、時間の経過や退屈な気持ちで次第に心が腐敗していきます。
また、不死の身体であまりに死んで生き返る事を繰り返し過ぎても腐敗化が早まることが知られています。

心の腐敗化が進むと、自我が失われ“廃人(ムック)”と呼ばれる生ける屍のようになってしまいます。場合によっては人々を襲い始めることもあります。
さらにそのまま放っておくと、姿形も異形へと変化し、人々に仇名す怪物“ディムック”となってしまうでしょう。

しかし歌って踊る、またはそれを見るなどの楽しい気持ちで心を浄化することで、心の腐敗化をリセットし健康な心を維持することができます。
そのため歌やダンスなどを得意とする者達は「スター」と呼ばれて親しまれており、各地にはスターが活動する大小様々な劇場が存在します。

ネヴァーランドに存在する現在最も大きな劇場は、神様の望む時にネヴァーランド上空に現れるという「グラン・ギニョル劇場」です。そこでライブ公演を行うことは多くのスターたちの夢でもあります。

天人

ネヴァーランドでは、「神様」をはじめとする天人が世界を見守っています。

“神様”
Illustrator : 架神玲那

ネヴァーランドを創造した、この世界での唯一神です。
全てが謎に包まれていますが、かなりフランクで自由な上に悪ノリ好きな神様らしくない性格をしています。
普段は世界の最北にある“神塔”の最上階でごろごろしながらネヴァーランド全域を見守っています。
時折「神様放送」と銘打って、異世界から拝借したスマホで自撮りした映像を世界中に生中継してネヴァーランドの住民と戯れています。

しかし最近、住民に対するちょっかいが度を超えており、突然自らを「†タナトス†」と名乗るなど様子がおかしいようだと噂されています。

守護天使
Illustrator : 星空セブン

神様に忠誠を誓う天使達です。
出不精な神様の命でネヴァーランド各地にお遣いに行ったり、ネヴァーランドを直接見廻ったりしています。
中でも他の天使達を纏める高位の守護天使である4名は、神様により「えんじぇりっく☆カルテット」と呼ばれています。

月喰い
Illustrator : 与世平たまも

神様が気まぐれに創り出した、ネヴァーランドの新たな種族です。
自我は無いものの、神様曰く「人間が大好き」で人間を見ると無差別に襲いかかります。
また、不死の者が月喰いに殺されてしまうと心の腐敗化が急激に早まり、即座にムックになってしまう例も確認されています。
まだ創られたばかりで不安定なのか、個体によって性質や出来ることに大きく差があるようです。

教会
ネヴァーランド各地に点在する、神様に祈り捧げるための施設です。
多くの場合、神様や守護天使に代わりネヴァーランドの平和を守るアポストルの拠点も兼ねています。
神様もよくお土産を持って各地の教会に遊びに来ているようです。

天啓
神様は時折、自らの意思を直接伝えるために“天啓”を与えます。
神様が落とした雷を受けた者は、強制的に神の意志を尊重して動くようになり、時には姿形さえ変わってしまう者もいます。

天啓は神様が直接解除を行うまで解けないとされていますが、大きく心を動かしたり、物理的に衝撃を与えたりしても天啓解除がされたという例もあるようです。

使徒ナンバー

アポストルに限らず、ネヴァーランドのために良い行いをしたと認められた者には神様から「使徒ナンバー」が発行され、名誉が讃えられます。
使徒ナンバーは所持しているとネヴァーランドでは「ナンバーズ」と呼ばれ、一目を置かれます。
そしてナンバーズにしか真の力を引き出せない武器や芸器も存在するようです。
使徒ナンバーは神様の直感で、使徒名と共に勝手に決められるため、拒否する事も可能です。番号被りも多々あるようです。

地球から持ち帰ったコンビーフの缶詰が神様に大ウケしたレイニィ・イザヨイは、『第29使徒ビフエル』の使徒ナンバーを所持しています。

ネヴァーランドにおける永遠の死

パーフェクトハートとクレセントハート
「永遠の死」が存在しなかったネヴァーランドにおいて、強い「悲しみ」「怒り」「恐怖」などのマイナス感情は世界に不要とされていました。
そのような強いマイナス感情を知らない者を「パーフェクトハート」と分類するのに対し、それらの感情を知っている者は「クレセントハート」と呼ばれます。

パーフェクトハートとクレセントハートは外見上違いはありませんが、クレセントハートになると世界法則に反する者として不死の身体ではなくなります。
そのため、クレセントハートになった者は一度死に至ると二度と目覚めることがなくなってしまうのです。
一般的にはハートの種類で差別を行うのは不徳とされていますが、一部にはクレセントハートを忌み嫌う者も少なからず存在するようです。

ネヴァーランド以外の世界からやって来た者は、基本的に皆クレセントハートとなります。

連鎖する「永遠の死」
ある時、神様は世界に一つの「永遠の死」を与えました。
二度と目覚めない死者が現れてしまったことで、徐々に世界は混乱に陥っていきました。

一度でも誰かの「永遠の死」を目の当たりにした者は絶望という感情を覚えます。つまり、クレセントハートになってしまいます。
「永遠の死」を直接を見ていなくても、その場で人の永遠の死を認識した者、また家族や恋人などの親しい者の死を知り深く悲しんだ者などもクレセントハートになってしまうことが確認されています。
そうして、不死でないクレセントハートが増えるにつれて連鎖的に「永遠の死」もネヴァーランドに蔓延し、またクレセントハートが増える悪循環に陥っている状況にあります。

吸血鬼
Illustrator : 鈴木クルート

ネヴァーランドで唯一、強いマイナス感情を覚えてもパーフェクトハートを保ち不死の身体を維持できる種族です。
吸血鬼一族はクレセントハートを不浄の者として軽視する一方、遙か昔から神様を敵視し憎悪を向け続けてきたようです。

ライブによって興奮させた者の血は吸血鬼にとって美味らしく、教養として歌やダンスを身に付けスターとして活躍する吸血鬼も少なくありません。
観客も喜んで血を差し出すため、吸血鬼にとってスターは天職と言われています。

イラスト関連情報

ネヴァーランドで想定される、以下の描写はシンプルレギュレーションで描写可能です。

アポストル
高位アポストルの光の翼などの外見的特徴の描写は基本レギュレーションで描写が可能です。
ただし、体から離れた光輪、オーラや炎などのエフェクトが含まれるものはエクステンドレギュレーションとなります。

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